”インスタ投稿大歓迎”航空自衛隊の女性限定ツアーを山田菜々が体験取材

AbemaTIMES

2019/7/13 06:30



 G20サミットでトランプ大統領が日米安保見直しに言及した日、タレントの山田菜々は若い女性たちとともに迷彩服姿で航空自衛隊の入間基地(埼玉県)にいた。

山田が体験取材したのは、防衛省が開催する1泊2日の自衛隊体験ツアー、その名も「パセリちゃんツアー」だ。1993年度から陸・海・空の3自衛隊が持ち回りで実施、今回で27回目の開催。「パセリちゃん」は防衛省のイメージキャラクターの名前で、防衛問題も"食べず嫌い"をせず、興味を持って欲しいという願いが込められている。


 参加者は全国から集まった20代の女性で、応募者の中から抽選で選ばれた。平均倍率は約2.4倍だったといい、参加費は食費、制服のクリーニング代、保険料など合わせて約6000円。それでもドラマ『空飛ぶ広報室』が放映された際は約10倍にもなったという。

ツアーに応募した動機を参加者に尋ねると、「基地に入れることがほとんどないので、どういうふうになっていて、どういう隊員さんが、どんな仕事をしているのか知りたい」(27歳・学校の栄養教諭)、「自衛隊というお仕事をあまりよく知らなかったので、それを知りたいなと思って参加を希望した。(自衛隊は)国を守っているというざっくりとしたイメージしかない」(システムエンジニア、27歳)といった答えが返ってきた。


 主に日本の周辺空域の警戒監視などを行っている航空自衛隊。国籍不明機が領空侵犯する恐れがある場合、戦闘機を緊急発進させて対処している(スクランブル)ほか、災害時には人や物資を輸送するなどの支援活動も行ってきた。ツアーでは、そうした彼らの日々の活動の説明もされ、万が一の航空機事故に備え訓練に励む消防隊員に接することもできる。


 広報担当者である防衛省航空幕僚監部広報室の日高明3等空佐の肩にはQRコードが付いていた。これをスマホで読み取ると、航空自衛隊公式Twitterアカウントへのリンクになっていた。山田が「近隣諸国の問題や憲法改正の問題が議論されていると思うが…」と質問すると、日高3佐は「そのようなことがあるのは承知しているが、僕らがやることの根本は一つ。この国を守るということ。それに対して、自分が今やるべきことをやっていくということだけ」と答えた。

■若い女性たちの発信力に期待、インスタ投稿も推奨



 さらに参加者は敬礼や「右向け右」、制服の着方といった、自衛官の基本動作の訓練を体験。災害時救助活動に当たる警備犬とのふれあい、隊員も利用する食堂でのイチ押しメニューの「空上げ(からあげ)定食」(393円)に、思わず笑顔がこぼれた。


 案内役を務めた中部航空警戒管制団渉外室長の須田芳則3等空佐は「女性の参画を増やそうということで、入間基地には航空自衛隊では唯一の託児所がある」と説明。また、とりわけ印象強かったのは、「ぜひ、ここで"映える"写真を撮って頂いて…」といった提案だ。SNSの拡散力をPRにつなげたいという狙いから、ツアーは一部を除き、基本的に写真や動画の撮影が許されている。


 須田3佐は輸送ヘリ「チヌーク」の体験搭乗前にも「本日は特別にコックピットを含めて全て撮って頂いて結構。動画も撮って頂いて結構。ぜひ、インスタ映えする写真を撮って」と呼びかけ、山田は「すごいよ!後ろが開いたまま!外が見えたまま飛ぶ!」と自撮りしながらリポート。参加者も空からの景色に興奮、コックピットを見学し、隊員とも記念撮影。瞳に涙を浮かべる人までいた。


 ほかにも参加者は滑走路を走り回る様子などを次々に撮影。早速、参加者は「迷彩服に袖を通した時の感動は一生忘れない!」「空自のチヌたんは初めてでした。やっぱり、前から見ると犬みたい、後ろからはカエルみたいですごい可愛い」などと投稿。大の自衛隊ファンだったという会社員の森田舞さん(29)も「夢だったかのようなあっと言う間の時間。ずっと乗ってみたかった迷彩柄チヌたん」と投稿。「当たり前に生きている世の中だけど過去にもずっと日本には国を護る方々が居て、そうして流れてきた時代が今に繋がっている。私たちは守られている」と熱い想いも綴っていた。


 また、女子大学生(21)は「憲法9条について色々な意見がある中で、やっぱり知らないと判断もできないし、少なからず自分の身をもって、五感で感じたものをもって、選挙やこれからの人生で何か判断していく時に(参考になる)」と振り返った。


 ツアー終了後、山田も自身のインスタグラムに写真を投稿。「まさか私の口から"ブルーインパルス"や"チヌーク"という言葉が出てくるとは思わなかったというコメントをたくさん頂いたし、"いいね"の数は普段よりも多かった。参加者の中にはもともと興味があったという子も多かったが、私は自衛隊についてあまり知らなかった。でも帰ってから入間基地で撮影されたドラマを見たり、インスタグラムで"ブルーインパルス"と検索してみたり、気持ちが変わっていった。興味がない子に"興味持って"と言っても難しいと思うが、好きな方に体験してもらって、それをSNSに書いてもらうことによって、周りの子たちが身近に感じることができるのではないか」と感想を語った。
View this post on Instagram

今日は入間基地航空自衛隊の体験ツアーに行ってきました☺︎ 自衛隊というと、怖い印象とかお堅い印象があったけどもうこれはなんという間違いだったのだと思うほどイメージはひっくり返った☺︎ 輸送ヘリコプター #CH47J 通称 #チヌーク に搭乗体験ができたりその他にも #C1輸送機 中等練習機 #T4 のコックピットに座ったりなどなど。 飛行機に詳しくないわたしもさすがに映画で見たりもはや見たことのない形のものを目の当たりにしてテンション上がった☺︎笑 ごはんも航空自衛隊はからあげを推しているらしく #空自空上げ をお昼にいただきましたっ💜 災害時、なにかあったときに人を国を守るため日々訓練をつみ、まっすぐに任務を遂行する #航空自衛隊 のみなさんの姿はかっこよく頼もしく、そして感謝の気持ちでいっぱいになりました☺︎ この模様は #AbemaTV の #abemaprime で放送されます。 7/9予定です。 何もないことが一番良いのだけれど、いざというときに頼れる存在を改めて心強く思いそしてたくさんの方に自衛隊の方々の思いが届くといいなと思うので、みなさんぜひ見てください✨ #入間基地 #自衛隊 #ブルーインパルス #✈︎

A post shared by 山田菜々 (@tannana.yamada) on



■自衛隊幹部OB「もっとオープンになるべき」


 「パセリちゃんツアー」の様子について、東洋学園大学非常勤講師の織田邦男氏(元航空自衛隊空将)は「まだまだ自衛隊は特別な存在だなと思った。国防という機能は絶対必要だし、しかも自衛隊は毎年5兆円もの税金を使って維持されている。ワシントンに行けば軍人が平気で制服で歩いているが、自衛官が本木を制服で歩いていたら、皆さんにジロジロ見られ、非常に肩身が狭い思いをすると思う。やはり自衛隊が国民にとって特別な存在であってはダメだし、国の守りについている自衛官も、訓練して任務に就いているが、基本的には普通の人。基地というのは地元の人たちの協力をもって成り立っているし、どんどん知ってもらった方がいい」と話す。


 今回の取材では、夜と翌朝の点呼、身近整理、部屋の清掃、さらに管制塔の見学、参加者と自衛官による懇親会の模様の撮影は許可されなかった。


 織田氏は「"説明と公開の21世紀"と言われるように、国民の理解なくして国防は成り立たない。もちろん防衛秘密は対米関係もあるし、手の内を晒すというのはまずいが、見せられるところはどんどん見せた方がいい。でも、僕からしたら入間基地の1泊2日で感激されるようでは困る。入間には戦闘機がない。私なら、ベルが鳴ったら5分以内に離陸なければならないという、スクランブル発進の待機の緊迫した状態がどんなものか、知ってもらいたいし、救難部隊の若者たちがどれだけギリギリの訓練をしているか、その様子をぜひ見てもらいたい。私が航空支援集団司令官の頃、その訓練を女子大学生に体験してもらったら、貧血起こしてしまった子もいた。でも、絶対助けにきてくれるとわかったと思う。」とし、戦闘機部隊のスクランブル発進の訓練見学のほか、戦闘機の体験搭乗(これは人数に限りがあるため、発信力の高い人に代表で搭乗してもらう)、レーダーサイト視察、救難部隊の見学、安全保障講座(周辺情報、任務、装備、予算などを解説)、隊員との取材可能な懇親会を行うことなどを提案。


 金沢工業大学虎ノ門大学院教授の伊藤俊幸氏(元海上自衛隊海将)は、海上幕僚監部広報室長時代に映画『男たちの大和/YAMATO』『亡国のイージス』やドラマの制作にも協力した経験を持つ。伊藤氏も「(織田氏が)おっしゃったように、入間基地は戦闘基地ではないので、基本的には防衛秘密がない。だから航空機のコックピットにも入れることができた。しかし、私ならもっとオープンにしたい。私は呉地方総監時代、まさに地元との関係から、"呉海自カレー"の取り組みを許可したこともある。自衛隊は民主主義国家のミリタリーなので、国民と一緒になって、国をどう守るのかと考えるのが当たり前だ。昔に比べるとかなりオープンになったと思うが、それでも"こういうことをやっています"と話すと、皆さん"へぇー!"というリアクションだ。この"へぇー!"自体、まだ伝わっていないという証拠。"知っている。知っている"という反応になるようにすべきだと思う」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶山田菜々の体験取材の映像は期間限定で無料配信中

当記事はAbemaTIMESの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ