小学校で育てたじゃがいもで13人が救急搬送 「毒素を抑える方法」を農水省に聞いた

しらべぇ

2019/7/10 07:40

(bajinda/iStock/Thinkstock/画像はイメージです)
先日、しらべぇ編集部は、東京都大田区でびわを食べて救急搬送された事案を取材した。今度は、兵庫県宝塚市でじゃがいもを食べて救急搬送される事案が発生。この原因を探るべく取材を試みた。

■13名が救急搬送


宝塚市消防本部によると、午後12時に宝塚市美座小学校から「今日掘り出したじゃがいもを食べたところ、7名が体調不良を訴えた」と119番通報が入り、消防関係車両10台、消防関係者30名が現場に駆けつけた。

小学5年生の男女あわせて13人に、吐き気や腹痛など食中毒とみられる症状が確認され、病院に救急搬送。中等傷8名、軽傷5名という状態だった。

学校では9日、校内の畑で収穫したジャガイモを使った調理実習が行われ、午前10時ごろから児童30人と教員1人がじゃがいもの料理を食べたという。

■「育て方に注意が必要」


今回の救急搬送の原因は何だろうか。内閣府食品安全委員会は「じゃがいもには、もともと少量の毒素が含まれている」と話す。また、農水省消費・安全局はこう答えた。

「じゃがいもには、ソラニンとチャコニンという天然毒素が含まれている。この毒素は、じゃがいもの育成環境によって大きく増えてしまう。

小学校でじゃがいもを育てることとを決して否定するわけではないが、育て方に注意が必要。じゃがいもの可食部には、光をあてないことが大事」


■安全に食すためには?


同時に以下のアドバイスを教えてくれた。

(1)イモは⼤きく育て、熟してから収穫する

(2)収穫、保管時にイモを傷つけない

(3)⽪はできるだけむく。特に緑⾊の部分は厚めにむき、その周囲もしっかり⽪をむく。

(4)芽は、まわりの部分も含めて取り除く


なお、ジャガイモ中の天然毒素は、加熱調理しても減らないという。宝塚市健康保健福祉事務所(保健所)は、取材に対して「こふきいもを作ったと聞いている。小学校でのじゃがいもによる食中毒はないわけではない。調査のために職員2名を小学校に派遣した」と答えた。

じゃがいもを育てるのは大切な学びであり、調理実習も食育の一貫として重要なものだが、今回の事案も教訓にして細心の注意を払う必要があるだろう。

・合わせて読みたい→給食でビワを食べた生徒11名が救急搬送 危険性を全く認識していない教育委員会も

(文/しらべぇ編集部・おのっち

当記事はしらべぇの提供記事です。

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