京都の劇団・ナントカ世代、落語が原作の『粗忽長屋』完全版を上演

SPICE

2019/7/9 06:00



原作をスクラップ&ビルドする、劇団スタイルの原点となる作品。

近代の名作文学に童話や漫画、果ては女優のプライベートな日記まで。古今東西のあらゆる作品を原作にしながらも、そのストーリーをやりたい放題に解体し、ちょっと笑えてどこか無常観を感じさせる不条理劇に変換する、京都の劇団「ナントカ世代」。2017年の[アトリエ劇研]最終公演を最後に活動を休止していたが、今年の3月に再始動。そして早くも復活第2弾として、古典落語『粗忽長屋』を原作とした舞台を上演する。

『粗忽長屋』は、道端に行き倒れていた死体を、周囲の人たちとの滑稽なやり取りの末に、それを「自分の死体」と思い込む男の噺。古典落語の中でもかなりシュール度合いが高く、演じるのが難しいと言われる一本だ。ナントカ世代は劇団初期の2008年以来、この作品を2回短編作品にしてきたが、今回は長編化した完全版での上演となる。

ナントカ世代『粗忽長屋』〈完全版〉宣伝動画

ナントカ世代の別作品のネタも借用し、完全版として作り上げました。終盤は一気に、原作とは違う演劇ならではの味付けがしてあります。今春〈中野劇団〉で爆発的なツッコミ力を見せた女優・延命聡子が、一転してボケに回った、強烈なキャラクターを演じるのにもご期待下さい」とは、作・演出の北島淳。また上演前には、原作の『粗忽長屋』口演も実施(20日昼公演のみ作品解説)するので、原作をいかにいじくり回していて、それでいてなお強固に残る原作の“核”とは何かが、よりクリアに見えてくるはずだ。いろいろ頑張って、事前予約なら一般1,500円、学生は何と500円という、映画より安い料金設定を実現した劇団の心意気も合わせて、落語好きならずとも足を運んでほしい。
ナントカ世代『粗忽長屋』〈完全版〉公演チラシ。
ナントカ世代『粗忽長屋』〈完全版〉公演チラシ。

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