Crystal Lakeが2作品再現ライブでみせた歴史と本物の風格 超満員のリキッドルームから見えたものとは

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Crystal Lake“THE FIRE STILL BURNS” ~CUBES 再現ライブ~ 2019.05.25、 ~THE SIGN 再現ライブ~ 2019.05.26 恵比寿リキッドルーム


今や日本に止まらず、海外フェス&ツアーにも積極的に打って出ているCrystal Lake。今回は"FIRE STILL BURNS"なるタイトル名で、過去にリリースした7曲入りEP『CUBES』(14年発表)、3rdアルバム『THE SIGN』(15年発表)の2作品を完全再現するライヴを2デイズに渡って敢行。5月25日、26日と2日間連続で恵比寿LIQUIDROOMに通ったが、どちらも見応え十分であった。
Crystal Lake
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2019.05.25


開演前BGMにALICE IN CHAINSの「We Die Young」、DEFTONESの「Be Quiet And Drive(Far Away)」、MR.BIGの「Take Cover」が流れる中、遂に暗転。初日は『CUBES』完全再現の日だ。まずは「Ups &Downs」を皮切りに、いきなり『CUBES』収録曲を6曲畳み掛ける。切れ味鋭い爆音を轟かせ、フロアは早くも最高潮を記録。続く「Beloved」においても耳をつんざく爆撃機のような音を放ち、サウンドのあまりにもデカさに畏怖の念さえ覚えるほどであった。次にヘヴィなリフを用いた「Mahakala」が始まるや、会場は瞬間沸騰。またRyo(Vo)が早口風に捲し立てるヴォーカル・パートも強烈なアクセントとなり、楽曲のかっこ良さを再認識した。
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「2デイズの1日目、東京久々でただいま!って感じがする。『CUBES』再現、あの頃の編成で1曲」とRyoが言うと、ゲストにKotaka(B)をステージに招き、LIMP BIZKITのマッシュアップカヴァー「Rollin'」をプレイ。途中でMACHINE HEADのTシャツを着たSenta(Vo、NUMB)が飛び入りし、ハードコア度を過熱させていた。それから「See This Through」ではステージダイヴする観客もちらほら見かけ、荒ぶる熱気はどんどん高まっていく。「Cubes」をやり終えると、もはやライヴに欠かせない必須曲「Ritual-Hail To The Fire」へ。トライバルな掛け合いで観客を一つに束ね、「Six Feet Under」でフロアをカオティックに引っ掻き回していく。「Hatred」を挟んだ後、「『HELIX』のレコードに再録してる曲がある」と説明すると、2ndアルバム『INTO THE GREAT BEYOND』収録の「Open Water」を放つ。メンバーも動きも激しくなり、フロアもぐちゃぐちゃになる地獄絵図が広がる。
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「俺らは昔も今の曲もやるし、昔の頃の燃え滾った気持ちを忘れていないと証明できたんじゃないかな。俺たちはひらすら前に進む。一歩を踏み出したら、無限の世界を広がった。俺たちを信じて付いてきて・・・これがCrystal Lakeの生きざま、死にざま」とRyoが言うと、「True North」を披露。アンセム感のある曲調に後半は大合唱が起き、ラストスパートは「Overcome」、『CUBES』収録の「The Fire Inside」で締め、終始ゴリゴリヘヴィに攻めまくる凄まじい腕力を見せつけてくれた。アンコール曲「Twisted Fate」では再びKotakaを呼び込み、灼熱の盛り上がりで無事終了。
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2019.05.26


そして、2日目は3rdアルバム『THE SIGN』完全再現の日ということで、開演前BGMにPANTERAの「The Great Southern Trendkill」、FEAR FACTORYの「Self Bias Resistor」が流れる中、SE「ASTRA」~「Prometheus」と移り、構築度を高めた曲調は前日とはまた違う聴き応えで迫ってくる。サビはキャッチーで楽曲にはスケール感が備わり、勘所を押さえたヘヴィネスで攻めまくる。「Matrix」では極太グルーヴで観客をジャンプさせ、ギアチェンジ鮮やかなフロア対応型のビートで会場を根底から焚き付ける。叙情的なエモーションを織り込んだ「Mercury」の途中でHiro(Vo、SHADOWS)を呼び込み、抜けるようなハイトーンで楽曲を援護射撃。
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「こういうコンセプト最高だよ、またほかの作品でもやるんで。めちゃくちゃヘヴィにいこうか?」とRyoが言うと、次は「Hades」へ。ここではHAYATO(Vo/G、MEANING)を迎え入れ、SLIPKNOTオマージュなコール&レスポンスで会場を一つに束ね、極悪サウンドにただ身を委ねるのみであった。フィジカルに直接訴えるかける「Body Movin'」で観客を執拗に揺さぶるも、まだまだこんなものでは終わらない。FEAR FACTORYばりのマシーナリーな音で攻める「Aeon」を挟んで、「The Sign」~「New Romancer」に入ると、「ここまで来い!」と煽り、観客とガチンコ勝負を繰り広げる。
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「『THE SIGN』から4年経った。初めてのアメリカ・リリースで、そこから何か変わった気がする。『THE SIGN』を作ったことを誇りに思うし、一番好きです」とRyo。そして、『THE SIGN』のアメリカ盤に収録されている「Light Up The Tunnel」をプレイし、ファンを大いに喜ばせていた。
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久々に披露した「Sleep Awake」演奏後、「Hiroは(GOOD4NOTHING主催のフェス)『SAKAI MEETING』帰り、HAYATOは今日も別でライヴがあるのに駆けつけてくれた」と仲間に感謝しつつ、「Lost In Forever」、「Apollo」、最後は「Dreamcatcher」で大団円。アンコールでは「Omega」、「The Fire Inside」の2曲をやり、2デイズに渡るスペシャル・ライヴの幕を閉じた。
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「一歩を踏み出せた世界は広がる。あの時よりも確実に前に進んでいる」とRyoはライヴ中にMCしていたが、まさに世界を股にかけて活躍しているCrystal Lakeは自らの背中でそれを証明する稀有なラウド・バンドと言っていい。2日間通って、彼らの真の凄みを骨の髄まで味わうことができた。
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取材・文=荒金良介

当記事はSPICEの提供記事です。

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