【異変】ニュルブルクリンク24時間レースの現場で SUBARU STI

オートプルーブ

2019/6/26 13:28

ニュルブルクリンク24時間レースに挑戦を続けるSUBARU STIは、2019年もWRX STIをベースにした車両でSP3Tクラスにエントリーしている。ところが今年は例年にはない、ちょっとした異変が起きているのだ。

■SUBARUが見つめるニュル24h異変とは、SUBARUの役員がこのニュルブルクリンクに応援に駆けつけてきていることだ。「それが何か?」と特に不思議に思わないかもしれないが、ニュル24hへの挑戦は、これまでスバルの子会社であるスバル テクニカ インターナショナル(STI)がその活動を行なってきた。だから、親会社のエンジニアが協力することはあっても、役員をあまり見かけることはなかった。

ドイツ・ニュルブルクリンクの会場にはSUBARUの大拔専務取締役、藤貫執行役員の二人が顔を見せていた。実はこのお二人は、先月のスーパーGT第3戦鈴鹿300kmレースに参戦しているSUBARU BRZ GT300の応援にも駆けつけていたのだ。

先代のSTI平川社長がSUBARUの役員を兼務していたことを除けば、SUBARUの役員がSTIのレース現場へ駆けつけること自体が異例のことでもあるのだ。

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■STIの狙いSTIが行なうモータースポーツ活動の狙いは、市販車をベースにしたレースマシンを製作し、その過程から得られる数え切れないほどのデータと知見、そして、人材育成をするというのが大きな狙いになる。

ニュル24hへの挑戦は2008年から行なわれ、今回で12回目の挑戦になるが、今年はさらにSUBARUに対する信頼回復という狙いも持っての挑戦になる。先代STI社長の平川良夫さんからは、ユーザーとの絆を深めるためにも、技術、人材育成、人との繋がりが大切であると話していたことが継続されているわけだ。

一方で、SUBARUの役員が来場するという意味は、STIの活動から得られる多くの事柄をSUBARUへ取り込もうとしている、と考えるのが普通ではないだろうか。わざわざドイツまで出張してきて、その現場を見ているわけで、明確な目的がなければこうしたことはあり得ないはずだ。

■これからのSUBARU明確な目的とは?

視点を変えて、自動車産業は今、100年に一度の変革期が訪れており、クルマを製造してユーザーへ販売するだけでは企業として生き残れない、と考えているのが世界中のカーメーカーだ。ではどう変わる必要があるのか?

ダイムラーが言い出した言葉、「CASE」で表現されるように、コネクテッドと自動運転と電動化、そしてサービス/シェアリングといった要素で、新たなビジネスを創出する必要があるというのはもはや、明確な事実だと言えるだろう。

カーメーカーにとってそうしたCASEへの対応で新たなビジネスモデルを創出することも重要課題であり、その一方で、ユーザーとは直接関係しないが、環境対応として欧州のCAFE(企業平均燃費)への対応、北米のZEV対応、中国のNEV政策への対応も行わなければならない。そしてカーメーカーにとって最も大切なことである、「ユーザーに自社のクルマを選んでもらう」という、所有欲を刺激する魅力あるクルマづくりができるか?という、大きくわけて3つのフェーズに対応していかなければならない、ということだ。

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クルマはいつでもどこでも自由に移動できる快適なものであったが、数年先には、電動化やコネクテッドなどの高度化する技術によって、所有しなくても自由に簡単に移動する手段へとクルマが変わると言われている。そうなれば、ユーザーは高額な支払いまでしてクルマを購入する意味がなくなり、これまでの製造・販売の経済構造が崩れる時が来るというわけだ。

そこは十分危機感をもっているカーメーカーはいかに、所有してもらうか?それは「他にはない魅力あるもの」でなければならない。そのためには・・・

こうしたさまざまな状況から、カーメーカーはプレミアムブランド化を目指したり、ブランド力を高めたり、そして他にはないサービスを取り込んだりと多角的に、そして俯瞰して思考し、ものづくりへ取り組んでいるわけだ。

話がだいぶそれたが、SUBARUの役員は、特殊なものづくりのノウハウを豊富に持ち、人材育成を続けてきたSTIの存在、コンプリートカーの存在、そしてスーパーGTやニュル24hでの優勝とか、連覇とかいったファンの心を鷲掴みにできるパワーなど、スバルファンがたくさんいることを目撃したわけだ。

こうした現状をSUBARUの役員は放っておくはずがなく、子会社STIと一緒にこれからの未来のSUBARUを築く下準備に取り掛かったと見ていいだろう。まずは、モータースポーツから市販車への技術フィードバックとファンを掴むというハードとソフトが揃うモータースポーツへの取り組みをしていくための「下見」ではないだろうか。

所有欲を満たす魅力ある商品づくりには、モータースポーツで鍛えられ、その技術や人が生産車へフィードバックされる。そこには信頼性の高い、魅力たっぷりの市販車が一般ユーザーの手元に届けられるといったストーリーは必須なのである。<文:高橋 明/Akira Takahashi>

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