即レスがないと不安、即レスしないと不安な心理の対処法

All About

2019/6/24 20:45

相手や自分の「即レス」や「即レスの有無」で不安やストレスを抱えがちな方に、ストレスなくSNSと付き合うために大切な考え方を解説します。

即レスにこだわりすぎてしまう心理の背景にあるものは?

「即レス」とはその名の通り、メールやメッセージを受け取った時点で即レスポンス(返信)すること。

SNSのマナーとして、相手を待たせないようにと気をつけている方もいるかもしれませんが、特定の人間関係に比重をおきすぎていると、行きすぎた行為になってしまうことがあります。

相手に対して「彼さえいれば」「この友達を失ってしまっては」といった強い気持ちがあると、関係を育もうと過剰な期待をしてしまったり、その関係を失いたくないと過剰な努力をしてしまったりして、神経をすり減らしてしまうことがあります。

特に日常的に活発にSNSでコミュニケーションを取っている人は、できるだけ即レスをし、相手にも即レスを期待することで、「離れていてもいつも一番にお互いのことを思いあっている」という思いを共有したくなることがあります。

しかし、社会生活を送っていれば、タイミングよくメッセージを読めなかったり、忙しくて返信できないことは多いもの。

即レスがデフォルトになっていると、返信に時間がかかったときに「何かあったんだろうか」「私の態度が悪かったのだろうか」と過剰に気を揉んだり、相手に即レスできなかったことを過剰に反省したりします。こうした関係はお互いを束縛し、やがては息苦しいものになってしまいます。

SNSマナーは一括りにはできないものですが、心理学的に即レスのメリット・デメリットをまとめてみましょう。

心理学的に見る即レスのメリット

心理学的に見ると、「即レス」は、非常に効果的な承認行動ともいえます。スタンプ一つであってもすぐに返信することで、離れていても、今近くにいるかのように相手の思いを受け取り、すぐに共感したり、応援したりといった気持ちを伝えることができます。

同様に、即レスされた側は、自分が相手に承認されているという実感をとても簡単に得ることができます。離れていても自分は相手に思われていて、自分の思いを受け止めてもらえていると実感できること。この体験は、とても強い安心感と喜びをもたらします。

心理学的に見る即レスのデメリット

では即レスは送る側にも受け取る側にも、心理学的にメリットばかりかというと、そうではありません。人間の行動や気持ちには、「慣れ」があるからです。

即レスで相手に喜んでもらえると、最初のうちはとても嬉しく感じます。しかし次第に「即レスしなくてはいけない」「即レスしないと相手を不安にさせてしまう」という義務感が募り、精神的な負担感から、重荷と思うようになりがちです。

また、即レスを受け取る側にも「慣れ」が出てきます。即レスが当たり前になることで、即レスがないことに対して過剰に心配になることは珍しくありません。

即レスがないこと、してくれない相手に対して、要らぬ不安を抱くようになります。また、気持ち的にお互いの感じている距離が違う場合、毎回即レスをされることで「重い」と感じてしまい、違った形でストレスになるケースも見られます。

即レスをデフォルトにしない! SNSストレスを減らす考え方

上記のように心理学的に考えると、長い目で見たときには「即レスをデフォルトにしないこと」が何よりも大切だといえます。

返信をするときには、「即レスはしなくてもよい。負担にならない範囲で、相手に期待させない範囲でする」。メッセージを送るときや即レスをされたときには「即レスが嬉しいのは皆同じ」「即レスはもらえなくて当然だけど、もらえたらラッキー」くらいに、自分の気持ちをコントロールすることが大切です。

本来SNSは、気軽に便利に、メッセージをやりとりするツールです。即レスが心理的な束縛や重荷になり、お互いのメッセージのやりとりでストレスが生じないよう、大らかに考えるようにしましょう。
(文:大美賀 直子(公認心理師・産業カウンセラー))

当記事はAll Aboutの提供記事です。

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