DA PUMP「U.S.A.」の元ネタJoe Yellowの「U.S.A.」の歌詞とは!?

UtaTen

2019/6/23 12:01

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歌詞に出てくるU.S.A.とは


フレーズの面白さに振り切ってはいるが、根底にあるのはアメリカ音楽への憧憬、愛憎そして和解である。

日本ポップス界が抱いてきたアメリカンポップスに対する劣等感、そのひとつの解を示したと言ってもよい。

ところでこの曲は、ジョー・イエローというイタリア人アーティストによる「U.S.A. 」(1992)という楽曲をカバーしたものだ。

原曲を聴いてみると、バリバリのユーロビート時代に作られたそのサウンドは、ほぼそのままDA PUMPバージョンに継承されていることが改めてよくわかる。

そしてその歌詞もよく読み込んでみると、そのエッセンスが引き継がれていることに気付かされるのである。

【和訳】
U.S.A. お前は欲望で俺を捉える
U.S.A. お前は俺の心の奥深くで燃える炎
U.S.A. 夜が開ける前に行ってしまえ
U.S.A. ベイビー、こっちへおいで、だけど支配はごめんだ

まずだれもがモヤモヤすることは、ここでの『U.S.A.』が意味するところだろう。

ただ「アメリカ合衆国」という言葉は、具体性が強過ぎて何かの比喩になるとは到底思えない。

そこで『U.S.A.』はやはりU.S.A.そのもののことと解釈しても意味が通じるように解説してみたい。

ユーロビートの歴史


1970年代、U.S.A.つまりアメリカ合衆国で生まれたディスコミュージックは世界各地で大流行した。

中でもイタリアでは、その国内需要をアメリカ産のレコードだけに頼らず、独自制作で賄おうという動きが盛んだったと言う。

この動きはやがてイタロ・ディスコと称される独自のムーブメントを形成するほど成長していく。

そのブームに参画したアーティストの中に、1974年ロック畑でデビューしていたジョー・イエローもいた。

そんなイタロ・ディスコの最初期、そして最大の成果は、1977年にイタリア出身のプロデューサー、ジョルジオ・モロダーがアメリカ人シンガーのドナ・サマーと組んで発表した「I Feel Love」だろう。

シンセサイザーを取り入れたその画期的なサウンドが受け、US HOT 100において6位まで上昇、そしてそのコンセプトは後のユーロビートの誕生に繋がった。

ユーロビートは1980年代に隆盛を極める。

その名の通りヨーロッパの各国、イギリス、ドイツ、そしてイタリアから数多くの世界的ヒットが生まれた。

ところが例外的にそのマーケットが拡大しなかったのが、かのディスコミュージック発祥の地アメリカ合衆国だった。

そしてその勢いはやがて失速し、1992年ともなるとユーロビートの世界的需要は大幅に減っていた。

そんな中で発表されたのが「U.S.A.」である。

当時の音楽業界の気分を歌っている


当時の停滞したシーンを反映するかのように、この曲の冒頭部の歌詞は不機嫌だ。

「U.S.A.」という作品の原動力は、そうした当時のイタロ・ディスコ~ユーロビートシーンの気分なのかもしれない。

そして歌詞は、きっかけを与えながらやがてそっぽを向いた『U.S.A.』への愛憎を軸として展開する。

さらに歌詞を読み進めてみると、『beat』 『melody』 『sing it again』 などの言葉が現れ、世界観がますます音楽へと寄っていく。

そして互いの音楽性をふたたび突き合わせ、『U.S.A.』に和解を提案する。

【和訳】
ビートを刻んだらどうだ
そうすりゃ今夜、俺は君のもの
二人が頬を寄せれば待っていられるさ
そいつは空想、踊れるメロディ

【和訳】
来いよベイビー、もう一度やろう
俺に火をつけるなら、こうでなくちゃ
来いよベイビー、もう一度歌おう
俺を連れ去るお前のビートを感じるぜ

ユーロビートと日本の関係


ところでこの曲の発表時期以降、イタリアのユーロビート業界の窮地を救ったのが、他でもない日本であったという。

日本のレコード会社エイベックスが同国のレーベルと契約し、まだまだユーロビート人気の衰えなかった日本市場に卸し続けたのだ。

そんな流れでジョー・イエローの「U.S.A.」も日本へ紹介され、2018年のDA PUMPによるカバーへと繋がるのである。

彼らの日本語歌詞は大きく異なるものの、アメリカへの愛憎という原曲のテーマはしっかりと採用していた。

そして、『C'mon baby, アメリカ』へと書き換えられたという原曲のメッセージは、低迷していたDA PUMPの復活劇に重なる。

TEXT quenjiro

当記事はUtaTenの提供記事です。

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