中村雅俊、デビュー45年記念公演を語る!「勝小吉はカースケと重なるんです」

SPICE

2019/6/18 12:00


中村雅俊のデビュー45周年を記念する公演が2019年7月6日(土)から東京・明治座にて開催される。今回は第一部を『勝小吉伝~ああわが人生最良の今日~』を上演し、2部では、中村雅俊LIVE『yes! on the way』と題して中村の代表曲を中心にしたアニバーサリーライブを披露する。
公演の企画内容や共演者とのエピソードなど、中村に話を聞いてみた。

ーーデビュー45周年という事ですが、振り返ってみてあっという間でしたか?

振り返ると短く感じますね。あっという間でした。この先の45年はもう生きてないと思います(笑)。

ーー今回記念のステージは1部がお芝居で2部がライブとなります。まずは1部の芝居について。勝海舟の父親である勝小吉を主人公にした舞台となるそうですが、脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか?

結構明るくて軽快な感じですよ。今回、過去何度もお仕事を一緒にしている鴻上尚史さんも参加されていることもあって、楽しくなりそうです。
中村雅俊
中村雅俊

ーーこの勝小吉とはどのような人物なのでしょうか?

かなりの自由人なんですよ。息子の勝海舟については、幕末に江戸城明け渡しの立役者となった人物としてご存じかと思いますが、その父はというと反面教師というか、結構ヤンチャな人物だったようで、やりたい事をやっているという感じ。親子でも正反対の性格だそうです。これが息子中心にするとただの歴史ドラマになってしまいますが、父に光を当てる事でその人となりが描けてきっと面白い事になると思います。

この小吉の奥さんである「お信」もいい味のキャラだったそうです。最近ではNHKBSで『小吉の女房』というドラマにもなっていた人物です。たまたま同じ時期に小吉にスポットが当たるなんて何かの縁を感じますね。

小吉の口癖が「今日の自分に良かったと言える生き方をしたいんだ」。この言葉ですが、今から44年前に『俺たちの旅』というドラマで俺が演じていたカースケも同じような事を言ってたんです。「俺は今日という一日を精一杯生きれればそれでいいんだよ」って。人物像も小吉と重なるところもありますし。

ーーそういう背景があるからこそ、今回の公演で小吉を主人公にした芝居をやる事になったんでしょうね。となりますと、中村さんが小吉を通してお客さんに伝えたいメッセージがあるのかな、と思うのですが。

なんでしょうね。でももし何かメッセージがあるとしてもそれをわざわざ言うものではないと思うんです。最初からここが見どころです、って言うような先入観を与えてしまいそうですし。観る人はそれぞれにいろいろなものを感じてくだされば。それよりも「これ、おもしろいよ!」って伝えていきたいですね。
中村雅俊
中村雅俊

ーー中村さんは映像作品でも俳優として活躍されていますが、こと生の舞台でお客様の前で演技を見せる事をどうとらえていらっしゃいますか?

結構スリリングですが、この緊張感がいいですよね。集中してやれますから。気持ちの持続もずっとできますし。これが映像なら最後の場面を最初に撮影するなど、自分の中で気持ちを持続させるのがちょっと難しく感じる事もあるのですが、​そういう意味では始まりから終わりまで順序を変えずに演じられる事が幸せです。もちろん生の舞台ですからNGは出せないですけれど(笑)。まあ多少噛んだりしても気持ちさえしっかりしていれば全然問題じゃないと思いますけどね。

ーー今回共演される方々も豪華ですね!

若い2名(東啓介、愛加あゆ)以外の方たちは皆共演経験があります(笑)。

ーー過去共演した時の印象的なエピソードは何かありますか?

賀来千香子さんとは中華料理を食べにいって次の日、その当時所属していた文学座に店から電話がかかってきて「俺が忘れ物をした」って言うんです。店の支配人が直接俺と話がしたい、と。電話に出たら「あんな忘れ物は困ります~」「ええ! 何を忘れたのか言ってくださいよ!」って問い詰めたら「……お勘定です」って(笑)。お勘定忘れて店を出ちゃったのか! と大慌てでした(笑)。

寺脇康文くんは以前地球ゴージャスの舞台『クザリアーナの翼』に出演させていただいた時、俺が昔出ていた『ゆうひが丘の総理大臣』の主題歌をカラオケで歌っていました。俺でも出せないのにカラオケの得点はいつも100点満点でいつも自慢するんです(笑)。

田山涼成くんは文学座で俺の2期後輩なんです。文学座の入所試験では歌を歌うテストがあったんですが、田山くんは俺のデビュー曲「ふれあい」を歌っていたそうです(笑)。
中村雅俊
中村雅俊

ーー面白いエピソードが盛りだくさんですね!

今回はほとんど知った顔ぶれとの共演になるので、鴻上さんをはじめ、楽しみです。そういえば昨年、KOKAMI@network vol.16『ローリング・ソング』に出演した時、打ち上げでダメだしが始まったんです。そこで鴻上さんは1時間半ずっと一人で喋り倒してました。しかも俺の話を! 「あのときこうだったよねー」って、他の人たちも笑いながら話を聴いてました(笑)。

ーー(笑)。そんな仲のいい方々と今回も素敵な舞台が作れるといいですね。

はい。今回は芝居は90分くらいで歌は60分くらいになる予定です。そして今回、7月15日は歌だけの一日をやろうと企画しています。ゲストに小椋佳さんと松山千春さんをお招きして。

ーーこれは凄い! このお三方が揃ったら一人喋り出したら止まらないパターンになるのでは?

千春はね(笑)。一応ゲストなのでわきまえていただこうかと(笑)。ほかにもとっておきの企画も用意していますので楽しみにしていてください。
今回初めて中村雅俊を見るお客様も少なくないと思いますが、こんな芝居をするのか、こんな歌を歌うのかとこの機会に知っていただきたいです。明治座でお待ちしています!

中村雅俊
中村雅俊

取材・文=こむらさき 撮影=早川達也

当記事はSPICEの提供記事です。

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