あの日、ニューヨークがニューヨークじゃなくなった

TABILABO

2019/6/17 19:00


ニューヨークのハドソン川沿いで今、同都市最大規模と言われる再開発が話題となっています。

それが「ハドソンヤード」。

28エーカー(約11.5ヘクタール)に及ぶ土地に、約250億ドルをかけたビッグプロジェクト。現在、開発の第一段階が終わったというところですが、おおよそ半分が完成しています。

六本木ヒルズのような
ニューヨークの新スポット



ハドソンヤード内にあるのは、巨大なインスタレーションであり展望台でもあるアイコニックなThe Vessellをはじめ、ハイラインと地続きのショッピングセンター、アートセンター、オフィスビルに高級コンドミニアムまでさまざま。

建物だけではなく、2015年にはマンハッタンとクイーンズを繋ぐ新しい地下鉄駅「34丁目−ハドソン・ヤード」が開業していて、ニューヨーク中、いや、世界中から観光客を呼ぼうというニューヨークの新スポット。

ハドソンヤードは、東京で例えると雰囲気含め、六本木ヒルズのような感じです。ショッピングセンター内のお店を見ると、カルティエやロレックスなどラグジュアリーブランドのショップが並んでいたり。カジュアルウェアブランドもあるのですが、入っているのはMadewellといったところ。


芸術に触れる場所としてもかなり力を入れていて、ショッピングセンター内のあらゆる場所にローカル・アーティスト達の作品が飾られていたりします。また、多彩な体験型インスタレーションが楽しめる「Snark Park」や音楽やダンスなどのライブパフォーマンスが行われる文化施設「The Shed」もあります。

でも……ここまでお伝えしたように、ハドソンヤードのどこもリッチな感じが漂い、相当の収入があればいいけれど庶民がどれだけ楽しめるのかは疑問。

注目されてるけれど
皆が好意的なわけじゃない



ハドソンヤードの再開発プロジェクトは民間企業が主導しています。

資金集めの際には、EB-5プログラムが採用されました。これは、資本投資や雇用創出などの条件を満たせば永住権を取得できるというもの。これ、裏にはグリーンカードを手にしたい裕福な海外投資家からお金を集めるのが目的……とも見られている制度。

そんな方法で資金集めまでして、急ピッチの開発を進めたハドソンヤード。できあがったのは所得に余裕のある人々ばかりが楽しめる場所。

富裕層だけがいるわけでもないNYCの地元住民からは「それって、どうなのよ?」という声も聞こえてくるのです。


私は数年前からこの地区に住んでいて、変化を強く感じているひとりです。

今までだと、週末はまだ寝ぼけた顔で歩く家族やジムに通う若者といったかなり「オフ」の姿をした住人を見かけていました。でも、最近はオシャレでかわいい人たちや観光客などを目にするのが多くなりました。

今後、ホテルや学校なども建つ予定で、全体の完成は2024年といわれています。お隣のチェルシーみたいに洒落たエリアになっていくのだろうなと思います。

家の近くに無印良品やユニクロがなどができてうれしい反面、どう変わっていくのか考えると少し怖い気も。

今後もどうなるのでしょうか……ハドソンヤード。

Top image: (C) 2019 Yuko Torihira

当記事はTABILABOの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ