石川界人&瀬戸麻沙美「ギョッとした」劇場版「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」6/15公開

エキレビ!

2019/6/14 09:45

高校2年生の梓川咲太(CV:石川界人)は、不安定な精神状態により発生すると噂の不思議な現象「思春期症候群」を引き起こしている少女たちと出会い、その悩みを解決するために奔走。元人気タレントの桜島麻衣(CV:瀬戸麻沙美)も、咲太と出会い「思春期症候群」を克服した少女の一人だった。
悲しい出来事もあったものの、恋人同士として充実した日々を過ごす咲太と麻衣。ところが二人の前に、咲太の初恋の相手、牧之原翔子(CV:水瀬いのり)が現れる。しかも、中学生の翔子と大人の翔子、二人の翔子が現れて……。

昨年放送されたテレビアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の続編となる劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』が、6月15日(土)にいよいよ公開。


そこでエキレビ!では、『青ブタ』を牽引してきた梓川咲太役の石川界人と桜島麻衣役の瀬戸麻沙美の対談を実施。この前編では、テレビシリーズを振り返りつつ、ネタバレにならない範囲で劇場版の物語の印象などを語ってもらった。


友達が増えて、恋人もできて、咲太の精神性は大きく変わった
──ご自身が演じたキャラクターの第一印象や、テレビシリーズ全13話を通しての印象の変化などを教えてください。

石川 最初の頃に比べると、友達が増えて、恋人もできて、咲太の精神性は大きく変わったのかなと思います。最初、自分では空気を「読めない」のではなくて「読まない」のだという言い方をしていたし、見え方としては、周りの人から距離を置かれていても、あまり寂しくなさそうだったのですが。今となっては、ちょっとは寂しい気持ちもあったんじゃないかなと思います。

瀬戸 麻衣さんは、登場した時には「芸能人が学校に来てる」って感じで周りの人から壁を作られているし、自分からも特に歩み寄ろうとしてないので、とても孤立している存在だなという印象がありました。でも、正直、そのことに深く悩んでいるようには思えなくて。麻衣さんには麻衣さんの世界があるし、無理矢理、人と一緒にいようとはしてないんだな、と感じていました。でも、物語が進む中、人に認識されないという「思春期症候群」の症状が酷くなっていったことで、ようやく周りに見えてることの大切さを感じ始めて。それによって生まれた不安とか悩みを一人で抱えていなくちゃいけなかったんですけれど。手を差し伸べてくれる咲太と出会えてからは、麻衣さんの一匹狼な部分だけじゃなく、心根が優しくて、周りのことがよく見えて思いやることのできる女の子なんだなということに気づいていけました。最後の方では、咲太と付き合うようになって、彼の前でしか見せない可愛らしい部分だとか。そういうのも見えてきたなと思います。

──物語が進む中、麻衣が咲太に惹かれていったことは納得できるのですが。出会った瞬間の咲太は、麻衣にとって、どんな存在だったと思いますか?

瀬戸 図書館で出会った時は、「私のこと、見える人がいるんだ!」「しかも、同じ学校の人だ」という認識だったのかなって。誰にも見られないと思ってバニーガールの格好をしていたと思うので、安心というよりは、ギョッとしたんじゃないかなと思います。

石川 「お前、見えるんかい! ちょちょちょ、ちょっと待って!」ってなるよね(笑)。

瀬戸 そうそう(笑)。やっぱり、(バニーガールの格好に)恥ずかしさはあると思うので。表情には、全然出していませんでしたが。

石川 さすが女優! 咲太の方も、内心はめちゃくちゃドキドキしていたと思いますよ。第1話で、バニーガールの格好をした麻衣さんを見た瞬間のリアクションは、最初、図書館だからと思って、もう少し抑え目にやったんです。でも、もう少し大きくというディレクションをいただきました。たしかに、有名な女優さんがバニーガール衣装で図書館にいたら、大きな声も出ますよね(笑)。


麻衣は、物語が進む中で、魅力が深まっていくヒロイン
──石川さんにはテレビシリーズの中での麻衣の印象を、瀬戸さんには咲太の印象を伺えますか?

石川 麻衣さんは、どんどん可愛くなる。

瀬戸 最初から可愛いのに、いろいろな面がどんどん見えてくるから。

石川 そうなんだよね。最初の3話で麻衣さんの話をやったでしょ。そこからは、ヒロインごとにフォーカスが当たる感じだったから、出番が増えたり減ったりとかは、いろいろとあったと思うけど。そのちょっとの出番でも、可愛い。

瀬戸 うん。私も正直、セリフが少なくても、麻衣さんは存在感あるなって感じはしてた。

石川 正妻ポジションの強さがすごい。なおかつ、高校生の少女らしい可愛さもあって。物語が進む中で、どんどん魅力が深まっていくヒロインだなと思います。

瀬戸 大人なのにウブだから、そこが可愛らしく見える部分なのかなって。

──咲太との関係性が近づくにつれて、怒り方も段々と可愛らしくなっていった気がします。

瀬戸 そういえばアフレコの時、最初は芝居がキツくなり過ぎてしまって。「怒りすぎ」って指摘をされました。

石川 怖かったもん(笑)。

瀬戸 でも、私的には、怖いお芝居をしようと思ってやったわけではなくて。私の引き出しから出したもの(芝居)が、そういう反応だったので(笑)。

──咲太については、いかがですか?

瀬戸 最初、周りとつるまない男の子という印象がまずあって。そのこと自体には、良い印象も悪い印象も特に無く、そういう男の子なんだな、と思っただけなんですけれど。麻衣さんとの関わりが増えたり、他にも登場する「思春期症候群」のヒロインたちを助けてあげるというか。そばにいる姿を見て、すごく行動力があるなと思いました。

石川 麻衣さんのために、神奈川県の藤沢から(岐阜県の)大垣まで迷いなく行きますからね。普通の高校生にはできない。大人ですら、ちょっと重い腰を上げて行くような距離ですよ。

瀬戸 周りとつるまないことは、彼をすごく大人っぽく見せているんですけれど。アニメーションだから、モノローグから本音がポロリと洩れることもあって。そういうところからは、やっぱり年頃の男の子なんだなというのを、感じたりしました。

麻衣さんは、一生、「あの人とは話すことないんだろうな」という相手
──瀬戸さんが高校生だったとして、咲太が同級生や後輩にいたら、どのような関係性になれると思いますか? 友達になれるタイプでしょうか?

瀬戸 基本、誰とでも友達にはなれるタイプなんですけれど。咲太が後輩だったとすると……。(石川さんに)学校で後輩とかかわる機会って、あんまり無いよね?

石川 部活くらいだよね。

瀬戸 あ、そうか。私のやっていた部活には女子しかいなかったので、後輩男子という関係がなかなかイメージできないのですが。気が合えば仲良くなれるのかな。

──咲太と気が合いそうなポイントはありますか?

瀬戸 何かあっても、そんなにテンションが爆上がりしないところ?

石川 ははは(笑)。

瀬戸 あと、ゲラ(笑い上戸)じゃないところとか(笑)。でも、しっかりと考えのある人なので、お話をしてみたら面白そうだなって思います。

──石川さんは、高校生だったら、麻衣とはどんな関係性になれると思いますか?

石川 自分の場合、高校生の時に女の子と話すということが、まず有り得ないので。

──あ、何か暗い話になりそうですね(笑)。

石川 ええ、今、暗いものの入った引き出しがいっぱい開きましたよ(笑)。まず、麻衣さんと仲良くなるどころか、名前を知ることすらなかなか無いですよね。裏で「元々、子役だったらしいぜ」とかは言ってるかもしれないですけれど。たぶん、「一生関わることの無い人なんだな」と思って見ていると思います。

──モブの生徒のポジションですね。咲太がグラウンドの真ん中で麻衣に告白するところを見ていた生徒たちみたいな。

石川 ええ。「なんだ、あいつ、うるさいな」って見てる側です(笑)。でも、大人になってからであれば、女優と声優って職業が近いところもあるので、そういうところでも、話ができるのかなって気はします。あ、でも、僕が大人になれば、麻衣さんもその分、大人になるのか。だったら、間は埋まらず、一生、「あの人とは話すことないんだろうな」と言いながら死にそうです。

──咲太の妹の「花楓」の記憶が2年ぶりに甦って、咲太が2年間一緒に過ごして来た「かえで」の記憶は消えるという第12話以降の展開には非常に驚きました。お二人は、テレビシリーズのクライマックスでもあるその展開について、どのような印象を受けましたか?


瀬戸 ショックでした。麻衣さんとしては、「花楓」の時にはまだ出会ってなかったし、「かえで」の過去も知らずに過ごしてきたので、それを知ったのは視聴者の皆さんと同じタイミング。きっと近くにいる分、ショックだったと思います。でも、自分よりも咲太や「花楓」の方が大変な思いでいることが分かっていたから、自分の辛いとか悲しいという感情は出してなかったんですよね。私的には、正直、悲しい気持ちでしたが、麻衣さんは出さないからと思って、出さないようにしました。

石川 咲太もそうでしたけれど、僕は、もう悲しいの極みです! 咲太はまず(2年前に)「花楓」が消えて「かえで」になった時、「かえで」を受け入れるためにも、それなりの心の動きがあって。それは劇場版のお話にも深く関わってくるのですが。ようやく(第12話の回想の)「ひらがなでかえでにしよう」という一言を絞り出せているんです。そこから「かえで」と一緒に一歩一歩、歩んできた2年間があったのに、それが一瞬で消えてしまう。その前から「かえで」がいなくなってしまいそうな雰囲気はありましたけど、実際にいなくなると悲しいです。だから、咲太が泣きながら走るシーンはすごく素直に演じられた気がします。台本を読んでVチェック(事前の練習)をしながらでも、すごく泣けたので。本当に咲太と同じ気持ちでした。

翔子さんがどんな子かは、ぜひ映画館で確かめてみて欲しい
──ここからは、6月15日(土)に劇場公開される続編『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』について、お伺いできればと思います。本作は、原作小説の第6巻と第7巻のエピソードとなりますが、テレビシリーズに続いて劇場版が制作されることは、テレビシリーズの収録時から聞いていたのですか?

石川 聞いてはいたよね?

瀬戸 TVアニメが終わって、その後に劇場版が公開されるというお話は、最初の方に聞いていたと思います。

──では、テレビシリーズの最終回の収録が終わった時には、「終わった!」という感覚はあまり無かったですか?

瀬戸 「テレビは終わっちゃったな」と思ったんですけれど、わりとすぐに劇場版の収録があるということは聞いていたので。まだ終わった気持ちではいられないな、って思いました。

石川 僕、テレビシリーズの現場がめちゃくちゃ楽しくて、この作品が本当に好きだったので。劇場版があるって聞いていたにも関わらず、最終回の収録直後は(共演者の)みんなに「終わっちゃったなあ」って言って回ってました。

瀬戸 劇場版の収録が終わった時も、「終わっちゃったなあ」って5回くらい言われました(笑)。

石川 言った言った(笑)。僕は思いが重かったのだと思いますが、テレビシリーズが終わっただけでもすごい寂しかったです。劇場版もあったので、そんな悠長なこと言ってちゃだめなんですけれど。でも、寂しい気持ちはありました。

──劇場版の台本を読んだ時の感想を、ネタバレにならない範囲で、教えてください。

瀬戸 1回読んだだけでは、理解しきれなかったです(笑)。だから、前の方を何度も見返したりしながら読みました。原作を読んでいる方は分かると思うのですが、ちょっと複雑な展開になっていたりもするので。台本の文字だけを追っていると理解するのが難しかったのですが、その作業自体がとても楽しかったです。

石川 僕は、先に原作を読んでいて展開を知っていたからというのもあるのですが、台本を読んだ時には、なるほど、こういう風にまとまるんだなって。テレビシリーズの時には、牧之原翔子のシーンが(原作よりも)けっこう削られていたんです。でも、その削ったシーンの回収の仕方がすごく面白くて。劇場版にうまく入れ込まれていたし、そのつなぎ方もすごく分かりやすかったんです。テレビシリーズの時からそうだったのですが、一視聴者として、すごく分かりやすい構成になっていたので、すごいなと思いました。


──テレビシリーズでの翔子は、重要な存在ではありながら、ポイントポイントに登場する形でした。お二人は翔子というキャラクターについて、どのような印象を持っていましたか?

瀬戸 まずは、猫が好きな女の子。あと、初めて会ったお兄さん(咲太)と会話できるコミュニケーション能力があって。その人に猫を預けるわけじゃないですか。だから、人を疑わない、純粋な子供という印象でした。

石川 僕は、水瀬さんはすごいなあって思ってました(笑)。中学生の翔子さんと、高校生の翔子さんの両方をやっていて、その雰囲気も全然変わるし。まあ、翔子さんについては、あまり話してしまうと、これから劇場で観てくださる方の楽しみを奪ってしまうかもしれないので。そこは、ぜひ映画館で確かめてみて欲しいです。
(丸本大輔)

(後編につづく)

≪作品概要>

『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢をみない』
2019年6月15日(土)公開

【STAFF】
原作:鴨志田 一(電撃文庫刊『青春ブタ野郎』シリーズ」)
原作イラスト:溝口ケージ
監督:増井壮一
脚本:横谷昌宏
キャラクターデザイン・総作画監督:田村里美
音楽:fox capture plan
制作:CloverWorks
製作:青ブタProject
配給:アニプレックス

【CAST】
梓川咲太:石川界人
桜島麻衣:瀬戸麻沙美
牧之原翔子:水瀬いのり
古賀朋絵:東山奈央
双葉理央:種崎敦美
豊浜のどか:内田真礼
梓川花楓:久保ユリカ

(C)2018 鴨志田一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタProject

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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