『フォートナイト』が巨大SNSになるかも。Epic Gamesが動画チャットアプリHousepartyを買収

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Photo: Houseparty

ゲームとSNSの一体化、進むか。

若者に大流行、ということで若者に限らず多くの人々が耳にしたことがあるゲーム『Fortnite(フォートナイト)』。ゲーム中でキャラクターたちが繰り出すダンスも含め、アーティストやアスリートを巻き込んだ社会現象になっていますが、制作会社でありUnreal EngineのクリエーターであるEpic Gamesは、10代に人気のソーシャル動画アプリ「Houseparty(ハウスパーティ)」を買収しました。

ゲームと相性のいいチャットサービス


アプリ「Houseparty」はChatroulette(チャットルーレット)にSnapchatとFaceTimeを混ぜたような仕組みになっています。画面を2人から8人の参加ユーザーで分割して表示させ、動画で会話をすると同時にテキストでのチャットもできます。iOSとAndroid共にサポートしており、ランダムな他ユーザーが入ってこないようにプライベートで使用することもできます。ユーザーベースは若者層が大部分を占めており、その点からもアプリが安全性とプライバシーを重視していることは理にかなっています。保護者向けのガイド、アプリの機能を説明するビデオなどもたくさんあるのも10代向けサービスの特徴です。

『Fortnite』がソーシャルメディアとしても社会現象になっていることを考えると、この買収は意義が大きいことが分かります。ゲーム中ではプレイとプレイの間など、待ち時間がたくさん存在しています。その間に10代のユーザー同士でチャットをさせる、というのはスマートなアイデアではないでしょうか。これにプラットフォームを横断できる機能を組み合わせると、保護者に監視されずに友達と交流したいと考えている10代の子どもたちには魅力的なサービスを作ることができそうです。

現時点ではまだ、買収に関する情報は多くありません。Housepartyの公式ブログでは、EpicとHousepartyのアカウントは今のところ別々のままキープされる、と述べています。しかし今回の買収を「楽しく、ソーシャルな、共同での体験」を構築する機会だ、と強調している点からも、HousepartyとEpicは同じ目的意識を持っていることは確かなようです。

「Epicのグループになることは、オンライン・コミュニケーションに共感をもたらす、という私達のミッションを達成するための偉大な一歩です。人間の交流をより簡単に、より楽しめるものに、そして常にユーザーのプライバシーが尊重された状態にするという共通のビジョンを持っています」とHousepartyの共同ファウンダーでありCEOのSima Sistaniさんは述べています。

『Fortnite』とHousepartyのマッシュアップによってソーシャルメディアとゲーミングの境界線がさらに曖昧になる可能性があるでしょう。ゲームプレイ中に音声でチャットをするという行為はここ10年ほどで一般的になりました。そしてゲーム、Discordチャット、Twitchストリーミングは今、人々の交流の場としてはメインストリームの一部となっています。また中には友人関係の維持といった役割も、多くの人たちにとって担っているようです。

DiscordとTwitchといえば、Houseparty買収によって、今後のゲームのEpicによる自社チャットプラットフォーム構築の動きとしても捉えることができます。またSteamの競合ストアの可能性も考えられます。1つのアプリで全ての機能がカバーできるのであれば、ユーザーも複数のアプリをわざわざダウンロードしたいとは思わないですよね。買収の前は、Houseparty自体もゲーミング分野へとプッシュをかけていたことからも、可能性は低くは無いと思われます。ビデオゲームを中心にしたソーシャル業界にEpicは様々な取り組みを行なっています。競合他社たちの不安な注目が今後も集まりそうです。

source: Houseparty via TechCrunch

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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