「わたし、定時で帰ります。」朱野帰子“働き方改革”で掴んだ小説家の夢

TOKYO FM+

2019/6/14 17:30

いつまでも輝く心を失わず、心も体も充実した毎日を送るため、各界を代表する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを伝えるTOKYO FMの番組「NOEVIR Color of Life」。「わたし、定時で帰ります。」などで知られる小説家・朱野帰子(あけの・かえるこ)さんをゲストに迎えた6月1日(土)、8日(土)の放送では、小説家になるまでの道のりを振り返りました。


朱野帰子さん

2社目の内定通知と同時期にダ・ヴィンチ文学賞大賞
子どものころから活字が好きで、小説家を夢見ていたという朱野さん。しかし、大学時代に「作家はベストセラーでも出さない限り食べていけない」と聞かされ、会社員になろうと就職活動を始めました。しかし、時は超就職氷河期。選考ではことごとく落とされ、なんとか滑り込むことができたのは、従業員5、6人の小さなマーケティング会社でした。

繁忙期は徹夜が当たり前。「徹夜をする、長時間仕事をしている自分たちに酔っている、という部分もありました。20代は深夜帰り、明け方帰りがカッコイイとも思っていましたね」と振り返ります。

がむしゃらに働いていたある日、働き方や生き方を見つめ直したそうです。「ずっとこのままの仕事を続けるのか? やっぱり小説を書きたい」。働きながら小説の学校に通いましたが「私は小説で食べていきます」と宣言。7年間勤めた会社を退社し、新たな働き方への1歩を踏み出しました。

当初は、派遣会社に登録して定時で終わる仕事をしながら、小説を書くつもりでいたと言います。そんなとき、食品会社の内定通知と同じタイミングで届いたのが「ダ・ヴィンチ文学賞 大賞受賞」の吉報でした。二足のわらじを履くことになり「朱野帰子」として活動をスタート。朱野流“働き方改革”の始まりは“夢を諦めない生き方”だったのです。

“がむしゃらに働く会社”と“定時で帰る会社”で気付いたこと
小説家デビューと同時期に就職した食品会社は、のちの作品にも影響を与えることになる“定時で帰る”会社でした。

「定時に帰る2社目に入って気付いたことは、1社目の会社では“仕事をしている自分が好きだった”ということ。だから、仕事をしている時間が長いほど幸せで、実際、仕事で成果が出なくても、達成感があるから深刻に捉えてなかったです。2社目は早く帰されちゃって、(就業時間)8時間の成果が問われるので、仕事そのものに全力投球する。そういった意味では、2社目のほうが“仕事への愛”がたくさん必要だったんです」

がむしゃらに働く会社と、定時に帰る会社。そして専業作家――。さまざまな経験を通して見つけた働き方、それは「好きな仕事をする人ほど、自分を俯瞰する目を持ったほうがいい」ということ。いわゆる“セルフプロデュース”です。また、リスナーに向けて“働き方”のアドバイスを送りました。

「“いい人”にならない。“いい人になるとみんなが幸せになる”って割と間違いで、仕事を無尽蔵に受けちゃって、結局、周りに迷惑がかかる。後で愚痴を言うのであれば、断る勇気も必要なのではないでしょうか?」

次回15日(土)の放送も引き続き、朱野さんにお話を伺います。

◆朱野 帰子(あけの・かえるこ)東京都生まれ。2009年「マタタビ潔子の猫魂」で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。2013年「駅物語」がヒット。2015年「海に降る」が連続ドラマ化。シリーズの第1弾となる「わたし、定時で帰ります。」は、労働問題が社会的な関心を集める世相を反映し、エンターテインメント性も相まって大きな話題に。2019年4月、続編の「わたし、定時で帰ります。ハイパー」と合わせてドラマ化。近刊に「対岸の家事」「会社を綴る人」「くらやみガールズトーク」。
 
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聴取期限 2019年6月16日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:NOEVIR Color of Life
放送日時 :毎週土曜9:00~9:30
パーソナリティ:唐橋ユミ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/color/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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