子どもの海外転勤は大変すぎる!? 先輩ママが語る「子連れ転勤」で気をつけたこと

ウレぴあ総研

2019/6/14 06:30

「急な転勤が決まり、子どもが園や学校を移らなければならなくなった。」

「いま住んでいる場所とは大きく変わる海外や遠方に移り住むことになった。」

このような、転勤の予定がある親としては、特に子どもに与える影響には心配が大きいことでしょう。

キャリアデザインコーチの呉 由香さんは、現在は夫の転勤によって移り住んだ中国の上海で三児の子育てをしながら、駐在妻や子育て中ママのキャリア支援を行っています。

転勤になったのは2018年7月で、3人のお子さんは当時、6歳(小1)、3歳(年少)、0歳1ヶ月だったそう。

その転勤の際に、家庭や子どもの教育、ご近所づき合い、お金、夫婦関係などで気をつけたことを呉さんにお話いただきました。

これから転勤を控えているママは、きっとヒントになりますよ!

■転勤に際して気を付けたこと

■1.家庭内で気をつけたこと

呉 由香さん(以下、呉)「子どもが環境変化を前向きに受け止められるようにサポートすることを心がけました。

特に一番上の長女は、小学校入学のタイミングで、先に夫と赴任させましたので、『上海楽しみだね』とか『どんなお友達に会えるかな』などの前向きになるような声がけをして、私自身が不安なことや、子ども本人が不安になるような言葉をかけないようにしていました」

■2.園・学校や教育のことで気をつけたこと

呉「上海にはインターナショナルスクールなど、驚くほどさまざまな種類の学校があったのですが、まずは環境に慣れることを優先に、なるべく日本とギャップのありすぎない日本語環境の学校・園を選択しました。

まだ小さいので受験などの課題はありませんが、将来的には海外経験や大きな環境変化の経験を生かしてほしいなあと思います。

多様な視点、考え抜く力やコミュニケーション力を持ち、自分自身のやりたいことに対し、道を拓く力を築いてほしいなという願いがあります。

教科等への取り組みも大事ですが、学校内外での学びから『人間力』を養えるように、さまざまな経験ができるチャンスを与えてあげながら、出会った人との交流や体験などをたくさん聴いてあげることを心がけています」

■3.夫婦関係で気をつけたこと

呉「子どもの教育やお金のこと、余暇の過ごし方など、転勤を通じて夫婦で話し合わなければならないことが以前より膨大に増え、喧嘩することも多々あります。

でもその分、苦労を共に超えていっているという感覚で、絆は深まったんじゃないかなと思います。

一番の頼れる相手は、何と言ってもパートナーです。お互いの立場で、ストレスを抱えることも理解できるよう、お互いの話を聴きながら、励まし合う努力をし続けたいと思います。

また、夫婦が良い関係性でいることは、慣れない土地で暮らす子どもにとっても大きな励ましになるのではないかなと思います。

家族で明るく楽しい時間を増やせるように、夫婦で丁寧なコミュニケーションをしていきたいと思います」

■4.ご近所付き合いで気をつけたこと

呉「ママ友とのつながりも大変重要ですが、近所に住む現地の方や、他の国から来ているママとのコミュニケーションも大事にしています。

先日、息子が夜中に救急車に乗る経験をしたのですが、何かあったときに夫が出張で不在だったりすると、家の中に頼れる人間がいなくて怖いな、という経験をしました。

不慣れな土地だからこそ、近くに住んでいる人たちとの助け合いなくしては子育てや日々の安全な暮らしは守れませんし、孤立してしまうことになります。

今後も中国語を学び、近所の方とのコミュニケーションを楽しみながら相互理解を深められるように頑張っていきたいと思います」

■5.お金のことで気をつけたこと

呉「海外駐在妻という立場上、以前のように私自身も十分な時間、働いて収入を得るということがむずかしくなりました。

正直、支出にはかなり気を遣うようになりましたが、そういう状況に立たされたからこそ、モノやコトへの価値を改めて深く考えられるようになりました。

海外現地での人と話すと、お金の価値観もさまざまで、いろんな気づきがあります。

そんな中で、お金の使い方や幸せの尺度などの心境変化も生まれ、新たな生き方をリセットしている感覚があります。どうやって運用していこうかなど、まだまだ継続課題ですが、引き続き考えていきたいと思います」

■子どもたちの心理ケアはどうした?

転勤というと、環境面の変化が子どもにとっては特に大きいと想像できますが、それに伴い、子どもの心理面にも大きな変化が訪れます。特に海外への転勤となれば、心理面へのケアは欠かせないでしょう。

呉さんはどんな風に子どもたちと接したのでしょうか?

呉「私たち夫婦が変化を前向きに受け止めていることで、子どもも不安ながら期待を持って引っ越しできたので、本当に良かったなと思っています。

まだ小さいので、転勤に対するうんぬんより、『家族が一緒にいられるかどうか』が子どもたちにとって重要な意味になるようだと感じています。

長女は先に渡航したので、母と弟たちと離れた期間が数ヶ月あり、よくがんばっていましたが、実際にはとても寂しかったようです。

転勤には単身赴任や母子赴任などいろいろな形がありますが、今後どこへ行くことになっても、極力『家族全員でいられるようにするにはどうしたらいいか?』という視点で考えていくと思います」

■転勤を子どもの成長にプラスにするには?

これから転勤する予定のある、幼い子を持つ親に対して、転勤を子どもの成長にプラスにするためのアドバイスをいただきました。

呉「どんな環境にいても、人との関わりなくしては生活できませんよね。

人と出会い、関わっていくことを子どもが前向きに捉え、楽しくそこでの生活を送れるという基盤をつくってあげることが、親として大事な役割だと実感しています。

そこを欠かさなければ、きっと子ども自らの力で成長していくんじゃないかなと思います。子どもが本来もつ柔軟性や成長力は、本当にすごいなと日々の様子から感じるからです。

そのためにも親として、子どもが安定した気持ちで『できるかも!』となんでも挑戦できるよう、自己肯定感を築いてあげられる声がけをしたいなと思います。

子育てに正解はないですし、思い描いたとおりにいかないこともたくさんあります。でも、日々考え、工夫していくことの積み重ねで、転勤先での子育てもより楽しんでいけるのではないかなと思っています」



転勤は、行く先や回数はそれぞれの家族によって異なりますが、基本的な子育てにおける不安や意識は共通しているのではないでしょうか。

呉さんの体験談や心がけは、とても参考になりますね。

【取材協力】呉 由香さん

Encourage House代表

キャリアデザインコーチ、MCS認定マザーズティーチャー、PAA認定パートナーシップコーチ。元宝塚歌劇団。

日本生産性本部で企業研修企画や講師を務めたのちに、2017年に独立。現在は夫の転勤に伴い、上海で三児の子育てをしながら、駐在妻や子育て中ママのキャリア支援をライフワークとして展開中!

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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