冷え切った夫婦関係。なんとかしたい…夫が間違えた「やり直し」の提案【実録】

ウレぴあ総研

2019/6/13 17:30

仮面夫婦で苦しむのは、妻だけではありません。

「妻との仲をなんとかしたい」と思った一人の男性は、妻からの愛情を取り戻すためにある提案をしました。

ですが、それは逆に妻の心が加速度をつけて離れる内容。

妻の気持ちを汲みきれなかった夫は、どんなことを間違えたのでしょうか。

■妻との冷え切った関係をなんとかしたい

35歳のある男性は、ここ数年ほとんど会話らしい会話がなくなった妻との関係について悩んでいました。

保育園に通う一人息子がいるものの、家で話すときはろくに顔も見ず、要件しか口にしない妻は他人以上に遠い存在。

「いつからこうなったのか、もうわからない。

仕事をしすぎて家にいない時間も多かったけど、休みの日はなるべく家事とかやるようにしていたんだけどな」

と肩を落とす男性ですが、妻の様子がおかしくなったのは産後からだったといいます。

自分の家族が県外にいる妻は、いわゆる「ワンオペ育児」でこれまでやってきました。

何とか育児に参加したいと思うものの、サービス業で毎日遅くまで働く男性ができるのは、休日に妻に代わって家の掃除をしたり子どもの寝かしつけをやったり、限定的なもの。

それでも、最初の頃は妻から感謝の言葉があり、関係はそこまで冷えてはいませんでした。

夫が思い浮かべる“原因”は、二人目の話をしているときに

「今はお前も大変だし、作る時間もないし、無理に考えなくてもいいんじゃないか」

と言ったことで、おそらく次の子どもがほしかった妻はそれを断られたと感じて、心が離れてしまったのかも、というものです。

子どもが保育園に入り、男性のほうから「そろそろ二人目を」と言っても、妻からの答えは

「私もパートに出るし、今はその気になれない」

と素っ気なく、それから男性も妻が何を考えているのかわからなくなりました。

友人に相談すると「それって仮面夫婦じゃん。このままじゃヤバいんじゃない?」と返され、男性の焦りは加速します。

「とにかく妻の愛情を取り戻したい。俺のほうから歩み寄れば、妻も心を開いてくれるだろう」

前向きにそう考えた男性は、ある“提案”を思いつきます。

男性にとって「妻の気持ちを汲んだもの」である内容ですが、その提案がさらに妻の心を遠ざける結果になってしまいました。

■妻が青ざめた“提案”

男性が考えたのは、

「毎週決まった曜日にセックスする」

というものでした。

以前、自分が二人目を断ったことで妻の愛情が離れたと思い込んでいた夫は、自分からその機会を申し出ることで機嫌が直ると思っていたのです。

ある日の夜、子どもが寝たあとで

「お前も二人目をほしがっていただろう?パートの仕事もあると思うけど、俺もそろそろ次の子どもがほしい。

だから、これからは毎週火曜日と金曜日にセックスするようにしないか」

と穏やかな声で男性は妻に話しかけました。

ですが、その言葉を聞いた瞬間、妻の顔色が変わります。

「何を言っているの?」

最初の返事は、男性が考えもしなかった言葉でした。

「どうして今頃そんな話をするの?

あなたは昔、私が『抱いてほしい』とお願いしたとき、『疲れているんだからやめてくれよ』とか『また今度』とか、全然相手にしてくれなかったじゃない。

それが自分の都合のいいときにしたいだなんて、勝手すぎる」

震える声でそう言うと、妻は部屋を出ていきました。

残された男性は、まったく想像していなかった妻の反応に呆然とし、大きなショックを受けたといいます。

「確かにセックスを断ったことはあるよ。

でも、疲れているときにそんな気になれないし、それは妻も理解するべきじゃないか。

それから妻を自分から誘ったかって?

そんなこと、面倒だしまたあっちから言ってきたらするつもりだったよ」

ショックから立ち直った男性に次に湧いたのは、失望からの怒りです。

「せっかく俺から歩み寄ろうとしていたのに、それを平気で断るなんてひどすぎる。

二人目がほしいって最初に言ったのは妻のほうなのに」

こうして、仮面夫婦状態は改善するどころかさらに溝が深くなっていきました。

■セックスレスが原因と気づかない夫

この男性は、妻と距離ができてしまったのは「自分が二人目を断ったから」と思いこんでいました。

ですが、妻の言葉を聞けばわかるとおり、仮面夫婦となった本当の原因はそこではありません。

二人目を作る以前に、妻が抱いてほしいとお願いしたときにむげに断ったこと。

妻の心を傷つけるような言葉を吐いたこと。

それ以降自分から誘おうとしなかったこと。

そんな夫の態度がどれだけ妻を苦しめたか、この男性は考えることができません。

男性は、「セックスすること」と「二人目を作ること」を同じに思っていましたが、妻が求めていたのは「夫婦としてのスキンシップ」です。

ワンオペ育児でストレスが溜まる中、少しでも心が休まる時間がほしくて夫にお願いしたのに、それを受け入れてもらえなかったばかりか夫からは誘われることはなく、妻の孤独は深まる一方だったと想像できます。

それに気づかず、ただ自分の思い込みで「毎週決まった曜日にエッチをする」提案をした夫の姿は、妻にとってどれほどショックだったでしょうか。

男性は、妻とのセックスがまったくなくなっていることには気づいていましたが、特に問題があるとは思っていませんでした。

「子どもができたらどこもそんなもんじゃないの?

女っていうかもう母親だし、その気になれないし」

こんな言葉を簡単に口にできる男性に、妻の寂しさも自分の行動のまずさも、理解するのは難しいかもしれません。

男性の頭を占めるのは、「俺のせっかくの提案を断った妻」への怒りばかり。

妻のほうは、「私の気持ちをまったく理解してもらえていなかった惨めさ」。

こんなふたりが、今の仮面夫婦状態を脱するのは、まだまだ遠い先の話だと言わざるをえません。



この男性は、妻と距離が開いてしまったことについて、しっかりと話し合う姿勢を持つべきでした。

妻の気持ちを勝手に決めつけ、「これでいいだろう」と的はずれな提案をしても、それがかえって妻を傷つけることになります。

セックスレスは、正常な夫婦の状態とは決していえません。

セックスがないこと以上に問題なのは、妻の寂しさを放置できる夫の気持ちです。

それに気づかない限り、ふたりの心がふたたび結びつく日は来ないのだと、この男性はもう一度考える必要があります。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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