それは魂の躍動。ACIDMANが奏でる、色鮮やかな生命の唄

UtaTen

2019/6/13 15:01

ACIDMANって、どんなバンド?


ACIDMANは、埼玉県私立西武文理高校の同級生4名により結成され、1999年にボーカルが脱退。

その後、大木伸夫さん(Vo/G)・佐藤雅俊さん(B)・浦山一悟さん(Dr)のスリーピースでの活動が始まりました。

2002年に1stアルバム「創」 でメジャーデビューした彼らは、6度にわたる日本武道館でのワンマンライブを成功させたほか、2013年に個人事務所「FREE STAR」を設立、

ストレイテナーやTHE BACK HORNなど交流の深いバンドを終結させた自主企画フェス「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI"」をさいたまスーパーアリーナで開催、フェス会場などで浦山一悟さんがラーメン屋を始めるなど、幅広い活動をしています。

また、サカナクションやamazarashiなども受賞している「文化庁メディア芸術祭」にて、ミュージックビデオ「彩-SAI-(前編) / 廻る、巡る、その核へ」が、アニメーション部門優秀賞を受賞したほか、

音楽だけでなく映像の分野でも高い評価を受けています。

▼廻る、巡る、その核へ


小林武史や坂本龍一が参加、真骨頂のバラード曲


「愛を両手に」




『愛を両手に』は大木さんが、最愛の祖母の死と向き合った時期に制作した楽曲です。

ホスピスで意志の疎通ができなくなった時に感じた想いや願いが込められています。

この曲のアレンジを、サザンオールスターズやMr.Childrenなどのプロデュースを担当してきた小林武史さんが担当していることでも話題となりました。

優しく呼びかけるような問いと、「抱きしめる」「両手」という言葉。長い人生の中で、辛く悲しいことももちろんあったはずですが、彼女はそれでも幸せであったはずです。

人は必ず死ぬけれど、遺された人の心に、思い出として永遠に残る。

普段忘れてしまいがちな、生きること、死ぬこと、愛すること、愛されることを、改めて教えてくれるような気がします。

「風追い人(後編)」



画像引用元 (Amazon)


アルバム『新世界』に収録されているこの楽曲は、インストゥルメンタルの『風追い人(前編)』と対になっており、どちらも坂本龍一さんがピアノで参加しています。

ちなみに、「風追い人」は、3枚目のアルバム『equal』収録の『彩-SAI-(後編)』に登場しているんですよ。

『彩-SAI-(後編)』では「世界の隙間で 色を集めた 風追い人達」と表現されていましたが、『風追い人(後編)』での風追い人は「世界の嘘」を知り、深く悲しみます。

ですが、「真っ白」で在ることは決して絶望の意味ではなく、全てを受け入れ共に生きるという覚悟でした。

静と動が行き交うドラマティックなサウンドも心を打ちます。

また、ACIDMANと坂本龍一さんの生演奏によるコラボステージは、脱原発を訴えるライブイベント「NO NUKES 2013」だったことから、「世界の嘘」を原発に置き換えることもできるかもしれません。

全力で生きようと思える原動力がある


「ALMA」



画像引用元 (Amazon)


近年のACIDMANの名曲といえばこの曲。

スペイン語で「心・魂」などの意味を持つ言葉で、 2019年4月にブラックホールの撮影に成功した、チリの電波望遠鏡の名前でもあります。

PVの撮影は、実際にアルマ電波望遠鏡で行われました。



真っ暗な夜空に光る星々を「希望」とするなら、それを掴もうと努力をしたり、願ったりすることは、生きているからできること。

ただ、ずっと続けることに疲れてしまうこともあるかもしれません。

でも諦めなければ、その「希望」への愛が消えなければ、きっといつか手が届くはずです。

「FREE STAR」



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ACIDMANの個人事務所名にもなった人気曲で、ライブ会場ではミラーボールなどで星空が描かれることが多いです。

サビの「たった1秒で世界は変わる」というメッセージは、彼らの普遍的なテーマの一つ。

終わりゆく世界で「いつか見た流星」を求める姿が描かれていますが、希望をイメージできる限りは、欲しいと願い行動できる限りは、人は生き続けることができるはずで、その気持ち次第で日々はいかようにも変えられるのではないかと思います。

「ある証明」



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バンド解散の危機を乗り越えたACIDMANが「この3人でやっていく」ことを決意し、宣言する楽曲であり、聴く人ひとりひとりが生きている、自身の存在証明を歌う楽曲で、ライブの終盤で必ず演奏されています。

光を求める楽曲が多い中、『ある証明』では光の中に到達できていることからも、彼らが苦悩の果てにやっとたどり着けたのがこの場所なのだ、という強いメッセージを受け取ることができます。

また、光の中が「鮮やかに舞う海」であることからも、彼らの心の躍動感をリアルに感じ取れます。

そしてそのエネルギーは衰えることなく、現在もファンの心を強く鼓舞してくれています。

一貫した世界観の原点、赤橙


「赤橙」



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プレデビュー曲としてリリースされた「シングル3部作」のラストを飾った楽曲で、盤面には「炎」のイラストが描かれています。

サビで積み上げられる煉瓦の色が赤なのもそうですが、情熱や欲望のような熱い感情を例えているのではないかと思います。

大木さんはインタビューの中で、 「オレンジ色の砂を撒いた」少年は、2013年にリリースされた『アルケミスト』に登場する人物と一致していると語っています。

それ以外にも、「フワフワの音が眠っている」という歌詞と、2017年にリリースされた『ミレニアム』の「未完成な音」が繋がっているなど、これまでにリリースされた楽曲の中に『赤橙』の世界観が凝縮されており、まさに彼らの原点といえるでしょう。

まとめ


自分の心に耳を傾けて、本当にやりたいことを実行していく。

そうしていけばきっと、退屈と感じる毎日ではなくなるはず。

そう思わせてくれるACIDMANの音楽は、一見、落ち着いたオシャレロックと思われがちですが、「ああ、生きるってもっと熱いものだったんだ」と気づかせてくれますし、周りにいる人たちをもっと大切にしたいと思えるようになります。

あなたが何かに迷ったとき、彼らの音楽が、答えにたどり着く道筋になりますように。

ACIDMAN アーティストページ:

TEXT 和泉茉莉

当記事はUtaTenの提供記事です。

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