田村勇人弁護士 池袋母子死亡事故に「我々が怒りをぶつけなければいけないのは我々自身や国」

 田村勇人弁護士が13日、フジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」(月~金曜後1・45)に生出演。4月に東京・池袋で乗用車が暴走し、母子がはねられ死亡した事故で、警視庁が乗用車を運転していた旧通産省工業技術院の院長の男性(88)を立ち会わせ、現場で実況見分したことに言及した。

 事故後、元院長が立ち会うのは初めてで、警視庁は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で捜査している。番組では、実況見分の様子などをVTRで放送。元院長は両手にそれぞれ1本ずつつえを持って歩き、設置された献花台の近くで一礼するなどした。

 警視庁は証拠隠滅や逃亡の恐れがないと判断し、元院長を逮捕せず任意の捜査を続けている。インターネット上では、警察が、社会的地位のある人物に忖度(そんたく)しているという臆測も広がっており、「逮捕じゃないの?偉い人だから?」「上級国民への忖度がすごい」などの声も出ている。

 落語家のヨネスケ(71)が「私も今、71歳なんですけど、高齢になってくるとその日によって調子が違うんですよ。だから、きょうはまだ体調がよかった、明日になるとまたね、ぐっと悪くなったり、その日によって違いますから、これ、医者に止められてまで運転するってことはどうかなってことですよね」と話すと、田村弁護士は「遺族の方が怒りをぶつけるのは元院長でいいんですけど、本当は我々が怒りをぶつけなければいけないのは、いまだにこういった事故が起きているのにルール化せずに、まだ決断できていない我々自身や国」と持論を展開。そして「だから医者に言われていたって言っていても、お医者さんにそんな過大な責任を負わせるわけにはいかないですよ。となると、ある程度の年齢のところで切って、買い物難民の方は別の政策で助けるとか、そういうことを我々自身が決断しないといけないと思います」と主張した。

 また、元院長が逮捕されないことには、「逮捕が事故に対する刑罰と考えているかもしれませんが、変な話、逮捕はどんな悪辣なことをしようと軽微なものであろうと逃亡の恐れと証拠隠滅の恐れがあるかどうかだけで判断される」と説明。遺族の人の立場からいえば、逮捕されないことへの怒りは理解できるとしつつ「僕の立場というか僕の普段考えていることからすると、交通事故で、例えば普通に働いている人がカジュアルに逮捕されちゃう方が問題で、みんな逮捕されない方に寄って公平な方が私はあるべき姿だと思います」と私見を述べた。

 そこでヨネスケが「逮捕されない方が公平なんですか」と聞くと、「だって逃亡や証拠隠滅する恐れが、交通事故って例えばこういうふうに明確にビデオとかがあって証拠もあったら、で、普通の過失の事件だったらまあ実刑になることはないという類型だったら、逃げないですよね」とコメント。さらにヨネスケが「それがのうのうと生きてるっていうのは許せない」と感想を述べると、「判決が確定するまでは無罪推定でのうのうと生きていていいというのがこの国のルール。それを変えない限り、変な話、師匠が明日、自転車で人をひいたらいきなり逮捕っていうことになっちゃう。それでいいのかって話ですよね」と話していた。

当記事はスポニチアネックスの提供記事です。

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