LOVE PSYCHEDELICO 初のアコースティックツアー初日、“Premium”という言葉が相応しい至福の2時間

SPICE

2019/6/8 12:00

LOVE PSYCHEDELICO Premium Acoustic Live “TWO OF US” Tour 2019
2019.5.26(日)横浜ランドマークホール


開演前のBGMとして、ザ・プリティ・シングスの「S.F. Sorrow Is Born」をはじめ、NAOKI(Gt/Vo)自らアナログ盤からWAVファイルに落としたという往年のブリティッシュロックの名曲の数々が流れる中、ライブはKUMI(Vo/Gt)とNAOKIがそれぞれアコースティックギターを軽やかにかき鳴らしながら「1 2 3」で始まった。
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

その「1 2 3」が収録されている7thアルバム『LOVE YOUR LOVE』をひっさげ、12公演を行った17年の全国ツアーからKUMIの出産を経て、2年ぶりにLOVE PSYCHEDELICOが行う今回の『LOVE PSYCHEDELICO Premium Acoustic Live “TWO OF US” Tour 2019』は、14年から東京を中心に不定期にやってきたKUMIとNAOKI、2人だけのアコースティックライブ『TWO OF US』の拡大版と言えるもので、ツアーとして全国を回るのは、今回が初めての試みとなる。
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

ツアーのスタートとなるこの日、NAOKIが曲間のMCで語ったところによると、「2、3本、弾き語りのライブでもやってみたらと言われて、2、3本だったらいいねって言ってたんだけど、次、打ち合わせに行ったら、ごめん、20本になっちゃったって言われて(笑)」という経緯で開催することになったそうだが、それならと、ツアーのために作った“日本一の映画館よりもスペックは上”とNAOKIが胸を張るスピーカーを導入。音響にもこだわった上で、さまざまな趣向を凝らしながら2年ぶりのツアーを、それこそ“Premium”という言葉が相応しいものにするというテーマもあるようだ。
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

この日、2人はアンコールも含め、2時間にわたって、新旧のレパートリーとライブならではと言えるカバー曲を披露。客席から手拍子が自然に起こるアップテンポの曲から、じっくりと聴かせるメランコリックな曲まで、そのセットリストは改めて楽曲の幅広さを印象づけたが、アコースティックライブと謳いながら、単にアコギをジャカジャカとか、ポロポロとかという単純なものにならないところは、やはりLOVE PSYCHEDELICOだ。

曲ごとにアコギに加え、エレクトリックギター、マンドリン、ブズーキー、ラップスティール、エレクトリックベースを持ち替え、お馴染みの曲を、フォーキーに、ブルージーに、ロッキンに、はたまたサイケデリックにと聴かせた、原曲とは一味も二味も違うアレンジは、アコースティックだからこそ、その魅力が際立つ伸びやかなKUMIの歌声とともに、この日の大きな聴きどころだった。
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

現在、2人は絶賛ツアー中のため、具体的な曲名は控えさせていただくが、中にはNAOKIが某オークションで落札したという年代物のリズムボックスの安定しないビートに少々てこずりながら、「みんなの手拍子を(リズムボックスのビートに)合わせて(笑)」と演奏した曲も。そんな遊び心もアコースティックライブならではだろう。

たぶん、カバー曲も公演ごとに選曲を変えるんじゃないか。きっと大のロックファンらしい選曲でニヤリとさせてくれるに違いないが、どんな曲が聴けるかは、実際、会場に足を運んだ時のお楽しみだ。
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

そして、この日のエクストラな見どころだったのがNAOKIの軽妙なトークだ。

「名古屋のFM局に1人でプロモーションに行ったら、1人だとよく喋るねと言われて(笑)」と話しながら爆笑を呼んだのが、先日、『SAISON CARD presents J-WAVE the Chris Peppler Show "JAM-O-RAMA" vol.3 ~Char and Guitar generation~』というイベントで大先輩のCharと共演することになったとき、「他の出演者と違って、自分は持ち歌がないからタイムリーな曲をやろうと思って、選んだのがエリック・クラプトンの「コカイン」だった」というエピソード。終演後、Charから選曲の理由を尋ねられた時のNAOKIの回答もまた、大ウケだったのだが、彼一流のブラックジョーク。決して嫌いじゃない。
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

そんなトークも楽しませながらライブは進んでいき、NAOKIがエレキギターでエネルギッシュなソロをキメた「裸の王様」から、「みんなと私たちを繋げてくれるきっかけになった曲かもしれない」とKUMIが繋げた「Your Song」では、観客のシンガロングとともに大きな盛り上がりが生まれ、そこにいる全員の胸を幸せな気持ちで満たしたのだった。
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii
LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

まさに“Premium”という言葉が相応しい、アットホームな2時間。次はいつあるかわからない。この機会に、ぜひ多くの人に足を運んでほしい。ツアーは9月29日の浜松公演まで続く。

取材・文=山口智男 撮影=Yosuke Torii


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