熱血アニメ列伝その40 おれがいればお前は最強だ!『ハイキュー!!』

あにぶ

2019/6/2 22:57

桜の季節が終わり……って既にそれすら随分前ですが。長いGWも終わり、新生活が軌道に乗ってる、あるいはなかなか前途多難な日々を過ごしてる。そんな方も多い時期かもしれませんね。

もしかしたら、何かと辛い時期かも、な皆さんに特に熱いアニメで元気を出して欲しい!……的な気持ちで選んだ今回の『熱血アニメ列伝』で扱うアニメは……『ハイキュー!!』シリーズです!

現在(2019年5月)の時点では、4期の放送を待ち望むファンも多い、『ハイキュー!!』シリーズ。

4期開始と共に執筆する事も考えましたが、NHKBSでの再放送で、個人的に高まったこともあり(詳しくは後述)、このタイミングでのコラム執筆となりました。

とにかく、まずはあらすじから!あすかさん、ナイッサー!!

このページの目次

1 おれにトス、持って来い!!!『ハイキュー!!』のあらすじ2 現代における「熱血スポーツ物」の究極?熱血ポイントが多数!!2.1 主人公「日向翔陽」の真っ直ぐさが熱い!2.2 『SLAM DUNK』と同様の「リアル系スポーツ物」?しかしそれがまた熱い!3 「元・根性無しの戦い」!普通の少年山口君の成長が激熱!!4 『ハイキュー!!』ワールドもまた拡大中!4期がとても楽しみです!!■おれにトス、持って来い!!!『ハイキュー!!』のあらすじ

画像引用元:(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!! 3rd」製作委員会・MBS

日向翔陽(ひなたしょうよう)は、とてもまっすぐで、コミュ能力ステータス全フリってレベルの誰とでも仲良くなってしまうほど快活、そんな少年です。

彼は幼い時にたまたまテレビで見た、高校バレーの試合で活躍する 「小さな巨人」 のプレーに感銘を受け、バレーボール選手になる決心をします。

しかし、入った中学(雪ヶ丘)では公式試合に出られないほど、部員もおらず(日向一人の部活動)辛い日々を過ごしていました。 が、三年生の夏、彼は友人(バレー部でないけれど試合に出てくれた)などの助けもあり、地区大会出場の機会を得ます。

そんな中学生活、最初で最後の公式戦大会出場。 しかし、まともなチームメイトもいない日向達のチームが勝てるほど現実は甘くありません。 日向はその潜在能力(脅威的なバネ等)を見せる場面もありましたが、一回戦で敗退。

こうして、日向の中学でのバレー選手としての日々は終わりました。 そんな日向が入学を決めていた高校は、 「小さな巨人」がかつて在籍していた 「烏野(からすの)高校」。

しかし、今の烏野はかつて全国へ行った時ほどの強さはなく、 「落ちた強豪」 「飛べない烏」 と蔑まされるほど。

それでも、烏野でバレーが出来る!と胸を高鳴らせて、バレー部が練習している体育館に向かった日向がそこで見た人物。それが「影山飛雄(かげやまとびお)」でした。

影山は、日向の中学時代の唯一の試合の対戦相手である「北川第一」における天才的なセッター(ついたあだ名が「コート上の王様」)でした。

ただ、天才的過ぎる才能ゆえ、周りとのコミュニケーションに齟齬が生じてしまい、 決して恵まれた選手生活を中学では送っていた訳ではない、そんな影山。

日向は影山は強豪校に行くと思っていたので、彼の姿を見た時に口から出た言葉は「なんで居る!?」 でした。

影山は、中学の大会で日向と対峙した時、日向の身体能力の高さとは真逆のその技術の稚拙さに「お前は三年間 何やってたんだ!?」と、厳しい言葉を投げかけます。

そんな二人のセカンドコンタクトが友好的なものとなる筈もなく、 烏野高校排球部(烏野高校は、バレー部をこう呼称しています)のキャプテン、澤村大地(さわむらだいち)の前でも言い合いを続けます。

二人は体育館を締め出され、澤村から

「互いがチームメイトだって自覚するまで 部活には一切参加させない!」

と言われてしまいます。

影山の提案(プラス澤村の出した条件)で、 影山、日向、二年生の田中が入った三人のチーム。そして、新入部員の月島、山口、更にキャプテンの澤村の三人のチームの試合が行われる事に。

五日間の準備期間の後、日向、影山の進退を決める試合が始まります。 特に影山はこの試合に負けると澤村達三年がいる間は、セッターをやらせてもらえないという条件が出てしまいました。

そして、そこで生まれたのです。 様々な偶然が重なった事で、後に烏野の必殺武器の一つとなった 「変人速攻」が!!

「変人速攻」とは……日向が目を瞑った状態でスパイクをフルスイング。 影山がその日向の振り下ろす手に向けてトスを出す事により、 常識では考えられない超スピードのタイミングで放たれる、という速攻です。

通常のバレーのスパイクというのは、セッターがあげたボールを、スパイカーがそれに合わせてスイングする事で、相手のコートに強いボールを叩き込むものですが、この「変人速攻」はある意味その真逆のやり方の速攻な訳です。

この速攻によって、試合は日向達のチームが勝利。 日向、影山は晴れて正式に烏野高校排球部に入部する事が出来ます。

日向と影山の変人速攻、 守護神と呼ばれるほどのレシーブ能力を持つリベロ(レシーブ専門ポジション)である西谷(にしのや)、 エース東峰(あずまね)、 そして、精神的主柱であり、レシーブのレベルも西谷に次ぐ、チームを支えるキャプテン澤村。

更に影山の不調の際等に、その経験値とチームメイトとの絆でチームの地力を引き上げる、三年生セッター菅原(すがわら)。

それらのメンバーの力で、烏野高校排球部はどんどん力をつけていきます。 日向達は、その夢である全国優勝を果たす事が出来るのか?

日向と影山、対照的な二人のバレー選手としてのスタートはこうして切られたのでした……!

■現代における「熱血スポーツ物」の究極?熱血ポイントが多数!!

画像引用元:(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!! 3rd」製作委員会・MBS

『ハイキュー!!』シリーズは、現在(2019年5月)も「週刊少年ジャンプ」誌上で連載が続いてる人気漫画のアニメ化で、今までに3期アニメシリーズが放送され、今年(2019年)第4期の放送が決まっています。

ジャンプで、バレー漫画となると、「ジャンプ王道のスポーツ熱血漫画」というイメージを、あるいはこの作品を知らなくても漠然と持っている方もいるかもしれません。

確かに、そのイメージと遠くないぐらいに、この『ハイキュー!!』は全体的に物凄く色々なところが熱い良作であると言って良いと思います。

ここでは、『ハイキュー!!』における熱血ポイントを、厳選して二つ紹介していきます。

主人公「日向翔陽」の真っ直ぐさが熱い!実は、日向の話を書くは、この『熱血アニメ列伝』では初めてではありません。

それは以前『戦姫絶唱シンフォギア』の第一シーズンのコラム「熱血アニメ列伝その35-1 最速で!最短で!真っ直ぐに!!一直線に!!!『 戦姫絶唱 シンフォギア 』」というコラムを書いた時のこと。

シンフォギアのヒロイン「立花響(たちばなひびき)」との共通点からその純粋で真っ直ぐで、その事により周りのキャラクターに影響を与えるという点に熱さを感じる、という事を書きました。

この『ハイキュー!!』という作品においては、この主人公日向の「バレーの試合に勝つ」という目標に向かってただひたすら真っ直ぐに挑む姿に熱いモノを感じる方も多数いらっしゃるでしょう。

その真っ直ぐな姿は、何よりダブル主人公である「影山飛雄」の心や、チームメイトに接する時の気持ちなどを微妙に変えていきます。

影山は、日向をよく「ボゲ!」などと罵ってたりしますが(多分罵りのボキャブラリーが貧困というのもあるとは思いますが)、その日向によって影山が過去に受けた精神的な傷を癒されている部分が多々あるのは間違いないと思います。

そんな事を、影山も、そして影響を与えている側の日向も全く認識していない可能性もありますが。

少なくとも、影山が中学時代に勝利に固執するあまりに、チームメイトとの齟齬を生じさせ、その関係性が完全に崩壊してしまった時の傷を、日向がまさしくその名の通り、お日様のような暖かさで癒している部分があるようにも思えるのです。

こういう、天真爛漫、純粋な心で他人に良い影響を与えるキャラクターは筆者大好物の一つでして「日向、ええ子や~」と、目からよだれが出てしまうぐらい、熱いものを感じてしまいます。

『SLAM DUNK』と同様の「リアル系スポーツ物」?しかしそれがまた熱い!少しネットで検索をかけてみると、『SLAM DUNK』と『ハイキュー!!』の類似性は思う人が多いようですね。

主人公などのキャラクターシフト的な部分など、いくつか共通点はありますが、個人的に語りたいのは、どちらの作品とも「リアル系」のスポーツ作品である、という事です。

この連載でも以前取り上げた『プロゴルファー猿』など、スポーツ物の名作と言われている作品はいくつかありますよね。

しかし、ジャンプ作品においては、どちらかと言うと「非リアル」系のスポーツ物が多いように思えます。『黒子のバスケ』や『テニスの王子様』、『キャプテン翼』などは、やはりどちらかというと「非リアル」系のスポーツ物と言って良いと思うのです。

(よっぽど「スーパー系」のスポーツ物という表現を使おうかとも思いましたが……自重しました)

そして、『SLAM DUNK』は、やはりどちらかというとその方向性が「リアル系」のスポーツ物であると認識している方も多いと思います。

『SLAM DUNK』の主人公「桜木花道」の出す技は基本的に実際にあるものですし、実現不可能なプレーの描写は作中ほぼありません(作品序盤の「フンフンディフェンス」ぐらいじゃないでしょうか?)。

『ハイキュー!!』では、その点でもとても「リアル系」なスポーツ物の描写がたくさんあります。唯一フィクション的な存在なのが、主人公コンビ日向と影山の繰り出す「変人速攻」ぐらいでしょう。

しかし、これとても動画投稿サイトなどで実際に挑んで成功している方がいるなど、完全な「荒唐無稽」の必殺技(魔球的な)、という訳ではありません。

そのリアルな作風の中で、主人公達、そして勿論敵であるチーム達が目標に向かって熱い思いでバレーに向き合っている姿は、試合展開の激しい攻防とはまた別に熱い部分と言えると思うのです。

逆にこの作品が「非リアル」系のスポーツ物であったら、今のような「熱血」度になっていたかはいささか疑問があるようにも思えます。

高校生の少年少女達のリアルな心情の中で描かれる思いが丁寧に描かれているからこそ、この作品の熱量は生まれている、と言っても過言ではないでしょう。

そうそう、少年少女の話が出たので。大人達の話も少し触れましょうか。この作品、大人達もまた熱く。特に烏野のコーチである「烏養繋心(うかいけいしん)」と、顧問の「武田一鉄(たけだいってつ)」の公私に渡る烏野排球部への思いもこれまた熱い!

烏飼コーチは、かつて「小さな巨人」の活躍していた時代の監督のお孫さんで、彼のとある決戦での台詞

「下を向くんじゃねえええええ!!! バレーは!!! 常に上を向くスポーツだ」

は。特にアニメ版では涙なくして語れないエピソードになっています。あんまりここ詳しく語るとまだ見てない方には白ける内容かもしれないので、あえて詳細は語りませんが。

一方で顧問の武田先生は、バレー経験はないものの、排球部への、何より生徒達への思いが作品内での描写だけでもとても熱いものを感じます。

そんな武田先生の思いは、低迷している烏野高校排球部の練習試合を実現させる為に、相当の熱量で交渉に当たったりしている様などからも伺えます。

こうした大人達に恵まれたことも、日向達はその実力を向上させる事に成功させられた要因の一つである事は間違いありません。『ハイキュー!!』は大人達もまた熱いのです!

とりあえず、2点ほど熱血ポイントをあげましたが、各キャラクターに熱い部分がかなりあり、それを語っていたら流石にキリがないので、次項では、この作品の(かなり個人的な)超熱血ポイントを語りたいと思います。

■「元・根性無しの戦い」!普通の少年山口君の成長が激熱!!

画像引用元:(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!! 3rd」製作委員会・MBS

あらすじでも少し書きましたが、日向達が正式な入部をする為の条件である、練習試合での対戦相手は、日向達と同じ一年の新入部員の2人でした。

その一人「月島蛍(つきしまけい)」は、烏野1の身長を誇り、ブロックの要となり、一年生でありながら、烏野においてレギュラーを普通に獲得し、その主戦力の一つとなる程の選手です。

しかし、今回とりあげるのは、この練習試合では、まるで月島のおまけのような存在だった「山口忠(やまぐちただし)」君です!

彼は、実は179.5cmと烏野の中ではかなりの高身長ではあるのですが、他のレギュラーメンバーのような突出した武器もなく、1年生の中で唯一レギュラーになる事が出来ませんでした。

しかし、何とか自分の武器を身につけようと一念発起。「ジャンプフローターサーブ」という、ジャンプでサーブを打つ時にボールに回転を与えないことで、不規則な変化をつける、必殺的なサーブの練習を始めます。

その一方で、山口君の小学生からの友人である「月島」は、過去のトラウマなどの理由により、精神的なストッパーを自らに課しているような状態で、周りからは「まじめにやっているが、覇気に欠ける」というような評価を受けていました。

しかし、その現状を月島自体が良くは思っていない時に、山口君から出た台詞

「そんなモンッ プライド以外になにがいるんだ!!!」

その前後の展開は、是非実際に見て欲しいところですが。このやりとりの後、月島は少しだけバレーに対しての姿勢が変わります。

そして、月島を鼓舞した山口君。彼はアニメ2期終盤の、この時の宿敵校の一つである「青葉城西」との試合において、試合を左右する重要な場面でピンチサーバーとしてコートに立ちます。

その時の活躍や彼の心情、周りの彼への評価の言葉、どれを取っても物凄い熱量を持ってる、この作品における名シーンの一つが展開されたのです。

実は、筆者はこの『ハイキュー!!』シリーズのコラムをこの『熱血アニメ列伝』で扱うのは、もう少し後であると思っていました。

が、BSでの再放送の、2期アニメのうち、22話「元・根性無しの戦い」を見て(以前からこの内容を知ってはいたものの)、改めてこの最熱血ポイントに、気持ちを動かされて、今回の執筆に至った訳です。

ちょっとだけ執筆に迷ったりもしましたが。この22話を見て

「“熱血”は滾っているうちに撃ちこめ!!」

という、自分的な格言が心の中で生み出され、こういう勢いの元、このコラムを執筆するのも、この連載的にはありだなあ、と思ったのでした。

■『ハイキュー!!』ワールドもまた拡大中!4期がとても楽しみです!!

画像引用元:(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!! 3rd」製作委員会・MBS

さてさて、様々な熱血に溢れた今回の『ハイキュー!!』、皆様いかがだったでしょうか?

現在(2019年5月)3期までで放送と冒頭でも書きましたが、3期までで計60話!頑張れば、おそらく一週間ほどで見終わる長さだと思います。

各種配信サイト等でも見やすい作品かと思われますので、そこまで内容的な難しさがない、本当に良質の王道スポーツ物、是非実際に見て欲しいところです。

さて、最後に。以前他のアニメ作品でも話したことですが。

この『ハイキュー!!』シリーズも、その世界観が広がっていく作品の一つである事を語って、今回のコラムは終わりとしましょう。

アニメシリーズの他に、ゲーム、小説、スピンオフ漫画連載、そして何と言っても『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」』という、所謂「2.5次元」舞台が、この『ハイキュー!!』の世界観を拡大させていってますよね。

筆者も幸いにして、ライブビューイングでの観劇をした事がありますが、この演劇も実に役者さん達のリアルな「熱さ」が感じられて、もうこれだけで一本コラムが書けそうなほどでした。

何より、やはり今後放送となる「アニメ第4期」は本当に楽しみですね!3期までの戦いの後の、あんな展開やこんな展開。日向達の成長やら、あの某ライバル校との決戦のところまで行くのか?とか、様々な期待が膨らみます。

そんなアニメ4期開始まで、楽しみに待つ事として。今回はこれにて。

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