ニューオーリンズ音楽の巨匠ドクター・ジョンが77歳で死去

Billboard JAPAN

2019/6/7 11:45



米ニューオーリンズの伝説的アーティスト、ドクター・ジョンが2019年6月6日に死去した。享年77歳だった。

広報担当者が発表した声明によると、ドクター・ジョンことマック・レベナックは、“夜明け頃に”心臓発作で亡くなった。場所や詳細は明らかにされていない。彼は2017年末にいくつかのライブをキャンセルした頃から公の場に姿を見せることが少なくなっていた。昨年、広報担当者カレン・ベニナート(Karen Beninato)が、彼がニューオーリンズ地区の自宅で静養しているとインタビューで語っていた。

「遺族は、彼のユニークな音楽の旅を分かち合ってくれた全ての人々に感謝します。今はプライバシーに配慮していただきたく存じます」と声明に綴られている。現在告別式の準備が進められている。

ブードゥー教の司祭のような出で立ちと、ゆったりとしたディープ・サウス・アクセントのしゃがれ声で黒人と白人の音楽スタイルを融合させ、独自の世界を構築したドクター・ジョン。そんな彼の不気味な1968年のデビュー・アルバム『グリ・グリ』は、リズム&ブルースとサイケデリック・ロックをブレンドし、異世界の魔法を匂わせる不吉な含意でリスナーを驚かせた。

米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”には4曲がランクイン、その内「ライト・プレイス・ロング・タイム/Right Place Wrong Time」が1973年に9位を記録しTOP10ヒットとなった。アルバム・チャート“Billboard 200”には8作が入り、『イン・ザ・ライト・プレイス』(1973年に24位)、『ロックド・ダウン』(2012年に33位)がTOP40入りを果たした。『ロックド・ダウン』はブルース・アルバム・チャートでNo.1を獲得している。トラディショナル・ジャズ・アルバム・チャートでは『イン・ア・センチメンタル・ムード』が1989年に、『ゴーイング・バック・トゥ・ニューオーリンズ』が1992年にそれぞれ1位を獲得し、コンテンポラリー・ジャズ・チャートでは『スピリット・オブ・サッチモ』が2014年に1位を獲得した。複数の【グラミー賞】を受賞し、【ロックの殿堂】入りも果たしている。

ドクター・ジョンはまた、多数の有名アーティストとも関わっていた。グレイトフル・デッドとパフォーマンスしたほか、マーティン・スコセッシ監督によるザ・バンドのドキュメンタリー映画『ラスト・ワルツ』にも出演し、ザ・ローリング・ストーンズの『メイン・ストリートのならず者』で演奏している。ほかにも故アール・キング、ヴァン・モリソン、故ジェイムズ・ブッカーなど、コラボしたアーティストは枚挙にいとまがない。

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

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