仲間意識育むキャッチボール! 北九州市大会に野球少年200人参加

OVO

2019/5/31 13:29


 火野葦平(ひの・あしへい、1907~60年)が、港湾労働者から身を起こした両親、父・玉井金五郎、母・マンの人生を描いた小説『花と龍』(1952~53年)は、筑豊炭田の水運拠点として栄えた当時の北九州市若松区を舞台にしている。

花と龍は、何度も映画化されている。同じ北九州市を舞台にした葦平の小説『新遊侠伝』も、映画化されており、岡本喜八監督、菅原文太さん主演の映画『ダイナマイトどんどん』では「原案」としクレジットされている。葦平の「強きをくじき、弱きを助ける」作風の一つは、映画人をひきつけるものがあるのだろう。

ダイナマイトどんどんは、北九州市のヤクザ同士の「抗争」を野球で決着させようとするコミカルな作品。敵味方が不思議な“仲間意識”を育む野球の魅力も併せて楽しめる快作だ。

同じ北九州市の本城公園(八幡西区)でことし5月上旬、日本プロ野球選手会主催の「キャッチボールクラシック2019北九州大会」(北九州市軟式野球連盟共催、エイブル・トンボ学生服・ロキソニンS・SSKなど協力)が開かれたが、こちらも、野球のキャッチボールが仲間意識を育む効果を十分発揮したようだ。

キャッチボールクラシックは2分間のキャッチボール回数を競うチーム対抗戦。今回の北九州大会には計19チーム・200人の小学生が参加し、108回を記録した「中井フェニックス」が優勝した。2位は木屋瀬バンブーズ(103回)、3位は浅川ベアーズ(101回)。結果が発表されると、勝ったチームは抱き合って喜び、負けたチームは肩を叩いて慰め合った。

少年スポーツの多様化が進み、野球少年の数は減少していると言われている。しかし、一つの白球を追う中で絆を育む野球の魅力は依然として色あせていない。

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