「人は自分だけの星を掴むべきもの」永田聖一郎、小早川俊輔演じる二人の天才の輝きに注目 舞台『銀河英雄伝説』第二章開幕

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2019/5/31 11:43


田中芳樹のSF小説『銀河英雄伝説』を原作とする舞台の第二作目『銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ ノイエ テーゼ) ~第二章 それぞれの星~』が2019年5月30日(木)に開幕した。TVアニメと連動して2018年10月から始まった舞台新シリーズは、人気若手俳優の永田聖一朗、加藤将、小早川俊輔らを中心に壮大な銀河の歴史を紡いでいく。

第一作目「アスターテ会戦」で相まみえた、銀河帝国のラインハルト(永田聖一朗)と自由惑星同盟のヤン(小早川俊輔)。陰謀と戦いの中で光る二つの星が、さらに自国内で輝きを増していく様が描かれる。

今作で新しく登場したメインキャストは4名。帝国側からはラインハルトの実姉であり皇帝の寵姫となったアンネローゼ・フォン・グリューネワルト(杉本有美)。身内である実姉と会う時のラインハルトとキルヒアイスの貴重な表情や声音にも注目したい。
中央:アンネローゼ・フォン・グリューネワルト役 杉本有美
中央:アンネローゼ・フォン・グリューネワルト役 杉本有美

前回の公演では声のみで登場したパウル・フォン・オーベルシュタイン(藤原祐規)は両目とも義眼で、とてもクセの強い人物。帝国軍の中でもひときわ異彩を放っている。
パウル・フォン・オーベルシュタイン役 藤原祐規
パウル・フォン・オーベルシュタイン役 藤原祐規

自由惑星同盟軍側のワルター・フォン・シェーンコップ(大高雄一郎)も新登場のキャラクターだ。幼少期に帝国から亡命したという過去を持ち、ヤン(小早川俊輔)が指揮する攻略作戦に参加することとなる。
中央:ワルター・フォン・シェーンコップ役 大高雄一郎
中央:ワルター・フォン・シェーンコップ役 大高雄一郎

ヤンを隊長として新設された第13艦隊には次々と有能な人物が集められたが、その中でも注目したいのがヤンの副官となった女性、フレデリカ・グリーンヒル(福永マリカ)だ。驚異的な記憶力や情報・事務処理能力によってヤンを強力に補佐する。
左:フレデリカ・グリーンヒル役 福永マリカ
左:フレデリカ・グリーンヒル役 福永マリカ

その他第一作目から出演しているキャラクターたちの表情も見逃せない。新キャラクターが登場することで、時が流れることで、徐々に立場や心情が変化していく。

前回同様、会場になったのは東京・Zeppダイバーシティ。普段はライブ会場としても使用される場所のため、音響設備が充実しているのみならず、天井が高いことも本作を魅力的に見せている要素のひとつだ。彼らが生きる広大な宇宙空間を体感できるだろう。
左:ウォルフガング・ミッターマイヤー役 釣本南、右:オスカー・フォン・ロイエンタール役 畠山遼
左:ウォルフガング・ミッターマイヤー役 釣本南、右:オスカー・フォン・ロイエンタール役 畠山遼

ラインハルト(永田聖一朗/中央)とその重鎮たち
ラインハルト(永田聖一朗/中央)とその重鎮たち

ヤン(小早川俊輔/中央)率いる第13艦隊
ヤン(小早川俊輔/中央)率いる第13艦隊

第一作目と比べて映像演出が増えており、戦争の規模感や状況をさらに把握しやすくなっている。キャストたちも語るように、重厚な原作ストーリーゆえに一見とっつきにくさがあるように思えるが、初めて『銀英伝』に触れる人でもわかりやすいように視覚からの情報も大切にして作っている舞台だ。
キルヒアイス(加藤将)と、後方に映像で映る赤く塗られた彼の旗艦
キルヒアイス(加藤将)と、後方に映像で映る赤く塗られた彼の旗艦
ヤンの活躍を喜ぶユリアン(小西成弥/右)
ヤンの活躍を喜ぶユリアン(小西成弥/右)

舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』は6月2日(日)まで東京・Zeppダイバーシティで、6月8日(土)~9日(日)に大阪・Zeppなんばで上演される。スマートフォン・携帯電話での撮影が可能なスペシャルフォトコールやアフタートークもそれぞれ予定されているので、詳細は公式サイトを参照のこと。

物語の続きとなる第三章は2019年10~11月に東京・大阪で上演が決定している。
ヤン・ウェンリー役 小早川俊輔
ヤン・ウェンリー役 小早川俊輔

■ゲネプロ前 舞台挨拶 「稽古時間外でも話す時間が増えた」


ヤン・ウェンリー役 小早川俊輔:
いよいよ初日という日を迎ることができました。第二章の稽古を思い返してみると、前回公演よりも稽古時間外でみんながキャクラター、シーン、物語について話す時間がかなり増えたなと実感しています。この作品をより良いものにしたいっていう気持ちがそういう行動に移っていて、それが自信にも繋がっています。お客様に最良のものを日々新鮮に届けるというのが僕たちの役目だと思っていますので、舞台上で時間を共にするキャスト、支えてくださるスタッフの方々、カンパニー一同で初日から千秋楽まで一生懸命頑張っていこうと思っています。

ラインハルト・フォン・ローエングラム役 永田聖一朗:
こうしてまたラインハルトとして舞台上に戻ってこれたことがとても幸せです。二作目で追加キャストを迎えてさらにさらにパワーアップしています。各々の関係性が深掘りされていたり、僕にとっては皇帝を目指すきっかけなども描かれていますので、ぜひ注目していただけたら嬉しいです。今回は大阪公演もありますので、大阪の皆さんにも『銀英伝』の世界を楽しんでいただけたらと思っています。
ラインハルト・フォン・ローエングラム役 永田聖一朗
ラインハルト・フォン・ローエングラム役 永田聖一朗

アレックス・キャゼルヌ役 米原幸佑:
前回に引き続き、僕も二回目の登場です。新しいキャストも加わり、キャラクター、同盟軍、帝国軍の掘り下げがあり、パワーアップした『銀英伝』を届けられるんじゃないかと思っております。ぜひ劇場に来て、楽しみにして欲しいです。

ジークフリード・キルヒアイス役 加藤将:
二作品目ということで、演出の大岩美智子さんの「こういう風に見せていきたい」というお話から稽古が始まりました。なので前回からよりパワーアップした同盟軍、帝国軍が見せられるんじゃないかなと思います。(物語のなかで)ラインハルトが出世していくわけですが、普段やりとりをしている中でキルヒアイスがどう思ったか、キルヒアイスの不安な気持ちが描かれていることが多いです。そういう細かいところを表現したいと思っていますので注目ポイントとして見ていてください。そして永田聖一朗も言いましたが、ラインハルトが皇帝を目指すきっかけとなっているシーンもぜひ楽しみにしてくれたら嬉しいです。
ジークフリード・キルヒアイス役 加藤将
ジークフリード・キルヒアイス役 加藤将

ダスティ・アッテンボロー役 伊勢大貴:
今回追加キャストさんが加わり、同盟軍は仲間が増えました。とても嬉しいことだなぁと思いながら稽古に励みました。僕が個人的に『銀英伝』で好きなのがこの「イゼルローン攻略」なので見ていて楽しいです。みんなが憧れるような鮮やかな戦略がどうみなさんの目に映るのか、それが僕もすごく楽しみです。アッテンボローとしても回顧録をさらに書き加えてメモがどんどん汚くなっておりますので、そこも楽しんで演じられたらと思っております。
左:ダスティ・アッテンボロー役 伊勢大貴、中央:アレックス・キャゼルヌ役 米原幸佑
左:ダスティ・アッテンボロー役 伊勢大貴、中央:アレックス・キャゼルヌ役 米原幸佑

オスカー・フォン・ロイエンタール役 畠山遼:
『銀英伝』という歴史ある作品の中で、僕たちが舞台で登場人物たちを演じさせていただいています。原作が好きな方にも楽しんで頂きたいし、舞台が好きな方にも『銀英伝』を好きになってもらえるように、僕たちは千秋楽まで励んでいきたいと思っています。

ユリアン・ミンツ役 小西成弥:
今回も引き続き『銀英伝』のユリアン・ミンツ役を演じられることを本当に幸せに思います。第一章を見ていないという方も楽しんで頂けるようなつくりになっているかと思いますので、迷っている方も気軽に見に来て頂けたら嬉しいです。
ユリアン・ミンツ役 小西成弥
ユリアン・ミンツ役 小西成弥

ウォルフガング・ミッターマイヤー役 釣本南:
半年くらいぶりに『銀英伝』の世界に帰ってこれてとても幸せな気持ちでいっぱいです。(ロイエンタール役の)畠山遼と僕(ミッターマイヤー)で「双璧」と呼ばれている存在を、大好きな彼と演じることが出来て僕はとても幸せです。半年ぶりに会って、みなさんに成長した姿をお見せできればと思います。

ワルター・フォン・シェーンコップ役 大高雄一郎:
僕は今回初参加です。多少緊張もしていましたが、みんな本当にお芝居に対して真面目で紳士的で、とても充実した稽古ができたなと思っております。ローゼンリッター(薔薇の騎士)連隊の隊長の役ですが、ローゼンリッターのメンバーで、稽古が終わった後に集まって筋トレなどして、チームワークを高められました。そのあたりも注目して見ていただけたら嬉しいです。

アンネローゼ・フォン・グリューネワルト役 杉本有美:
今回アンネローゼという役を頂き本当に幸せですし、同時に責任感も感じております。私にしかできないアンネローゼをみなさまにお届けできればいいなと思っております。

(C)田中芳樹/松竹・Production I.G
(C)田中芳樹/松竹・Production I.G

フレデリカ・グリーンヒル役 福永マリカ:
私も今回からの参加です。座組の皆様が懐の広い方々だったので、安心して飛び込むことが出来ました。『銀英伝』の物語そのものも老若男女どんな時代の方にも届くところがあるような、古典のような作品になっているなと思います。劇場はスタッフさんのお力で客席全体まで宇宙空間のような感じになっています。ぜひ体感するような形で劇場にお越しいただければと思います。

パウル・フォン・オーベルシュタイン役 藤原祐規:
僕も今回から初参加です。オーベルシュタインというとても難しい役を頂きまして、原作やアニメを見てみても本当にクセの強い人物だなと思っております。演出の大岩さんと稽古場から試行錯誤を繰り返してきましたので、今日初日でお客様にどういう反応で迎えてもらえるかというのがとても楽しみでもあり、不安でもあります。でもやってきたことは大切に、千秋楽までより良いものを目指して頑張っていきたいと思っておりますので、ぜひDVDも嬉しいですが……劇場で、生でご覧いただければと思っております。
(C)田中芳樹/松竹・Production I.G
(C)田中芳樹/松竹・Production I.G

取材・文・撮影:松本裕美

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