『リュウソウジャー』監督に"食らいついた"キャスト陣の熱い演技に注目、映画でガイソーグ誕生秘話も


7月26日より全国劇場にて公開される『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』(監督:田崎竜太)と『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック』(監督:上堀内佳寿也)の製作発表会見が5月22日、東京・帝国ホテルにて行われた。

2001(平成13)年の『劇場版 仮面ライダーアギトPROJECT G4』『劇場版 百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える』から始まって以来、毎年夏の恒例となった「仮面ライダー」「スーパー戦隊」それぞれの単独ストーリー2本立て映画の最新作である今回は、テレビシリーズがいよいよクライマックスを迎えようとしている『仮面ライダージオウ』と、今年3月に放送を開始した最新スーパー戦隊の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』が、劇場の大スクリーンで大暴れする。

製作発表会見は、『リュウソウジャー』『ジオウ』の2部構成で行われた。ここでは第1部『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック』のもようからレポート記事をお届けしよう。

まずは、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のプロデューサー・丸山真哉氏からの映像コメントが公開された。丸山氏は、夏の劇場版について「6500万年前の隕石が落ちて来た時の話が、劇場版で描かれます。リュウソウジャーの"エピソード0"となるような展開を意識しました。また、テレビシリーズにも出ている"ガイソーグ"というキャラクターの誕生秘話が描かれています。テレビでは分からなかったことが映画では明らかになり、さらにテレビでも、映画で描かれたストーリーが今後深くからんでいくように作っています。映画を観ることで、より深くリュウソウジャーの物語を楽しめます」と語り、現在放送中のテレビシリーズにおける、リュウソウジャーのオリジンといえる「6500万年前」の世界をビジュアルで描いて見せるのが趣旨だということが明かされた。

映画の見どころについて丸山氏は「かつて隕石が落ちてきた時代でのドルイドンとの戦いや、地球に隕石が落ちて来るという場面に現代のリュウソウジャーたちがタイムスリップするのが見どころです。さらに、巨大ロボVS巨大怪人の戦いは、テレビでは絶対できないような映画ならではのスケールの大きなものに挑戦しています。大迫力のバトルにご期待ください」と、映画という部分を強く意識したスペシャル感の強い映像表現に力を入れていると力強いコメントを残している。

ステージには、リュウソウレッド/コウ役の一ノ瀬颯、リュウソウブルー/メルト役の綱啓永、リュウソウピンク/アスナ役の尾碕真花、リュウソウグリーン/トワ役の小原唯和、リュウソウブラック/バンバ役の岸田タツヤ、そして新戦士リュウソウゴールド/カナロ役の兵頭功海、龍井尚久を演じる吹越満、龍井うい役の金城茉奈、劇場版ゲストのユノ役・北原里英、同じく劇場版ゲストのヴァルマ役・佐野史郎が登壇した。

大勢の取材陣を前にしてやや緊張気味ながら、仲間の励ましを受けて気合いを入れた一ノ瀬は「テレビの第1話から培ってきたコウというキャラクターを、劇場版でもぞんぶんに表現できたらいいなと思います! 6500万年前と現在を行き来するという壮大なスケールの映画で、そのスケールにふさわしい戦闘シーンや、僕たちの熱い演技など、魅力がたくさんつまっています」と、さわやかな笑顔と共に見どころを語った。また「いろいろな経験を積んだラストシーンのコウをどのように表現するかが難しく、30回ほどテイクを重ねてしまいました。最終的にどんなシーンになっているか、ぜひご覧になってくださると嬉しいです」と、上堀内監督に厳しく鍛えられたことをうかがわせる自分の演技についての苦労話を語った。

「福井県の恐竜博物館でロケを行い、実物大の恐竜を目の前にしてお芝居ができた」と目を輝かせながら語った綱は「映画の中でレッドが仲間と別行動になり、メルトがアスナ、トワ、バンバを引っ張る役割を担います。こういう状況でメルトはどういう行動を取るんだろう、と考えながら演技をしました。また、感動的なシーンを撮ったとき僕のカットだけで2時間もかかってしまい、スタッフ、キャストのみなさんにはご迷惑かけました」と、一ノ瀬と同じく良い演技を引き出すために時間がかかってしまったと苦笑いした。

尾碕は「東京はだんだんと暖かくなってきた時期でしたが、福井ロケのときなんてまだまだ寒くて、山の上とかでは雪まで降っていて、別日には強風や豪雨で、テレビの撮影とは環境が違っていた。失敗できないという気持ちで、みんながひとつになって集中して取り組んだ」と過酷な撮影環境をふりかえった後、映画の見どころを「5人でひとつの敵に戦っていく、その思いがひとつになったところ」と挙げた。また「喜怒哀楽はもちろんですが、それ以外の複雑な思いも現れてきました。撮影現場の空気を大切にして、表情や感情に微妙な変化をつけているアスナに注目して」と、周囲を明るくさせる笑顔で自身のアピールポイントを明かした。

小原は「ふだんは兄さん(バンバ)についていっている最年少のトワですが、映画のクライマックスでは熱い気持ちで叫んだりするような、ふだんのテレビシリーズでは観られないようなシーンがありますので、注目してほしい」と、トワの熱い一面を見せることのできる場面を見どころとして挙げた。また「僕の熱い気持ちで仲間の心をも動かせるようなお芝居をしたいと思って、頑張ってみました」と、自分の演技で周囲の雰囲気を熱くさせることを心がけていたと、映画にかける意気込みを見せていた。

小原の大人びた言葉を受けて「みんなの中でいちばんしっかりしてるね」と感心しつつ、岸田は「映画ならではの豪華さがありました。いろんな場所で宿泊ロケに行かせてもらい、時間をかけて作った作品。何より、映画を作るという発表だけでこれだけの人たちが集まっているというのは本当にすごい。ここから写真を撮りたい(笑)。それだけ期待され、注目されているんだなと改めて思います」と、大勢のマスコミに囲まれた現在の状況を噛みしめるかのようにコメントした。注目シーンについては「ひとつの画面の中で、リュウソウジャー5人がそれぞれのアクションを見せるところがあるんですけれど、みんなそれぞれ爆発やワイヤースタントもある中で、カメラマンさんまでワイヤーを装着して、5人のアクションをワンカットで撮影していたんです。後で完成した映像を観て、これはまさに"圧巻"だと思いました」と、リュウソウジャーのライブアクションの迫力について興奮気味にアピールを行っていた。苦労した点について岸田は「テレビシリーズの撮影より映画のほうが時系列的に先行していましたので、バンバが他のみんなとどれくらい仲がよくなっているか、ある程度想像しながら演じなければならなかった」と、エピソードを積み重ねることで周囲との親密度を深めていくタイプのバンバを演じる上でたいへんだったことを明かした。

動画サイト「ういチャンネル」を配信し、リュウソウジャーと友だちになった龍井ういを演じる金城は「冒頭の福井ロケでは"ういチャンネル"も入っていまして、福井の魅力をどのように伝えようか、恐竜さんたちと一緒にがんばりました」と、劇中のういと同じ雰囲気で明るくコメントした。また「カナロと初めて接するので最初は緊張しましたが、とても優しくて面白い方で、女性を口説いていて"やり手だな"と思いましたし、とても楽しい撮影になりました」と、「婚活に励む海のリュウソウ族」というユニークな設定を持つ新戦士カナロとの初対面での印象を打ち明けた。

テレビでは6月13日の放送回(第14話)からの登場となるリュウソウゴールド/カナロを演じる兵頭は「現実では(女性を)口説いていないですからね……」と、金城の誤解を招く発言を否定しつつ挨拶。映画の撮影が初めての『リュウソウジャー』参加だったという兵頭は「すでに仲のいい5人の中に入っていくにあたって、最初はすごく不安でした。しかしみなさんがとても優しく受け入れてくださり、仲良くさせていただいています」と、途中参加ということを感じさせないチームワークがすでに出来上がりつつあると語った。その一方で「みんな和気あいあいですけれど、現場に入ると緊張感がこちらにも伝わってきて、キャスト、スタッフみんなでいい作品を作ろうという雰囲気を肌で感じました」と、オンオフのメリハリがついた現場のムードに感心するようすを見せた。

挨拶の際「リュウソウ茶色です!」と、自身の衣装カラーに合わせてギャグを放った吹越は、5人の若い俳優たちの成長ぶりを尋ねられて「僕がみんなの成長をどうこう言えるものではなく、逆にうらやましいと感じています。まだ俳優としての経験が少ないということは、これからどんどん変化していけるわけで、無駄に汚れてしまった僕としてはとてもうらやましい(笑)」と無限の可能性を秘めた一ノ瀬たちに最大級のエールを贈るコメントを残した。それでいながら「全体ではまだ尚久の出番は少ないですけれど、リュウソウジャーのみんなに負けないよう傷跡を残そうと思っています」とまさかのライバル宣言をしつつ「後半になると、東映かテレビ朝日の上層部が"ムムッ、この吹越ってのをメインにしよう"なんて、途中からストーリーが変わっていってほしいくらいの勢いでやっています!」と、「番組乗っ取り宣言」までも行って、龍井尚久の存在感を今まで以上に濃密に表現したいと意欲を燃やした。

テレビシリーズのパイロット(第1、2話)を手がけて作品の骨子を築き上げた後、劇場版を務めることになった上堀内監督は「撮影環境はとにかく過酷。豪雨の中でキャストのみなさんは必死にお芝居をしていました。成長という部分はまだまだこの段階では語ることではないと思いますが、ひとつ思ったのは、みんなが僕に"食らいついてきた"こと。食らいついてきてくれたからこそ、引き出せている"感情"があると思います」と、厳しい指導にも負けずに食らいついていく若いキャストたちのガッツに感銘を受けたことを打ち明けた。映画の見どころとしては「タイムスリップの壮大なスケール感を大事にしていますので、そういったビジュアル面、そしてキャストみんなの感情面も含めて、ぜひ6500万年前の疑似体験をしていただきたいです」と、精密なVFX(特撮)とそれらをとりまくキャストたちの感情表現によって出来上がる、恐竜時代の再現に強い手ごたえを感じつつコメントした。

劇場版ゲスト、6500万年前に生きるリュウソウ族の祖先・ユノを演じる北原里英は「小さいときから憧れの存在だったスーパー戦隊シリーズへ、自分が関われたことに喜びを感じた」と、目を輝かせながらコメントした。佐野とは本作以前のドラマでも親子の役を演じたと話す北原は「今年に入ってからは、実の父親よりも(佐野さんと)会っているんです(笑)。だからほんとうに信頼し合える親子のような感覚でお芝居することができました」と語って笑顔を見せた。共演する一ノ瀬たちの印象については「テレビで観ているのと一緒で、常に仲間同士でワチャワチャとしていて、一緒にいると無邪気な気持ちを取り戻すことができます」と、チームワークのよい陽気な現場を楽しんでいたことを語った。

同じく劇場版ゲストで、ユノの父親ヴァルマを演じる佐野史郎は、『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE』(2012年)『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』(2016年)に続く、3作目の東映特撮ヒーロー映画出演となる。佐野は「子どものころからこういう世界が大好きで、しかもヒーローよりも悪役のほうに感情移入していました。今回のヴァルマ役は(ヒーロー作品における)僕の集大成的な役柄です」と大の特撮ファンである素顔をのぞかせつつ「撮影は過酷でしたけどね。ロケ先ではあまりにも寒くて、何をやっているかわからなくなってしまい、口も回らなくなるし……あれっ、年を取っておれボケてきたのかな?って不安になるくらいでした」と、寒さに泣かされた撮影の日々をふりかえって上堀内監督を苦笑させていた。その上堀内監督に対して佐野は「若いキャストに対する妥協なきダメ出しが印象的。あそこまで俳優たちを丁寧に導いてくれる監督に、嬉しさを感じた」と、一ノ瀬をはじめ若い俳優に真剣に向き合っている上堀内監督の姿勢に深く感心するようすを見せた。

佐野に向けられた質問で「今後、特撮ヒーロー作品に出るとしたらどういった役柄を演じたいか?」というものに対しては「東映で映画版が作られていた『忍者部隊月光』(1964年/テレビシリーズは国際放映の製作)をリメイクしていただいてね。そこでものすごい悪役を演じてみたい。落ち武者の姿で現代に甦って、あいつが出てきたらヤバい、みたいなやつ。あとは、吸血鬼とか、悪い殿さまとか……。悪役はマストでお願いしたい!」と、まだまだ演じてみたい濃厚なキャラクターの"悪役"の引き出しがたくさんあることを熱くアピールした。

『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック』は『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』との同時上映で、2019年7月26日より全国劇場にて公開される。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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