最強美女軍団・オスカーの“お笑い撤退”は必然だった!? モノになったのは「あかつ」くらい……

日刊サイゾー

2019/5/23 09:00


 女優の米倉涼子上戸彩武井咲をはじめ、芸能界最強の美女軍団を抱える芸能事務所・オスカープロモーション。“美の総合商社”と称される一方、2007年にはバラエティ部門を設立したが、今月5月30日をもってそのバラエティ部門を廃止。お笑い界から撤退する。

お笑いブームといえば、1980年代にビートたけしのツービートや島田洋七のB&Bはじめ、関西の漫才コンビなどがテレビ界で活躍したが、いわゆる“漫才ブーム“が終焉すると、テレビ局は、“第2次お笑いブーム”を起こそうと試行錯誤。そして92年、タモリが司会を務めるバラエティ番組『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)がスタートした。

それまでは、関西の吉本興業や松竹芸能、かつてビートたけしが所属した太田プロダクションなどの独壇場だったが、『ボキャブラ』がスタートする少し前から、大手プロがお笑い界に参入。60~70年代にかけて、テレビの歌番組を独占してきた渡辺プロダクションは、83年、若手お笑いタレント養成機関「BIG THURSDAY」を開校し、早くから、ホンジャマカやネプチューンをはじめ、お笑いタレントを次々と所属させた(後にワタナベエンターテインメントに分社化)。

お笑いへの参入は、他の事務所も続いた。

和田アキ子や山口百恵、森昌子、石川さゆりらの活躍によって急成長したホリプロは、伊集院光やバナナマンらを、ケイダッシュは、はなわや原口あきまさといったお笑いタレントを売り出し、さらに、桜田淳子や松田聖子といった数多くのアイドルスターを輩出してきたサンミュージックプロモーションも、ダンディ坂野や小島よしお、スギちゃんといった一発芸人をブレークさせた。

こうしたお笑いタレントの育成やバラエティ番組への参入は、時に事務所を助けてきた。ネプチューンやくりぃむしちゅーのように、お笑い番組で名前を売り出した後、バラエティ番組の司会に上り詰めたタレントも少なくなく、また、覚せい剤事件で解雇を余儀なくされた女優・酒井法子を抱えていたサンミュージックといえば、ベッキーカンニング竹山といった“バラエティ班”が事務所の救世主になったのは記憶に新しい。

こうした大手プロの参入に触発されて、07年、遅まきながらオスカーもバラエティ部門を設立。08年1月には「お笑いタレントお披露目記者会見」を開いた。その中にはオスカーらしく、モデルのコンビもいた。

お笑いに力を入れるようになったオスカーは、所属タレントのネタ動画を公式ファンサイト『オスカーランド』で配信。定期的に「オスカーお笑いライブ」を開催し、12年には1980年代の漫才ブームを牽引したB&Bの島田洋七を所属させた。

だが、バラエティ番組からオファーがあったのは、14年まで所属した、相撲ネタが売りのあかつくらい。若手のネタライブの司会を務めてきた島田も、テレビが開催するお笑いグランプリに入選したタレントは一人もいない。関係者は「弱小プロだったら、とっくに潰れてますよ」と語っていたが、いつまでたってもブレークする者はおらず、募るのはマネジャーやスタッフの人件費ばかり。結局この4月、オスカーは所属するお笑いタレントの契約を解除。5月30日でバラエティ部門を廃止し、お笑い界から撤退することを決めた。

芸能事務所としては大手であっても、お笑い後発参入のハンデを埋められなかった格好だが、フリーになった約30組の芸人たちは、5月18日に東京・北沢タウンホールで『元オスカーお笑いライブ最終回~みんなフリーになっちゃいました~』と題したライブを開催した。フリーになった彼らが、今後、新天地でブレークできるか注目したい。

(文=本多圭)

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

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