山開き前の富士山に軽装で登り救助要請 自力で勝手に帰宅した男性に批判が殺到

しらべぇ

2019/5/23 09:00




20日午後4時頃、まだ山開き前の富士山に登った20代男性が、警察に救助を要請。救助活動が続いていたにも関わらず、自ら下山して帰宅した。その行動には、ネット上では批判も目立つ。しらべぇ取材班は、その経緯について関係各所を直撃した。

■ガイドラインが定められている


富士山における夏山期間は、例年7月上旬から9月上旬。最近は7月1日に山梨側の登山道(吉田ルート)が開通し、10日に静岡側の3ルートが開通する。どのルートも登山期間は9月10日までだ。

それ以外の期間も登山することはできるが、環境省・静岡県・山梨県などで構成される「富士山における適正利用推進協議会」は、遭難事故を防止するために「富士登山における安全確保のためのガイドライン」を策定。

そこでは、「万全な準備をしない登山者の夏山期間以外の登山禁止」や、登山予定日の1週間程度前までに「登山計画書」を地元警察などに提出することなどが義務付けられている。

■警察が10数回連絡したが…


山梨県警に電話取材したところ、この男性からは「疲れて動けない」という通報があったという。救助隊員6人が、午後9時半頃まで富士山八合目付近で捜索を行ったが男性は見つからず、天候不良のためその日の捜索は打ち切り。

その後、警察は男性に10数回連絡したが、電話はつながらなかった。男性からは午後10時半頃警察に連絡があり、自力で下山し都内の自宅に戻ったことが分かった。男性はガイドラインで禁止された軽装で登り、同じく義務付けられた登山届も提出していなかった。

県警は「救助隊員が二次災害にあう恐れもあった」と話す。

静岡市消防局によると、救助(どこにいるか分かっている)の場合は、見つかるまで捜索を続けるそう。一方、遭難(どこにいるか分からない)の場合は、期間を決めて捜索にあたるそうだ。行政が捜索にあたった場合は、捜索費用が請求されることはない。

捜索が打ち切られた後、民間の捜索隊に依頼した場合は費用が請求される。

■無思慮な行動に批判殺到


山開き前の危険を冒してまで、救助活動を行ったレスキュー隊。そうした思いや行動を踏みにじるような行為に対しては、批判の声が目立つ。

「救助隊にも家族がいるのに、危険を冒してまで自分を助けようとしてくれたことに何とも感じないのか? 本当に理解できない」

「これはダメだ。この際、登山での救助要請は有料化すべきだな」

「長野の救助ヘリ墜落事故からも分かるようにどれほど危険な思いをして捜索していたか。二度と山に登らないでほしい」

■実際に登ったことがある割合は…


今回の無謀な登山とその後の対応は看過できるものではないが、一方で日本人なら一度は富士山に登ってみたいという人も多いだろう。

しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,376名を対象に調査したところ、「富士山に登頂したことがある」と回答したのは全体の11.1%。かなり限られた割合だ。



登山の際は万が一の場合に備えての装備、そして保険制度への加入を検討するなど万全の体制を心がけたい。救助の要請をした時には、現場から動かないことが鉄則だ。

・合わせて読みたい→富士山がムリなら富士塚へ!由緒正しきパワースポットをめぐる

(文/しらべぇ編集部・おのっち

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)

当記事はしらべぇの提供記事です。

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