メイ(DOG inTheパラレルワールドオーケストラ)インタビュー 『何かを達成した時に“仲間”と分かち合えるのは素敵なこと』【俺達の仕事論vol.45】


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日夜、洗練されたメロディやリズムでファンを魅惑し続けるヴィジュアル系バンドのアーティストたち。いまは表舞台で活躍する彼らだが、そこに至るまでには様々な苦労体験や成長エピソードがある。この連載では、そんな彼らが日頃語らない過去の出来事やバイト体験について掘り下げます。

個性的なキャラクター、変幻自在な音楽性で、幅広い層の支持を集めている5人組ヴィジュアル系バンド、『DOG inTheパラレルワールドオーケストラ』から、ベースのメイさんが登場。たくさんの気付きがあったというコールセンターでのバイトエピソードを中心に話をお伺いしました。
父親からの「社会経験をしてこい」のアドバイスで始めた初バイト

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——どんなバイト経験がありますか?

高校生の頃に2週間だけコンビニで働いて、あとはコールセンターと、お酒が飲めるようになってからは少しだけバーでも働きました。

——バイトを始めたキッカケは?

当時は、おこづかいをもらっていたし不自由はなかったんですけど、周りの友だちがバイトをしていたり、父親にも「社会勉強をしてこい」って言われたのがキッカケです。

コンビニは高校を卒業するタイミングで辞めたんですけど、短い期間とはいえやって良かったなと思いますね。次は、音楽の専門学校に行きながら、時間の融通が効く派遣でコールセンターのバイトを始めました。

力仕事は向いていない気がしたし、電話だったら座り仕事で楽そうだなと思ったんです(笑)。アポイントをとる営業から、クレジットカード料金の督促まで内容は様々でしたけど、4年くらい働きました。

——具体的な仕事内容を教えてもらえますか?

まず始める前にカリキュラムがあって、電話の対応方法や、パソコンのタイピングを教わりました。ヘッドフォンで電話対応しつつ、話した内容を同時進行でパソコンにメモしていく作業だったので。

——音声録音ではないんですね。

録音もされるんですけど、次に別のオペレーターが対応してもすぐに分かるように、会話の内容を記録しておくんです。
コールセンターのバイトは、電話を通して相手の心が開く瞬間を感じられた

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——大変だったことはありますか?

営業の場合は相手が必要としていなければ電話を切られることもあるし、督促の場合だと相手が感情的になって電話越しに怒鳴られることも多かったので、それは大変でした。

でも仕事として続けていくうちに、督促の場合でも、だんだん相手が心を許してくれる瞬間が分かるようになっていったのは良かったことですね。最初は「なに!?」とか、「払ったよ!!」って虚勢でウソを言われるんですけど、話していると「ごめん、こっちが悪かった」って最終的には理解してもらえるようになることも多かったです。

——強い言葉を返されると萎縮してしまって、会話に持っていくのが難しそうですが……。

そこで学んだのは、まずは相手を受けいれること。「申し訳ございませんでした」「おっしゃる通りです」って。でも、それにも意味があって……相手を肯定することで、こちらの話も聞いてもらえるようになるんです。

それは今でもすごく大切なことだと思っています。例えば、バンドのミーティングでも想いが強すぎて、みんなが熱くなりすぎる瞬間があるんですけど、お互いに一度、相手の意見を聞くことで冷静に話が出来るようになる。「でもさ」って否定するより、話を聞いたり受け止めることが大切だというのを学べたのは良かったと思います。

——まずは冷静になることが大切だと。

そうですね。それと“話して分からない人っていない”と思うんです。相手にもそれぞれ事情があるから、ちゃんとコミュニケーションをとることで解決することは、普段の生活でも多いんじゃないかなと思います。
仕事でかけた電話のはずが、人生相談に!?

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——失敗談はありますか?

相手の事情を聞くことで、人生相談みたいになってしまうこともあって……。お支払いの話をしない状態で、うっかり電話を切っちゃって“あ、やべ”っていう。相手がどれだけ大変でも支払いのお願いはしないといけないので、その時は、また電話をかけ直すんですけど、結構やっちゃっていましたね(笑)。

——ちなみに、精神的に弱ることはなかったですか?

それがあまりなくて。逆に話せば通じるし“人って優しいんだなぁ”って思いました。多分、人が好きなんだと思います(笑)。よほど、変わった人じゃない限りは友だちになれると思います!

——バンド(DOG in theパラレルワールドオーケストラ)のメンバーは?

あっ、みんな結構変わっていますけど仲良くなれましたね(笑)。コールセンターでバイトをしたことで、話をして“相手が何を好きなのか?”とか“何を嫌だと感じるのか”を見つけるのは得意になったかもしれないです。

——自分のことで精一杯になりそうですけど、ちゃんと相手の立場になることが出来ているんですね。

他の人がバイトを辞めていく理由は“怒鳴られて”とか“心折れて”っていうのが多かったですけど、長くやっていたので慣れもあると思います。あとは、顔が見えないのが救いというか……。相手が怒っていてもパンチは飛んでこないですからね(笑)。
リーダーとノートでやりとり。“共に戦おう”っていう感覚が楽しかった

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——なるほど(笑)。苦手な作業はありましたか?

電話をかける以外に、受電を担当することもあって、それはかかってくるまで待機になるので、ボーッと待っている時間が辛かったですね。あと、電話も急になるから、音に驚いてビクってなるのも苦手でした(笑)。

——それはクレームではなく、お問い合わせの電話ですか?

半々でした。でも、話しているほうが集中するから時間が経つのも早く感じるので、それほど負担ではなかったです。

それに、怒っている人への対応のほうが燃えるというか。ちゃんと会話をして問題が解決できると、リーダーに褒められるのでそれも嬉しくて(笑)。

——リーダーには報告をするんですか?

リーダーは全体を見ていて、電話が長引いていたり苦戦していると側に来てアドバイスをくれるんです。ヘッドセットで一緒に会話を聞いて、ノートに「次はこう言ってみて」っていう指示をくれて。それが2人で戦っている感じがして楽しかったんですよ。僕もリーダーをほんのちょっとだけやっていたんですけど、助けを求めている人のところに行ってアドバイスしている時は、“共に戦おう!”っていう感じでしたね。

——発想がポジティブ!

一人っ子だから特にそう思うのかもしれないですけど、“兄弟で何かをした”とか、そういうのにすごく憧れるんです。“一人だと喜びって一人分だよなぁ”って(笑)。2人以上で何かを達成すると分かち合えるじゃないですか。今、バンドをしていることもですけど、仲間がいるとかチームワークっていいなと思います。

それと今思い出したんですけど、コールセンターのバイトを始める前に、仕事内容を教えてくれたバイトリーダーから、「君の声は電話を通して聞くと安らぐね」みたいなことを言ってもらって。それまでは自分の声が好きではなかったので嬉しかったし、話すことへの自信にも繋がった気がします。
想像は“最高か最低”になりがちだけど、現実って案外“普通”だから大丈夫!

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——その頃は、音楽の専門学校に通っていたそうですが、バイト代は何に使っていたんでしょうか?

機材を買っていました。30万円くらいのベースを、ローンにして月々2千円ずつとかコツコツ払っていたのを覚えています(笑)。

——では最後に、バイトを始めようか迷っている方にアドバイスをお願いできますか?

始めるまでは億劫に感じることもあると思うんですけど、その杞憂は家を出るまでだと思うんです。想像って、最高か最低だと思うんです。でも、だいたい現実って、その真ん中で案外普通だったりする。

初めての事をする時は悪い想像をしがちですけど、最低なことってそんなに起きない気がするから、もしネガティブに感じているのであれば気楽に行ってみて大丈夫だよって伝えたいですね!

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Profile
メイ(DOG inTheパラレルワールドオーケストラ)
2009年1月1日結成のDOG inTheパラレルワールドオーケストラのベーシスト。歌って踊れる一体感抜群のライヴは必見。10周年yearとなる今年は、1月1日にアルバム『DOG inTHESUPER BEST』をリリース。6月8日には、10周年記念特別公演『ハルシオン飴箱(キャンディボックス)』を東京国際フォーラム・ホールCにて開催!

◆DOG inTheパラレルワールドオーケストラOFFICIAL SITE:http://inu-para.com/
◆メイ Official Twitter:@mei_crown313

■リリース情報
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【初回盤B】

(2CD)
価格:3,900+税

【通常盤】

(CD)
品番:RSCD-290
価格:2,800+税

■ライブ情報
10周年記念特別公演『ハルシオン飴箱(キャンディボックス)』
6月8日@東京国際フォーラム・ホールC

※すべての詳細は、 http://inu-para.com/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原千夏

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当記事はタウンワークマガジンの提供記事です。

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