へんてこアート入門『昭和メイクの移ろい ―白粉(おしろい)からファンデーションへ―』編

昭和時代のメークの移り変わりを知る企画展


クラブコスメチックスの中谷加寿美さんに、今回の企画展の見どころや担当者お薦めの展示を聞いてみました。

展覧会風景

――今回の企画展のコンセプトを教えてください。

中谷さん 明治維新以降から昭和期までに、「身だしなみ」とされていたメークが個性を生かす「個性美」へ、さらに自己表現である「ファッションの一部」へと変化していきました。今回の企画展では、激動の時代である昭和期に、近代メークから現代メークへと色鮮やかに花開いた「昭和メーク」の流行と移り変わりを紹介しています。

クラブコスメチックス文化資料室では、毎回テーマを変え、所蔵史料を一般の方々にご覧いただく企画展を開催しております。今回はこれまで当社が発信してきた「化粧文化」をテーマに展示を企画いたしました。

――この企画展の見どころは?

中谷さん 日本のメークは1940年代を境に大きな進化を遂げました。ベースメークは水溶性の白粉から油性のファンデーションへと移り変わり、アイシャドーなどのアイメークが広く受け入れられるようになりました。その移り変わりの様子を当時の史料160点を通してご覧いただけます。

当時の化粧品ならではのカラーに注目


――非常に見どころの多い企画展ですが、特に注目すべきポイントや中谷さん個人のお薦めの展示を教えてください。

中谷さん 多色展開を見せた「昭和期の化粧品」です。モダンでレトロな1920年代から1930年代の華麗なパッケージに注目してほしいですね。また、「粉白粉(こなおしろい)」や「刷(は)き白粉」「ほほ紅」などは、当時の多色化粧品の中身の色を実際に見せて展示しております。当時の化粧品には、現代の化粧品からは想像もつかないような色も多く、これは実際に見ていただきたいですね。きっと驚かれると思います。



クラブこな白粉(昭和中期)



クラブはき白粉(昭和初期)



クラブほゝ紅(昭和初期)

――より楽しんで鑑賞するために、何か準備は必要ですか?

中谷さん 特に準備はなくとも楽しんでいただける展示となっています。いつの時代も「お化粧」や「化粧品」が女性の「美しくなりたい・美しくありたい」という気持ちにパワーを与え続けてきたことを感じていただけたらと思います。

――今後の展望を教えてください。

中谷さん 文化資料室では小さくても本物の展示室を目指しており、今後も所蔵史料を通し、少しでも社会への文化貢献ができるよう活動を継続してまいります。

――ありがとうございました。

『昭和メイクの移ろい ―白粉からファンデーションへ―』は、貴重な昭和の時代化粧品を見られるだけでなく、トレンドの移り変わりや当時の女性たちが化粧にどのように向き合っていたのかを知ることができる貴重な展覧会です。大学生の皆さんは、「昭和初期の化粧品はこんなのだったのか」と驚いたり、感心したりするでしょう。入場は無料なので、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
●『昭和メイクの移ろい ―白粉からファンデーションへ―』
会期:2019年4月1日(月)~5月31日(金)
入場料:無料
開館時間:9:30~17:00(5月17日(金)、25日(土)はギャラリートーク開催 14:00~(約30分)※事前予約不要)
休館日:日曜日
住所:大阪府大阪市西区西本町2-6-11 タイヨービル1階 株式会社クラブコスメチックス文化資料室
https://www.clubcosmetics.co.jp/museum/


(中田ボンベ@dcp)

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