【実録】妻の「逆襲」!家庭を顧みなかった夫に突きつけられたもの

ウレぴあ総研

2019/5/16 06:30

子どもが小学生になり、そろそろパートでもいいから妻に働いてほしいと思う夫。

俺はずっと家族のために頑張ってきたんだし、短時間の労働なら妻の負担にもならないだろう。

そう思ったのに、いざ切り出してみると妻は猛反発。

初めて知った妻の気持ちや、世間から見た自分に悩む夫について、お話しします。

■妻に家事や育児を押し付けてきた夫

ある男性(37歳)は、サラリーマンをしながら妻とふたりの子どもと生活しています。

仕事は営業で忙しく、二人目が産まれてからは「俺がもっと稼がないと」と残業も嫌がらずに働いていました。

その一方で、家事や育児などはほとんど妻に丸投げしていました。帰宅するとすでに子どもたちは寝ている日が多く、ゆっくり話せるのは週末だけ。妻が「少しは家のこともやってほしい」と言ってきても、「俺はお前たちのために仕事しているんだ」と”突っぱねるしかなかった“のが夫の言い訳です。

そんな状態で何年も過ごしてきましたが、子どもたちが無事に小学生になり、家庭も落ち着いてきたといいます。

妻が日中はひとりで過ごすことが多くなり、ゆっくりしている姿を見ると、ふと思いついたのが妻の就労です。

「時間もできたんだし、パートでもして家計を助けてもらいたい」。夫は、こう思う自分に何の疑問も感じませんでした。

ですが、ある日妻に「そろそろ働かないか」と持ちかけたとき、思いがけない“反撃”をくらったといいます。

■「私は家庭の奴隷じゃない」

「今までずっと、私ひとりで家のことも子どもたちのこともやってきた。

あなたは仕事をするだけで、保育園の参観日すら来てくれなかったじゃない。

生活費を稼いでくれるのはありがたいけど、私がどれだけ大変だったか、わかる? やっと少しは休めると思ったら今度は働けなんて、よく言えるよね」

妻は怒りを隠すことなく夫にこう言ったそうです。

「覚えてないだろうけど、私がインフルエンザになったとき、あなたは『何とかしろよ』しか言わなかったよね。だから私は子どもたちを連れて実家に帰った。

あなたが頼れないから、私は実家の親に頭を下げて何度も助けてもらった。

子どもたちが小学生になって時間ができたら、今度は私が実家を助ける約束なの」

と、これからは自営業をしている実家に無給で手伝いに行くことを打ち明けられました。

「そんなこと聞いてないぞ」と夫も思わず声を荒げますが、

「私は家庭の奴隷じゃないから」

と憎々しげに強い視線を投げる妻の迫力に押され、それ以上は何も言えませんでした。

思い返してみれば、確かに妻が病気になったときも自分は構わず出勤していて、「家事ができないので子どもたちと実家に帰ります」という妻からのLINEも「わかった」の返事だけ。保育園の参観日は妻の両親も行ってくれたことは聞いていたけど、「そうか」だけ。

そのときは、そんな自分にまったく違和感はなく、「俺は家族のために仕事をしているんだから」と納得していました。

ですが、こうして妻の怒りを目の当たりにして、夫は初めて自分のしてきたことが「間違っていたんじゃないか」と気が付き始めます。

■「俺の稼ぎで生活できている」が正面から否定されるとき

夫は自分の仕事が好きで、成績も良く社内での評判が高いことにプライドを持っていました。

「俺の稼ぎで家族を支えている。俺は偉い。俺はすごい」

そう思うことで、しんどいときもモチベーションを上げ、本気で「家族のために」頑張ってきた、といいます。

ですが、その一方で家のことは何もしない自分を正当化し、妻に感謝の言葉をかけることもなく、いたわることもなく、赤ちゃんの夜泣きでつらい様子を横目に見ながら「俺は明日も早いんだから、静かに寝かせてくれよ」と平気で口にしていました。

妻が大変なのは当たり前。だって、俺は仕事があるんだから。

お前たちのためなんだから。

そんな自分が妻や周りにどう映っていたのか、この話し合いをきっかけに夫は知ることになります。

妻は「夫に外での労働を強制された」ことを実家の両親に伝え、両親が揃って家までやってきました。

「君は家族のためだと言うが、その嫁が病気で苦しんでいる姿を見ても平気なのかね」

「あなたは娘も孫も全然大事にしていない。参観日すら仕事を優先するなんて、それで家族のためと言われても、孫たちの気持ちはどうなるの」

「私たちがいなければ、娘たちはどうなっていたか」

次々と出てくる批判はまさに夫にとって青天の霹靂であり、両親の後ろで暗い顔をして座っている妻の姿は、“見たこともないくらい憔悴していた”そうです。

「俺の収入で生活できているので」と何とか反論しても、

「金さえ稼げば家族はおろそかにしてもいいのかね?君はいったい誰のおかげで毎日会社に行けているんだ」

「お金があっても、それで娘たちが不幸な生活になるなら意味がありませんよ」

と、妻の両親は「俺の頑張りを認めてくれなかった」のです。

「俺が、悪いのか?」とやっと思い始めたとき、妻から出たのは

「外で働くことを強制するのなら、子どもを連れて別居する」

というものでした。

■「稼ぐ自分は偉い=家事も育児もしなくていい」という幻想

結局、夫はそれ以上妻の両親に反論することができませんでした。

このことを友人に話すと、「その親もだいぶ過保護だよな。男が仕事して家族を養って、それに感謝するのが筋だろ」と同情する人もいる一方で、「そりゃお前が悪いよ。嫁さん、毎日お前の弁当も作って家のこと全部やってたんだろ?逆の立場だったらお前は何て思うわけ?」と呆れる人もいます。

俺は間違っていない。ずっとそう信じてやってきたのに、実はそう思われていなかった。今や妻は帰宅しても口をきかず、以前から母親にべったりだった子どもたちは前にも増して自分には近寄らない。

誰も味方してくれる人がいない家庭の中で、初めて夫は疎外感を味わい、妻の両親から責められたシーンが何度も頭をよぎっては胸が苦しくなる日々でした。

妻は、昔は給料の明細を渡すと「今月もお疲れさま」「いつもありがとう」と言葉をかけてくれていた。それがなくなったのは、いつからだろう?

子どもたちの行事について、何も聞かされなくなったのはいつからだっけ?

入学式の日すら、「無理に来なくてもいいから」と妻に言われたことを思い出し、「俺は信頼されていなかったんだ」と改めて夫は気が付きます。

「家族のためって頑張るのは確かにいいんだろうけど、だからといって家事も育児もしなくていいなんてのは、ただの幻想だよね。

どんなに会社で評判が良くても、それが家族に何の関係があるの?その評判のために家族は犠牲になるのが当然なの?」

古くからの女友達にこう言われたとき、夫は黙るしかありませんでした。



この夫は、自分のしていることが妻を傷つけ、苦しめていることを見過ごしてきました。

妻が実家に帰ったときですら「面倒なことが減って良かった」と思う始末で、妻の両親がどう思うか、「会社の中ではなく、世間の評価」を忘れていたのですね。

いま、妻はまだ家にいますが、もう外で働いてくれとは言えず、夫は自分がこれからどうするべきか悩んでいます。

その苦しみが、今度こそ家族を大切にするきっかけになればいいなと思います。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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