新天皇即位の儀式、男性皇族の“少なさ”に衝撃広まる…女性天皇と女性宮家の議論本格化


 令和の時代を迎えた1日、「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」「即位後朝見の儀」が行われ、新天皇が即位されたことを初めて国民にお示しになられた。

まず10時30分から行われた「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」で新天皇は、天皇の継承権を保持される方だけが保有を許される三種の神器のうち八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と草薙の剣(くさなぎのつるぎ)、天皇と日本国家の印鑑である国璽(こくじ)と御璽(ぎょじ)を侍従長より受け取り、承継された。

同儀式には新天皇のほか、皇族方では皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)に就かれた秋篠宮さま、同3位で上皇さまの弟・常陸宮さまの成人男性皇族のみが同席。同2位で秋篠宮さまの長男・悠仁さま、新皇后に就かれた雅子さまをはじめとする女性皇族は同席されなかった。一方、安倍晋三首相ら閣僚が参列したため、片山さつき地方創生担当相が唯一、そして憲政史上初の女性出席者となった。

その後に11時10分から行われた「即位後朝見の儀」で新天皇は、安倍首相をはじめとする閣僚、三権の長、全国の地方自治体の代表者ら計266人の参列者を前に、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たす」とお言葉を述べられた。

同儀式には新皇后さま、秋篠宮ご夫妻と長女・眞子さま、次女の佳子さまら成年皇族方13人が同席されたが、インターネット上では「男性皇族の方が少ないと痛感」「圧倒的に男性より女性皇族の方が多い」「成年皇族女性ばっかりやん」「本当に女性皇族しかいない」などと、成年男性皇族の少なさに驚く声が多数上がっている。皇室に詳しい記者は語る。

「儀式の様子を見て改めて感じたのは、成年男性皇族の少なさです。出席された成年皇族方13人中、男性皇族は秋篠宮さまと常陸宮さまの2人のみ。現在、公務を担われる女性皇族のうちで、未婚の方は10代が1人、20代が2人、30代が3人となっており、将来ご結婚で皇室を離脱されることになれば、皇族おひとり当たりが担われる公務のご負担も増えることが予想されます。また、現在12歳の悠仁さまが成人になられるまでにはあと8年あり、さらに皇嗣に就かれた秋篠宮さまも17年後には70歳になられます。皇室の維持、皇位の安定的な継承という意味でも、皇室は今、非常に重要な局面を迎えているといえます」

●女性宮家の創設、議論に

こうした状況のなか、4月21日付朝日新聞は、秋篠宮さまが「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と発言なされたと報道。さらに同紙によれば、「天皇になることを強く意識している」という皇室研究者の見方について、秋篠宮さまが「そんなこと思ったことがない」と打ち消されたといい、秋篠宮さまによる「天皇即位拒否宣言」として世間を騒がせている。

さらに3月28日には共同通信が、政府が1997~2004年、皇位継承資格者を女性皇族に拡大できるかどうかについて極秘の検討会を開いていたとスクープ。04年の政府の内部文書には、女性・女系天皇を認める皇室典範の早期改正方針が記されていたといい、4月に入り一部週刊誌では、新天皇の長女・愛子さまを将来天皇に据える「愛子天皇待望論」まで飛び出す事態となっている。

「菅義偉官房長官は先月の参院予算委員会で、女性宮家の創設を含めた安定的な皇位継承に関する議論について『(新天皇が)即位された後、そんなに時間を待たないで(行う)と考えている』と述べていますが、実は一代限りの退位を実現するために定められた今回の特例法では、その付帯決議に『安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設など』について代替わり後に速やかに政府内で検討すると明記されています。今後本格化される議論のなかでは、現在の皇室が置かれた状況を踏まえて、皇位継承の安定性という観点でも、女性天皇を認めるかどうかという議題も遡上に乗ってくるでしょう」

令和という時代を迎え、新しい皇室のあり方が模索されることになりそうだ。
(文=編集部)

当記事はビジネスジャーナルの提供記事です。

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