加藤浩次がAKS・NGT48運営批判しても決して触れない、秋元康の責任

wezzy

2019/4/24 08:05


 この3カ月間、社会的な議論となり続けていたNGT48暴行事件は山口真帆の卒業という最悪のかたちで一度幕を閉じることとなった。

暴行を受けた被害者が厄介払いされるという非常に後味の悪い結末を受けて、どのワイドショーもNGT48暴行問題に対して批判しているのだが、そのなかでも特に『スッキリ』(日本テレビ系)での加藤浩次のコメントが大きな話題を呼んでいる。

加藤浩次は4月21日にNGT48劇場で行われた公演にて山口真帆の口から語られたコメントを引用しつつ、AKSおよびNGT48運営に対して徹底した批判を語ったのだ。

山口は卒業を告げるコメントのなかで、AKSの代表取締役社長である吉成夏子氏から言われたあまりにもひどい言葉を告発。<事件のことを発信した際、社長には『不起訴になったイコール事件じゃないってことだ』って言われ、そしていまは、『会社を攻撃する加害者だ』と言われていますが、ただ、仲間を守りたい健全なアイドル活動できる場所であってほしかっただけで>と語っていた。

加藤は山口のこのコメントを引用しつつ、AKSのやろうとしている「口封じ」のグロテスクさを語る。

<怖い思いをした人がいるのに事件じゃないってまずおかしいと思うし。『お前が黙っていたら、それは誰にも知られないでそのまま活動を続けられるのに。さらに新体制になろうとしているのに、お前は黙っているだけでいいんだよ』と言っているふうに僕には聞こえてしまう>

加藤によるAKS批判の手はこの後も揺るがない。続けて加藤は、山口の卒業コメントにある<何をしても不問なこのグループに、もうここには、私がアイドルをできる場所でなくなってしました。目をそらしてはいけない問題に対して、『そらさないなら辞めろ。新生NGT48を始められない』というのが、このグループの答えでした>という言葉を引用し、AKSがいまやろうとしている隠ぺい工作はもう2019年の現代に受け入れられるものではないと怒りを吐露したのだ。

<『黙ってたらまた次を始められるんだけど、どうせまたお前ツイッターとかで言うんだろ』って。これって、よく会社ではあることなのかもしれないし、組織を守ることにあたっては、組織側の人間にしてみたらしょうがないことって言うのかもしれないけれど、俺、これじゃもうダメだと思う。時代が変わってきているし、こういったことがない組織にするための努力を組織がしていかないと、なにも始まらないし、応援しているファンも納得いかないと思うんだけど>
<昔は隠す、隠ぺいするってことが色んなところであったと思う。でも、いまの時代、組織を守るためには、嘘をつかないで全部言うことが組織を守ることなんだと、いまはもう変わってきていませんか>

NGT48暴行事件の真相は結局なにひとつ明らかにはされていないが、少なくとも、ファンとの私的交流をめぐって起きたメンバー間の諍いや、メンバーとファンがプライベートでつながったことによってセキュリティに穴ができ、暴行事件が起きたと考えられる。

「恋愛禁止」の掟が端的に示す通り、アイドルの人権を無視することで成立する「アイドル」という歪んだ文化そのもののあり方もこの機会に見直されるべきで、そうしなければ同じ悲劇は繰り返されるだろうと加藤は指摘している。

<あと、根本的な問題。彼氏つくっちゃダメなんじゃないかとか、色んなそういったことがどんどんどんどん違った方に進んでる。もともとの根幹。アイドルというものの根幹はどういうものなのか。どういう人たちがやるべきなのか、そしてどういったルールを守らなければならないのかというのを、もう一回ファンも含め、みんなで見直した方がいいと思うんだよね。そうじゃないとまた起きるような気がするな。現状だと>

かなり踏み込んだ加藤のコメントに対し、インターネット上では絶賛の声が相次いだ。

<加藤さんの発言は事件を追っていた人の総意だと思う。Twitterで見た怒号を代弁してくれた>
<スッキリでNGTの事件やってるけど、加藤浩次さんがド正論言ってる!!>
<スッキリの加藤さんズバズバ正論ぶっちゃけてて好印象>
AKS・NGT48運営批判の一方、秋元康の責任問題には触れず……
 確かに、加藤の指摘した問題点はその通りで、メディアは山口真帆の卒業で暴行事件にフタをしようとするAKSへの追及を徹底的に行うべきだ。

ただ、ひとつ抜けている部分がある。それは、AKB48グループの総合プロデューサーである秋元康氏の存在だ。

これだけの社会問題となっているのにも関わらず、秋元氏はこの問題についてまともなコメントひとつ出していない。AKSの運営責任者で取締役の松村匠氏が<大変、憂慮している>という言葉を代読しただけだ。

完全な他人事だが、しかし、言うまでもなく秋元氏はこの問題について他人事で済ませていい立場の人間ではないだろう。

繰り返すが、このNGT48暴行事件は「握手会」というイベントによって生まれたメンバーとファンの私的交流が発端となって起きている。

その「握手会」は詰まるところ、秋元氏の作詞した楽曲に握手券をつけて同じCDを大量に買わせることで成立しているものであり、その印税は秋元氏の懐に入っていくものだからだ。

確かに、「現場監督」という意味での責任はないのかもしれないが、だからといって見て見ぬ振りが通る問題ではないだろう。少なくとも、会見などの場に姿を現し、この問題についてのコメントを出すべきだ。

インターネット上では今回の問題について「秋元康は関係ない」という話で納得している人は少ない。

ただ、『スッキリ』での加藤を始め、そういった声が地上波テレビで発せられることはいっさいないのが現状だ。

それは、秋元康に対する「忖度」がまかり通っている現状があるからだ。かつて隆盛を極めたAKB48グループのプレゼンスは往時の見る影もなく落ちているが、その代わり、乃木坂46欅坂46、日向坂46の「坂道シリーズ」が栄華を極めている。

結局、女性アイドル市場を秋元康プロデュースのグループが独占する状況は変わっていない。だから、AKSのことは叩けても、秋元氏の問題について踏み込むことはできないのだ。

言うまでもなく、「秋元氏の作詞した楽曲のCDを同じ消費者が握手目当てに何枚も買う」という構図は、AKB48グループだろうと坂道シリーズだろうと変わらない。つまり、これと同じ事件は坂道シリーズでも起きる可能性はある。

これはNGT48だけの問題でもないし、AKSだけの問題でもない、秋元康プロデュースのアイドルグループすべてに共通する問題である。だから、秋元氏はこの問題についてきちんとしたコメントを出すべきだし、このまま彼が逃げ続けるのなら、メディアも追及しなければならない。

当記事はwezzyの提供記事です。

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