もっと家事代行サービスを使った方がいいと思う理由


日本ではなかなか家事代行サービスの利用が進まないみたいですね。

なんでも、「家の中を見られたくない」とか「近所の目が気になる」とか。

でも、家事、育児、フルタイム仕事なんてスーパーマンだってやっていない重労働です。

多くのことを抱えてキャパオーバーになってしまう前に、家事代行サービスを使うといいと思います。

それに、実際にマレーシアで掃除婦さんに通ってもらっていたのと、私自身がオーストラリアで訪問介護 兼 家事代行をした経験を踏まえて、家事代行は「家事から解放される」以上の利点が挙げられると思うのです。

今日は、私が感じた家事代行サービスを使う2つの利点を紹介したいと思います。

人に動いてもらえる家作りができる


掃除にせよ、料理にせよ、ベビーシッターにせよ、他人が入って家事をすることが前提の家に見られる共通点は、「誰が見てもどこに何があるのかがわかるように整頓されている」ということ。

海外に暮らしていた時、私はメイドさんのいる家に遊びに行くことが多かったのですが、どの家も生活動線や行動パターンを意識している整頓方法でした。

一方で、誰か一人が家事を負担している家は「どうせ家事をするのは自分なんだから、自分だけが理解していればいい」と、自分しか分からない整頓方法になっているケースが多い印象を持ちます。

収納にパターンがなく、隙間にものを詰め込んでいたり、キッチン用品と画材がひとつの棚に置かれていたり、規則性がありません(私の実家もそうでした)。

「私がいなくちゃこの家は回らない」という状況を作りたいなら別ですが、家事の負担を分散したいなら「人に動いてもらえる家づくり」を徹底した方がいいと思います。

第三者である家事代行サービスが入ると、必然的に分かりやすい収納や整頓方法になります。

結果的に、家族全員にとっても家の中を把握しやすい環境になってくれるので、「あれはどこ?」といちいち確認することが減ってくるはずです。

家庭内での役割を見つめ直すことができる


よく、彼女や奥さんに母親の役割を求める男性の話を耳にすることがあります。

具体的には、身の回りの世話を求めているんです。でも、母親って身の回りの世話をする存在なのでしょうか?

家事をする必要がなくなったら母親の価値はなくなってしまうのでしょうか?

私は違うと思います。

私のママ友は、お手伝いさんがいる人が大半です。海外のママ友でヘルパーを雇っていない人は片手で数えるしかいません。

彼女たちは家事はあまりしませんが、立派な母親です。むしろ、私が理想とする母親たちです。

私が素晴らしいと感じているのは、彼女たちが子どもの「世話を焼く」ではなく「導く」を徹底していることでした。

甲斐甲斐しく世話を焼くのはベビーシッターやお手伝いさんでもできます。しかし、子どもの成長と人生に責任を持ち、身の安全を保障し、彼らを導いてあげることは親にしかできません。

例えば、食育を通して子どもを導いてあげたいなら食事を作れば良いと思います。

掃除でも、洗濯でも、介護を通してでも、それが教育や自分のあり方に通じるのであれば良いと思います。

しかし、それらを「親だから」「女だから」「男だから」と根拠なく義務化する必要はないのでは、と考えます。

子どもがいない家庭でも、自分から家事を引いて考えると、パートナーとの関係を見直すことができると思います。

我が家もそうでしたが、結婚生活を続けていると、いつの間にか一緒にいる意味が愛情以外のものになってしまうもの。

私は豪州での家事代行経験を通して、家事を他人に任せた後に残るカップルの絆を目の当たりにして、自分の結婚生活を見直したことがあります。

家事代行サービスを入れると、一時的でも家事から解放されます。家事から解放されてホッとすると同時に、自分やパートナーの存在意義と役割に向き合うことになるでしょう。

私には向き合う時間と、友人たちから「母親とは」を学ぶ機会がありました。それは、家事から解放されてラッキー以上の経験でした。

家事代行サービス使う時の注意点


私はお手伝いさんに家の掃除をしてもらっていましたが、子どもには「お手伝いさんは私たち大人のために働いてくれているのであって、子どものためではない」と徹底して教えていました。

というのも、「掃除は大人がするもの」と考え、散らかしたオモチャは片付けず、服も床に脱ぎ散らかしてそのままという子どもを幾度となく目にしたからです。

我が家に遊びに来た子に「オモチャで遊んだら片付けようね」と促すと、「なんで自分がそんなことをしなくちゃいけないの?メイドがやればいい」と言われることもありました。

その子が一生お手伝いさんのいる生活ならそれでいいのでしょうが、我が家は違います。

なので、子どもには、お手伝いさんが綺麗にしてくれた家を一緒に綺麗に保つことの重要性を話してきました。

もともと夫が大の綺麗好きということもあり、息子は、家族みんなが家を綺麗に保つ努力をしなくてはいけないと感じてくれているようです。


私は家事代行サービスが、日本でも広く利用されるようになれば良いと考えています。

私にとっては、家事代行のサービス提供をするのも、サービスを受けるのも利点だらけでした。

「なんだか楽をしているようで後ろめたい」といった声も耳にしますが、楽をすることは決して悪いことではありません。人類は楽をするために技術を進歩させてきたわけですし。

新生活が始まっててんてこ舞いな人も多い今、家事代行サービスを取り入れてみることを検討しても良いかもしれません。

中川真知子

1981年生まれ。米国で映画学を学んだ後、日本と豪州の映像スタジオで制作進行を務める。07年からフリーランスライターとしてGIZMODO JAPAN、ライフハッカー[日本版]で執筆中。18年3月に17年に渡る海外生活を終え帰国。爬虫類と羆、ホラー映画好き。

あわせて読みたい

Image: Gettyimages

当記事はライフハッカー[日本版]の提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ