はじめてのゲイバーで、身も心もボロボロに…

女子SPA!

2019/4/17 15:47

 テレビなどで見かける“オネエ”って、皆さんどんなイメージを持ちますか?

「毒舌そう」「悩みを聞いてくれそう」「見た目がすごそう」などなど、勝手なイメージが独り歩きしているのが現状です。

そんなオネエブームの真っ只中に、ゲイバーデビューを目論んだ30歳の梓さん。面白いと有名なママがいるバーに足を踏み入れたところ、とんだ(自業自得な?)痛手を被ったそうです。

◆占いもできる『ゲイバー』でデビュー

普段はあまり飲み歩いたりすることのない梓さん。でも30歳ともなった今、彼女にはやりたいことがありました。

1つは「バーでお酒を飲む」という、オトナの飲み方デビュー。2つ目はゲイバーで楽しく飲みたい! という願望でした。

そんな彼女の夢を叶える店が、某所にあるとされるバーでした。しかもそのお店は、ママに霊感があるらしく、占い好きには当たるとすこぶる評判のバーなのだとか。

ちょうど結婚を考える彼と付き合い始めて3ヶ月。色々彼の気持ちや将来がわからなくて悩んでいた梓さんは、友達を誘ってそのお店の門をたたきました。

夜の21時過ぎ。ドキドキしながら教えてもらった店の扉を開けると、「いらっしゃ~い」と、分かりやすくハスキーな声が彼女たちを出迎えます。奥からかっぷくのいい着物姿のママが現れ、2人を案内。

彼女は緊張もあって、「噂を聞いてきました。ぜひ見て下さい」とお酒のオーダーもそこそこに、ママに食いつきますが、開口一番ピシャリと言い放ちます。

「あなたさ、そもそもそのスタンスがダメなのよ!」

◆初回からダメ出しが止まらない!

「え? 何なに?」と混乱する彼女に、IKKOさながらの見た目のママが、さらに追い打ちをかけます。

「そんなふうに余裕なさげだから、彼だってあなたとのことを考えあぐねるんじゃないの?」どうやら、もう”占いモード”になっていたようです。

「す、すいません。でも私恋愛経験が少なくて、彼がどうしたら結婚したいなーって思えるようになるか、分からないんですよ」。

「そうねえ、まず、そういう”私! 私!”って態度は良くないわね。あとあなた、メイク、それでいつもいるの? もっと女らしくしないと! あと、彼のしたいことは、ちゃんと読み取れてるの?」と、矢継ぎ早にママのツッコミは続きます。

深刻な悩みというよりも、漠然と励ましてほしかった梓さんは困惑。「えっと…でも…あの…」とどもっていると、IKKO風オネエはメイクポーチを取り出すではありませんか。「いい? 男を仕留めておきたいなら、ちゃんと女らしくしなきゃダメよ」そして梓さんの顔をグイッと引張り、おしろいをはたき出します。

◆8000円で学んだ答えは「チークが足りない!」

「いい! 男の前では、きちんと女らしくするだけで大事にされる度合いが変わるの! あなた、メイク下手クソすぎるのよ。だいたいチーク、全然塗ってないじゃない」

ブツブツと文句を言いながら、梓さんの顔にメイクを施していくママ。気づけば他のスタッフも周りに集まり、梓さんの顔をあーでもないこーでもないとメイクアップしていきます。ただし、横で見ている友達に聞くと「毒舌を被せながらのメイクレッスンは、決して楽しそうにはみえなかった」とのこと。

女性は脇役であるはずのゲイバーで、入店早々に恋愛相談をして、ズバッと一刀両断されたら「漠然と励ましてほしかっただけ」なんてちょっと身勝手な気もしますが…。何にせよ初めてのゲイバーでしっかり洗礼を受ける梓さん。

されるがままで約10分後。確かにチークがぽってりと乗った、可愛らしい梓さんが出来上がります。「はい。あんた、もう少し彼がどう思ってるか~とかだけじゃなくて、自分の価値を上げる努力もしなきゃだめよ」そう言い放つと、IKKO風オネエはスタスタと別のテーブルへと去っていきました。

本日のお会計は8000円。バーで一杯飲んで、占いもしてもらったというなら、金額としては妥当な範囲です。しかし、鑑定といってもただ思うがままに、毒舌なアドバイスを撒き散らされ、あげく顔面批判つきのメイクレッスンをされただけ。梓さんは肩を落としながら店を後にしたそうです。いやあなた、毒舌を期待して来たんじゃなかったの…?

「オネエに対する偏ったイメージで、弱音を吐くと厳しくも最後は温かく励ましてくれると勝手に思ってたわ。あと、あの人のあれ、占いだったのかな…」

その場から離れたことで、やりきれない気持ちがブワッと湧き上がってきた梓さん。痛いゲイバーデビューを果たした結果「知らない人にやみくもに悩みを相談するのはやめる」という教訓を得たそうで、それはそれで1つ成長だった気はします。

そんな彼女は現在、当時悩んでいた彼と結婚し、今は幸せな結婚生活を送っています。ママのアドバイスは多少なりとも役に立った…のかなと思うものの、それ以来ゲイタウンには足を踏み入れてはいないそうです。

―私の◯◯デビュー失敗―

<文/しおえり真生 イラスト/田丸こーじ>

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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