まるでヌメ革。希少なコットンでつくられたシャツには、ファッション業界を変革する兆しが詰まっているんだ

roomie

2019/4/17 12:00

デザイナー石川俊介によって2003年に生まれたmarka(マーカ)に端を発するメンズブランド、MARKAWARE(マーカウェア)

洋服づくりにおける全アプローチを国内で行うなど徹底したこだわりとともに、大人のための洗練されたハイエンドガーメントを提案。

そんな中、「クラフトな遊び心地」を掲げるROOMIEが、コレはワクワクする! と興奮したアイテムを定期的にご紹介していきます。

今回は中目黒にあるマーカウェア直営店、パーキングからお届け。

このシャツ、何色かわかりますか?
[caption id="attachment_501055" align="alignnone" width="1000"]ワイルドコットンツイルユーティリティシャツ(税抜26,000円)[/caption]

先日紹介したセットアップの組上のシャツとパターンは似ていますが、生地が違うとこれだけ印象が違います。

ハリ・コシのあるコットン地であり、おまけに両胸には大きなポケットがついているため、どちらかというとアウターライクな見た目に仕上がっています。

実際、今季注目されるシャツonシャツのスタイルにもハマりそう!

[caption id="attachment_501061" align="alignnone" width="1000"]「収納力」がキーワードであるマーカウェアなので、非常に“らしい”シャツと言えそうです。[/caption]

そんなシャツをさらり着こなしてくれたのが、おなじみショップマネージャー/プレスの山本さん。曰く、このシャツのポイントはそのカラーリングなんだとか。

ベージュ? ピンク? それとも……生成り?

そう、見るひとによって意見が割れそうなカラーリングこそ、このシャツの最大の語りどころであり、また、マーカウェアの真骨頂の表れるところだったのであります。そして……



「実はこのシャツ、一切染色していないんです!」

???

コットンなのに染色ナシに色がついてるって、一体どういうこと……?

超希少!“ブラウンコットン”とは?

「そのヒミツはね……」

と登場するは、デザイナーの石川さん!



「このシャツに使っているコットンは、『ブラウンコットン』と呼ばれます。ブラウンコットンと白いコットンを混ぜると、こういう色になるんですね」

コットンというと、当たり前のように「白い」と思っていたけれど、最初から色のついたものもあるのか!

「もともとコットンには、グリーンもあればパープルもあります。でも、白じゃないと染色できないので、いまでは白いコットンばかりが栽培されるようになってしまった。ブラウンコットンは、大変希少なんですよ」



実は、紫外線にさらされると徐々に変色していくんだとか。まるで、経年によって味が出てくるヌメ革のようだ!

「日本の環境意識は、圧倒的に遅れている」


「でもさ、どうしてわざわざ希少なブラウンコットンを使うの? これまでみたいに白いコットンを染色しちゃえばいいじゃん?」

って思いますよね?

答えはNO! そうはいきません! そこにこそ、マーカウェアが目指す服づくりの信念が隠されているのですから!



「実はファッション業界って、環境に与えるインパクトがエネルギー産業の次に大きいんです。非常に問題アリな業界なんですよ……。

欧米諸国は徐々にサステイナブルな方向に進んでいますが、日本はまだまだ」



具体的には、どのような問題が潜んでいるのでしょうか?

「洋服をつくるとき特に問題なのが、水を大量につかうこと。コットンの染色は最たる例ですね。

ナチュラルカラーなら水の使用を抑えられるし、おまけにこのブラウンコットンは、ペルーのジャングルで栽培されているので、使われるのは自然の水のみ」

[caption id="attachment_501067" align="alignnone" width="1000"]国内でそのような意識で取り組みを行うアパレルブランドはほかにないんじゃないか、と自負を滲ませます。[/caption]

「以前、日本は環境に対する意識が高かった。でも、いまではその意識レベルは先進国のなかで圧倒的に遅れています

いま使っているのはブラウンコットンだけですが、マーカウェアとして今後、いろいろなアプローチでサステイナビリティに貢献していきたいと思っています」



自身が身を置くアパレル業界の現状を自覚し、自ら変革を加えんと行動を起こす。なんて気高い精神なんだ……。

話をお聞きして、じんわり心が温かくなるとともに、石川さんのつくる服がもっと好きになっちゃったよ!

とはいえ、その取り組みはあくまで“裏で”やっていきたいと、最後に控えめに語った石川さん。



「『共感して買ってほしい』なんてことは思いません。

単純に洋服として気に入ってもらい、長く使っていただくなかで、ふと『こんな取り組みでつくられた洋服だったのか!』と気づいてもらえるくらいでいいんです」

[MARKAWARE]

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当記事はroomieの提供記事です。

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