NGT48山口真帆への暴行事件で運営がとるべきだった対応とは

wezzy

2019/4/15 16:05


 NGT48は4月11日、現在のチーム制度を取りやめ、新たにNGT48 1期生と研究生として再スタートを切ることを発表した。これに伴い、チームN3とチームGの千秋楽公演を21日に行うこともあわせて発表。出演メンバーについては決定次第発表するという。

NGT48を巡っては、今年に入ってから騒動が続いていた。メンバーの山口真帆(23)が、昨年12月に自宅に押しかけた男性2人から暴行を受けたこと、それについてのメンバーの関与や運営側の不対応があったことを今年1月8日の夜から9日早朝にかけてSNSや動画で明らかにしたことが発端だ。山口の告発が本当であれば彼女は被害者のはずだが、1月10日に新潟市内のNGT48劇場で行われた3周年記念公演で、山口は「この度はお騒がせして誠に申し訳ありません」とステージ上で頭を下げ謝罪したため、事態は波紋を広げることとなる。

なぜなら山口の告発直後の9日には、昨年12月に新潟県警が男性2人を逮捕していたことがわかったからだ。この日に各社が出した報道記事によれば男性らは、山口の自宅に押しかけ、玄関先で山口の顔を手でつかんで押すなどした疑いがある。県警は山口の連絡で駆けつけた知人から通報を受け、2人を逮捕したというが、同28日に不起訴処分になった。告発が事実だったことが報道で裏付けられたにもかかわらず、公演で山口が“お騒がせした”と詫びたことについて、ネット上では「なぜ被害者が謝罪しなければならないんだ」という声が噴出していた。

沈静化を図るためか同月11日、運営会社のAKSがオフィシャルサイトに「山口真帆に関わる一連の騒動についてのご報告」と題した見解を公表。「実行犯ではありませんが、この事件に関与していたファンの男1名も運営側で確認されました」「(山口以外の)メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまったことを確認しました。運営としては引き続き本件についての確認を続けてまいります」と記した。だがすでにこの暴行事件において被疑者は不起訴処分となっており、犯人らがNGTメンバーの寮内にマンションを借りていたことも12月の段階で判明していたはずだが、AKSは当初、この点を明かさなかった。

もともと今回の事件については、山口の自宅を男性らに伝えたとする内部の人間の存在が取りざたされていた。NGT48のメンバー内に犯人がいるのではないかという憶測も飛び交っていたなか、この発表は火に油を注ぐ事態に。最終的に、第三者委員会による調査が行われ、その結果が3月21日にNGT48のオフィシャルサイトに公開されるに至った。

報告書でもやはり、山口とファンの男がもみ合いになったことは認めたが、他のNGTメンバーらの事件への関与は確認できなかったと結論づけられていた。この報告書発表を受け、同月22日に新潟市でAKSが会見を開き、説明を行なっているまさにその最中、渦中の山口が「なんでうそばかりつくんでしょうか。本当に悲しい」などツイッターで連続投稿を始めた。

「只今、記者会見を行っている松村匠取締役は第三者委員会が行われる前に「繋がっているメンバーを全員解雇する」と私に約束しました。その為の第三者委員会だと、私も今までずっと耐えてきました」

「私は松村匠取締役に1月10日の謝罪を要求されました。私が謝罪を拒んだら、「山口が謝らないのであれば、同じチームのメンバーに生誕祭の手紙のように代読という形で山口の謝罪のコメントを読ませて謝らせる」と言われました。他のメンバーにそんなことさせられないから、私は謝りました。」

もともとメンバーの関与と処分を被害者である山口には伝えていたこと、さらに謝罪を強く要求されたことを明かし始めたのである。会見の席上でこの謝罪要求があったかを問われた松村氏は「謝罪の強要はしていない」など釈明を続ける事態となった。

こうした経緯でのNGT48再編成だが、結局、山口と運営の言い分が食い違ったまま、騒動を無理やり終わらせた格好。ファンからは「最悪の結果」「ウヤムヤなまま」と落胆の声や「言論統制より誠実な謝罪と反省をすべき」と、真相究明を求める声があがっている。

第三者委員会の調査では、今回の騒動の発端となった、暴行容疑での逮捕者とその関係者にも調査協力を求めたが断られている。

「本件事件における被疑者である甲及び乙(以下、甲及び乙を総称して「被疑者ら」という。)、並びに本件事件直後に被疑者らとともに山口氏と接触を持ったため本件事件に何らかの形で関わっていたことが疑われる丙に対し、平成31年2月19日付で、本委員会による調査への協力を求める旨を記載した書面を送付した。同書面は、平成31年2月22日及び同月25日に上記3名にそれぞれ配達された。その後、上記3名のうち丙からAKSに連絡があり、本委員会の調査に協力を行うか否かを検討する条件として、自らの出入禁止についてAKSが交渉に応じることを提示してきたが、AKSはこれを断った。他の2名からは何ら連絡はなかった。

その後、本委員会は、上記3名に対し、平成31年3月1日付で、調査への協力を求める旨を記載した本委員会委員長名義の書面をそれぞれ送付したが、上記3名からは何ら連絡はない。」

逮捕者のうち1名は、“自分の出禁を解くか否か”という交渉をAKSに持ちかけ、これにAKSが応じれば調査に応じる姿勢を示したというが、AKSはこれを断った。結局事件の詳細は、当事者らから調査をできないまま、報告書を作成せざるを得なかったようだ。致し方のないことだが、結果的に情報が足りないままの調査で結論をだしたことで、本当は関与があるのにそれを隠したメンバーがいるのではという疑惑を向けられる可能性があり、事実、そうした疑いが残り続けている。

再編により体制を一新しようとも、こうした出来事があったことは消すことができない。また、山口がSNSで告発しなければそもそも発表すらされないままだっただろうことは、AKSに対する大きな不信感を生んだ。被害者である山口のケア不足、謝罪要求、そして山口への説明内容と、報告書の結果の差異など、運営側の対応はどの段階でも、どの点をとってもまずすぎる。こうした対応は、一生懸命活動するメンバーと、何よりファンへの裏切りだ。やはり事態を収束させるには事実の公表と、今後の改善策を真剣に考えることが必要ではないか。

(鼻咲ゆうみ)

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