熱血アニメ列伝その39 古代進は地球を救ったぞぉぉーーーー!『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』

あにぶ

いよいよ、各地で桜の開花も宣言され、まだ少し寒い日なんかもあるものの、しっかりと春の訪れを感じられる気持ちの良い日が多くなってきた、今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?

花粉症、そんなに無い筆者は春は最も待ち望んでる季節ですが、そんなるんるん気分の今日この頃、今回も超熱い!アニメを皆さんにご紹介します。

今回この連載で取り上げるのは、以前こちらの連載でも扱った『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』です!

70年代に公開された劇場アニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』とテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』をベースに、『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編として作られた本作。

アラフォー、アラフィフの世代に諸々直撃の今作、賛否両論ありましたが、筆者はかなりの熱量を持ってみることの出来た作品の1つになりました。

そこがどの部分だったかは、後で語るとして、まずはこの作品のあらすじをいつもの通り紹介していきます。あらーーすじぃぃーーー!

このページの目次

1 俺は……俺はね……当たり前の事を当たり前にしたいだけなんですよ!『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のあらすじ2 敵がアニメ史においても最強クラスの存在!しかし超火力は『2202』の魅力に非ず!3 前作コラム執筆時には未参戦!某ゲームへの愛も語ります!■俺は……俺はね……当たり前の事を当たり前にしたいだけなんですよ!『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のあらすじ

画像引用元:(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

時に西暦2202年。

前回の『宇宙戦艦ヤマト2199』でのガミラスとの戦いが終結してから、3年。

遠い旅路の果て、イスカンダルで受領した「コスモリバースシステム」の恩恵を受けて、放射能に汚染されていた地球は急速に復興が進んでいました。

一方、地球からはるか彼方の宙域では、前作の主人公「古代進(こだいすすむ)」が、とある敵と対峙していました。

その敵とは「帝星ガトランティス」。その拠点を「白色彗星」とする、圧倒的な物量の艦船を有し、様々な星を壊滅させてきた戦闘国家です。

前作でガミラスと和平を結んだ地球は、連合艦隊を結成し、ガトランティスと激しい戦闘を繰り広げていたのです。

古代は、ヤマトの乗艦での経験をいかし、見事な指揮で艦長としての能力を発揮。的確な指示で、次々とガトランティスの艦艇を沈めていきます。

しかし、ガトランティスが出現させた大戦艦によって、連合艦隊は劣勢に。その時、一隻の艦艇がワープアウト。一条の光をガトランティス艦隊にめがけて放ちます。

その艦艇は「アンドロメダ」。そして、放った光りはかつてヤマトの切り札として使用されていた「波動砲」のより強力な「拡散波動砲」の一撃だったのです。

波動砲……前作の終盤で、コスモリバースシステムの受領と引き換えに、イスカンダルの盟主である「スターシャ」とヤマトの「沖田十三(おきたじゅうぞう)」艦長の間でその使用の禁止が約束された、滅びの力を有する兵器。

しかし、地球側は沖田艦長が個人的に行った口約束だとして、スターシャとのこの誓いを無視。「波動砲艦隊構想」における強力な波動砲搭載艦を次々と生産していたのでした。

このガトランティス対地球・ガミラス軍の戦いは、何とか地球・ガミラス軍の勝利で幕を閉じたものの、謎多きガトランティスの脅威はまだまだ油断出来ない状況でした。

そして、この戦いの終盤。古代達、旧ヤマトクルーの面々は突然とある天啓とも言うべきメッセージを受け取ります。クルーのそれぞれに大事な人の姿をした幻によって。

古代の場合は、ヤマト前艦長であり、コスモリバースシステムの依代となった沖田十三その人でした。

画像引用元:(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

古代に沖田艦長が告げたのは……

「古代……ヤマトに乗れ!」

と言うものでした。ヤマトの副長である真田の解析により、このメッセージは宇宙のどこかから発せられたエネルギーによって地球圏にいるヤマトクルーにもたらされたものである事が判明します。

そのメッセージが、救いを求める物であるとし、ヤマトでその発信元に向かうべきだと古代は主張。しかし、ヤマトの舵を取り、古代の古くからの親友とも言うべき島は、地球の状況等の理由から、この古代の主張に否定的。

もやもやとした気分でいる古代の元に現れたのは、ガミラスの「クラウス・キーマン」。

彼は古代に旧ヤマトクルーが受け取ったメッセージの謎を知りたければ、自分の上司である地球在住ガミラス大使である「ローレン・バレル」が現在いる月へ向かえと告げます。

月に到着した古代は、バレルからメッセージが発せられたのが「テレザード」という星からである事。更に、かつてその星の生命体が意識の集合体として生み出した存在「テレサ」が恐らくそのメッセージを発したモノであろう事を告げられます。

更にバレルは、地球の「暗部」ともいうべき存在を古代に見ろと、キーマンと共に地球へ戻らせます。そして、キーマンと古代が向かった場所。

それが……「時間断層」と呼ばれている存在でした。

コスモリバースシステムは、確かに地球をガミラスの遊星爆弾による放射能汚染から元の環境を復活させました。しかし、それほどの超技術には、甚大なる副作用が伴いました。

その副作用こそが、この時間断層でした。実に地球の10倍の時間の流れがこの中では生じています。つまりこの3年で地球は30年の長き時間による、膨大な数の兵器の生産を実現させていたのです。

異常なまでの軍拡を実現せしめた地球の真実を知り、よりテレサへと赴く決意(誰かを救いに行く、というような航海は今のただ力のみを追及する軍拡の真逆の行為であろう、という事)を固めた古代。そして、旧ヤマトクルーもその古代の意思に呼応。

こうして、ヤマトの二度目の航海が始まるのでした。

テレサとは?ヤマトはガトランティスの脅威から地球を救うことが出来るのか?今、沖田の子供達が再び旅立とうとしているのでした……。

■敵がアニメ史においても最強クラスの存在!しかし超火力は『2202』の魅力に非ず!

画像引用元:(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

『宇宙戦艦ヤマト2202』のあらすじ、いかがだったでしょうか?大体3話までの話が今回のあらすじとなっています。ここから、ヤマトはかなり苦難の道を進んでいきます。

物語が進む度に、今回の敵である「帝星ガトランティス」の強大さはどんどん浮き彫りになります。

特に終盤、その拠点である「白色彗星」の中身や、そこに潜む宇宙戦艦の多さ……つまり、物量としての規模は、過去のアニメの色々な敵の中でもトップクラスと言えるでしょう。

そして、ここまで読んできたいつもこの『熱血アニメ列伝』を読んでいる読者の皆様はこんな想像をするのではないでしょうか?

「ああ、あすかさん、この強大な敵、ガトランティスに対抗するヤマトの強さが熱い!みたいな話をするんだろうなあ」

と。

……否!断じて違う!(あ、これは旧作の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の名台詞の1つみたいですね)

確かに、『宇宙戦艦ヤマト2202』において、ガトランティスに対抗する為に、ヤマト、地球、ガミラスの味方陣営はどんどんその軍力をアップさせます。

膨大な数のアンドロメダ艦隊による拡散波動砲の一斉射や、終盤に登場するヤマトの一発だけの切り札「トランジット波動砲」の威力表現などは、確かに胸の高まりを感じないでもありません。

しかし!だがしかし!今回の『宇宙戦艦ヤマト2202』において、味方側の超火力に関しては、制作側はどちらかというと「否定的」な描写を個人的には感じてならないのです。

正直な事をいうと、筆者も劇場で3~4章辺りを見ていた時に「もっとヤマトは派手な戦闘シーンによるカタルシスがあっても良いのでは?」という感想をツイッターなどでつぶやいていました。

しかし、物語は序盤からヤマトにすんなりとその高い戦闘能力を発揮させません。それは、何と言っても『2199』で沖田艦長がスターシャと交わした「波動砲を使用しない」という約束が大きな枷となっている事もあります。

そして、ガトランティスがその強大な戦力を持った集団であるにも関わらず、かなりの絡め手、というか。心理戦的な方法でヤマトを苦しめているところが多々ある部分も大きな理由の1つと言えるでしょう。

前述の通り、そんな物語の展開に途中で「これでこの物語は面白くなるのか?カタルシスを感じるものになるのか?」という思いを、筆者も多々持ちました。

そんな思いを、最後に変えたのが、この物語の「最終回」を見た時でした。

自分は劇場版の公開初日に、最終章である『新星篇』を朝一番の回で見たのですが、終盤のシーンには、溢れる涙を止める事が出来ませんでした。

更に、劇場に湧き上がった拍手に賛同して惜しみない拍手を送ったぐらいに『2202』が良い作品となったという思いを持ちました。

と、同時に本当に物語の終盤に至るまで

「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』はこういう話だったのか!」

という認識が自分が出来ていなかったことにも、改めて思い知らされました。

そんな最終回は、特に実際に見て欲しいところですし、その最終回を見ても、「ヤマトはこういう物だ!」と拒否反応を示す方がいるであろう事も想像出来ます。

実際、ネットの反応的には『2202』の評価はだいぶ分かれているように思えます。特に旧作の『さらば』や『2』の熱烈なファン、あるいは前作『2199』のテイストが好きだった人などにこの作品への「否」を唱える方が多いようにも思えました。

それでも、自分はこの『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は特に最終回におけるこの作品の方向性的な部分で、熱く感じる部分が多々ある作品になったのは間違いありません。

画像引用元:(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

■前作コラム執筆時には未参戦!某ゲームへの愛も語ります!

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の熱血ポイント、いかがだったでしょうか?

ところで、この作品のタイトルにある通り、本作品のテーマのひとつに「愛」があります。主人公である古代は、この「愛」によって時に悩み時に励まされ、そして時に苦しめられます。

更にこの作品のテーマと言っても良い「選択」。作中中盤から、敵の大帝ズォーダーによって古代達に突きつけられる、様々な「悪魔の選択」。

個人的には、この部分が全体としての『2202』の方向性を決めている一番の要素なんじゃないかと思ってます。

そして、選択、と言えば……。何と言っても『スーパーロボット大戦』シリーズでしょう!

あれ?何だか「ええ?」って声が聞こえる気がするぞ……?

ほら、あるじゃないですか、スパロボシリーズには「ルート選択」ってものが(別にゲーム全般にあるものではありますが)。

と、いうところで。スパロボの話。

前作『宇宙戦艦ヤマト2199』の際にはまだ未参戦のこのリメイクのヤマトシリーズ。前回、『2199』のコラムを執筆した後に、『スーパーロボット大戦V』の発表があり、『2199』の参戦を知った時には本気で驚きました。

一人のゲームユーザーとしても、最も好きなゲームシリーズであるスパロボ。『スーパーロボット大戦V』での『2199』の参戦は、本気で嬉しかったですし、何より実際のユニットとしての戦力の高さには、まさに制作側のヤマトへの「愛」を感じましたね。

波動砲が、簡単には使用出来ない設定になっているのも、個人的にはとても熱い気持ちを持ちました。

さて、今回の『2202』をスパロボ的視点で見た時。

前述の「選択」による「ルート分岐」が発生しそうな部分がいくつかあって、特に終盤のとある「選択」は『2202』がスパロボ参戦の際には実際にフラグの1つになりそうなものがあるなあ、とか筆者は思うのです。

そして、もしスパロボに『2202』が参戦した場合……。「帝星ガトランティス」の強さは一体どう表現されるのか?

前項でも少し触れましたが、「帝星ガトランティス」は、アニメ史に残る戦力を有する敵集団の1つだと個人的には思っています。

その戦力における物量の凄さもさる事ながら、敵側の拠点の「防御能力」の高さが、この敵集団としての強さを何より明確に表現していると言っても過言ではないでしょう。

この「帝星ガトランティス」の軍団と、名だたるスーパーロボット達がどのような戦闘を繰り広げるのか?それを想像するだけで筆者はとても血が滾ってしまいます。

「あのロボットのあの攻撃なら……あ、あれももしかしたらイケるかもしれないな……。でも、同時に参戦するかなあ?」

みたいな事を考えるのが、むちゃくちゃ楽しいスパロボユーザーは、きっと自分だけではないでしょう。

いずれ『2202』のスパロボの参戦もされると信じつつ、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』、是非旧作品のファンの方にも、ヤマトをあまり知らない方々にも見て欲しい作品です。

本文でも触れた「賛否両論」の部分も少し意識して欲しいと思いつつ、各種配信サイトで気軽に見られる今作、是非ご覧になってくださると嬉しいです!

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