三宅裕司&橋本マナミに聞く~熱海五郎一座『翔べないスペースマンと危険なシナリオ』温めて温めて最後にウッとくるような

SPICE

2019/4/4 12:00



三宅裕司率いる熱海五郎一座が、高島礼子と橋本マナミをゲストにむかえ、新橋演舞場にて『翔べないスペースマンと危険なシナリオ~ギャグマゲドンmission~』を上演する。公演期間は、2019年5月31日(金)~6月26日(水)。

熱海五郎一座の新橋演舞場公演は、今年で6回目となる。毎年、豪華なゲストが話題となる。過去には沢口靖子、朝海ひかる、大地真央、松下由樹、笹本玲奈、藤原紀香、小林幸子が出演し、「あの女優さんが、こんなバカバカしいことを?!」というギャップでも笑いを生み出してきた。

そんなゲストを支えるのが、製作発表会見でも絶妙なやりとりで場内を爆笑の渦に包んでいた、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之ら一座おなじみの一流の喜劇人たち。

「笑いは、落差から生まれる」。

そう語る三宅の演出のもと、今回高島と橋本がどんな「落差」で笑わせてくれるのか。三宅と橋本に話を聞いた。


舞台に立つこと自体が挑戦


——高島礼子さんと橋本マナミさんの出演が発表されたときは、おどろきました。しかし「熱海五郎一座の喜劇になら、うまくはまりそうだ」というワクワクも感じました。三宅さんは、ゲスト出演される方々に共通して求める要素はありますか?

三宅 笑いが好きな方、という点は共通します。笑いが好きでないと、一緒に稽古をしても上手くいかないでしょう。

——橋本さんは、製作発表の会見で「笑いが好き」とおっしゃっていました。落語も聞きにいくのだとか。


橋本 そうなんです。喜劇もみますし、落語も聞きにいくようになりました。最近は柳亭小痴楽さんの「あくび指南」で、とても笑いました。ストレスの多い社会でも、笑うとストレス発散になるというか、余計なことを考えず無になれますよね。

そうは言いましても、喜劇の舞台に出るのは初めてです。新橋演舞場に立たせていただくのも初めてですし、これほどの先輩たちとご一緒させていただく機会も貴重です。緊張もしますが、今はすべてが楽しみです。喜劇がどうやって出来上がるのか、お芝居をどう作り上げていくのかを勉強させていただき、たっぷり吸収させていただきたいと思います。

——この4年、映像作品でキャリアを積んでこられた橋本さんですが、映像作品での経験を活かし、この舞台で挑戦したいことはありますか?

橋本 舞台に立つこと自体が挑戦ですね。テレビドラマや映画など、お芝居にも色々ありますが、お客さんの反応を生で感じられる舞台が、一番好きなんです。舞台では、表情だけでなく身体全体で表現し、お客さんに伝えなくてはいけませんよね。過去には客席数が100とか200の小劇場に出ていたこともあります。また、4年前に出演した時の座席数は700名くらいの劇場でした。それが今回は新橋演舞場(座席数1,428)です。劇場が大きくなりますから、どう表現して伝えるか。そこが私にとっての挑戦ですね。


笑いの連続の最高傑作


——熱海五郎一座『翔べないスペースマンと危険なシナリオ~ギャグマゲドンmission~』は、映画『アルマゲドン』のパロディになるのですね。

三宅 あくまで物語の入口だけですよ。そこからまったく別のストーリーになっていきます。今回は台本を直しに直しましたので、笑いの連続の最高傑作になったと思います。

——とても楽しみです! 見どころを教えてください。

三宅 それがですね、……言えないんですよ! 言ってしまうと面白くなくなってしまうから!

橋本 どんでん返しの連続とか?

三宅 そう言ってしまうと、お客さまは相当期待してしまいませんか? ものすごいハードルを上げて観にきて「何だ大したことないじゃないか」と思われてしまうとねえ。

橋本 (笑)

三宅 ただ「どんでん返しがないわけではない」とだけお答えします(笑)。

橋本 劇中で女性同士の戦いがあるんですよね? 製作発表会見で、三宅さんから聞いたとき、ドキっとしました。高島礼子さんを相手に戦えるかな?って(笑)。

三宅 そこは心配いりません。台本がそうなっているので、台本どおりにやれば大丈夫です!

——同じ台本で同じメンバーで演じていても、お客さまの反応の大きさは毎回変わるものですよね。どんな条件がそろうと、大きな笑いになるのでしょうか。

三宅 分かりません。僕も知りたいです(笑)。たとえばの話ですが、劇中で、役者が何か失敗をした時、演じる側は焦ったり一生懸命フォローしたりします。お客さまが、それをみて大爆笑したから「これはウケるぞ」と、失敗する演技を練習をして、次の日の本番で、同じ失敗をやってみせてもまったくウケないんです。

お客さまは、その失敗が本物なのか演技なのかが、分かるのでしょうね。「本当は間違えていないな。間違えた演技をしているんだな」と敏感に肌で感じとる。でも、なぜそれが分かるのかは分からないんです。難しいですよ。


格好良さ×バカバカしさ、落差でみせる東京喜劇


——三宅さんは、東京喜劇として熱海五郎一座の笑いを作る時、どのようなことを大切にしていますか?

三宅 喜劇だからこそ作りこまれた台本があり、その上で音楽やダンスはレベル高く格好良く。ギャグやずっこける部分は、よりバカバカしく。この落差の大きさでしょうね。

——橋本さんの落差も、楽しみにしています。

橋本 客席の方々をたくさん笑わせたいですね! バラエティ番組に出ていても、自分が言ったことでお客さまが沸くと、やっぱりとても嬉しいんです。そのためには稽古が勝負だと思っています。難しいことだとは思いますが、皆さんから喜劇を学び、この舞台をきっかけに喜劇にハマりたいです。


——最後に一言、公演を楽しみにされている方々にメッセージをお願いします。

三宅 一座のメンバーはいつも通りやらせていただきますので、皆さんには「高島礼子が笑いに関してこんなことするんだ!」「橋本マナミで爆笑しちゃったよ!」となっていただければ幸せです。

橋本 笑いの渦に巻き込めるよう頑張ります。ぜひ皆さん楽しみにお越しください。

三宅 あ。笑い、笑いと言いましたが、熱海五郎一座の舞台は、毎回ちゃんと、ドラマがありますから。

橋本 最後は泣けますか?

三宅 泣く人は泣くでしょうね。爆笑して気持ちが上がっていると、泣きやすいんです。自分もそうですし。

橋本 笑いで、皆さんの気持ちを温めて温めて……。

三宅 最後にウッと涙をね。

橋本 いいですね!楽しみです!


熱海五郎一座の『翔べないスペースマンと危険なシナリオ~ギャグマゲドンmission~』は新橋演舞場にて上演。公演期間は、2019年5月31日(金)~6月26日(水)。

取材・文=塚田史香
写真提供=株式会社松竹

当記事はSPICEの提供記事です。

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