「なつぞら」2話。はじめての酪農「もうがんばれ」でツイッタートレンドは「ミル姉さん」「ふじこちゃん」

エキレビ!

2019/4/3 08:30

連続テレビ小説「なつぞら」
NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

第1週「なつよ、ここが十勝だ」 演出 木村隆文

第2回(4月2日・火)視聴記録
第1回は22.8%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)と好発進。
プロローグ的初回のあと第2回は登場人物の個性が出て来て加速する。まずはツイッタートレンド、3ワードを振り返ろう。

#ミル姉さん 
ナレーションの内村光良が「“もう”こうなったらがんばれ」と牛を強調したので、彼の人気コント・ミル姉さんを思い出した視聴者が多かったようだ。

#ふじこちゃん 
剛男(藤木直人)が妻に呼びかけた「ふ~じこちゃん」がいかにもルパン三世ぽかった。 
「富士子」という名前は朝ドラには縁が深い。再放送がはじまっている「おしん」では、泉ピン子演じるおしんの母の名が「ふじ」。「花子とアン」の花子の母(室井滋)も「ふじ」。日本の象徴・富士山から来ている名前と思われる。この朝ドラに馴染みある名前「ふじ」が、「なつぞら」では「ふじこちゃん」となって、予想もし得なかった「ルパン三世」の峰不二子につながったことに、時代の変化を感じ胸を熱くする。もっとも、これ、アニメつながりでもあるだろう。なつはやがてアニメーターになり、初期のルパンのスタッフがモチーフになったと思われる登場人物が今後「アニメーション編」で登場することになっている。

#音尾さん 
柴田牧場で働く戸村父子の息子・菊介を演じる音尾琢真。地元・北海道から人気火が着いたTEAM NACSの一員。北海道を舞台にしたドラマに彼が出ることが発表されたときも話題になった。短い出番だが、明るく人の好い人物であること、地元に根ざしていること、労働者の逞しさを感じさせていた。

さて、第2回。
馬鈴薯、牛乳……と北海道の美味しいものをたらふく食べるなつ。東京ではサツマイモくらいしか食べられなかったという剛男に、「サツマイモ 食べたい」という照男と夕見子。隣の芝生であるのと同時に、東京の惨状をここ北海道では知らないのだということがわかる。
アニメが世界名作劇場やジブリアニメのように牧歌的で、スピッツの主題歌のタイトルが「優しいあの子」で曲調も柔らかだから、すっかりふんわかした気分になっていたが、物語のなかでは意外とシビアなことが語られているのだ(主題歌の歌詞も意外と骨太であることは第1回の記事で書いた)。

学校に行かせてくれるという申し出に、ここで働かせてほしい、学校に行かせてもらわなくて構わないというなつ(粟野咲莉)に、「それでこそ赤の他人じゃ」「学校なんか体壊したらいけばいい」と泰樹(草刈正雄)は言う。
「どんなことでもしようと思ってました。自分がずるいとさえ思っていませんでした」と回想するなつ。
焼け跡の東京では、妹・千遥が死にそうな演技をして食べ物をもらっていた。ノベライズでは「生きるにはずるくならなければいけませんでした」で、撮影の際、台本から変更になったものだが、もとのモノローグのほうがさらにシビアである。そんなふうに生きるために演じているなつの心情に富士子はうっすら気づいていて、一方、剛男はまるで気づいていないという差異も描く。剛男はそれよりも、久しぶりに会った妻と甘い夜を過ごしたい。「寂しいよ、ふじこちゃん」とねこなで声(SEは狼の遠吠え)。
夕見子は、突如現れた同世代の少女に嫉妬を覚える。
夫婦であろうと家族であろうと大人も子供も、みんな考えていることが違う。良い悪いでなく、ちゃんとひとりひとりの事情を数分の間にあざやかに描いてみせる手腕は、さすが、朝ドラ「てるてる家族」や大河ドラマ「風林火山」なども手がけてきた大森寿美男(向田邦子賞をとった当時最年少受賞者として話題になった才人)。

4月4日(木)放送 第4回のあらすじ
柴田泰樹(草刈正雄)に連れられ、なつ(粟野咲莉)は帯広の闇市にやってきた。そこで泰樹は、両親を亡くし戦後の東京で必死に生き抜き、きょうだいと離れ北海道にやってきたなつの境遇を知る。そして二人が向かったのは菓子屋・雪月。出迎えた雪月のとよ(高畑淳子)は泰樹が孫の夕見子(荒川梨杏)を連れてきたと勘違い。息子で菓子職人の雪之助(安田顕)と妻の妙子(小林綾子)も出てきてどんどん話が膨らんでしまい…

第4回はここに注目したい
◯朝ドラ名物 闇市!
◯草刈正雄と高畑淳子の2ショット 「真田丸」の昌幸と薫!
◯音尾琢真に続いて安田顕の登場。北海道の人々、TEAM NACSファン、歓喜まちがいなし。




第一週 あらすじ
どこまでも続く草原の丘で、北海道・十勝の風景を描く奥原なつ(広瀬すず)。昭和21 年初夏、なつ(粟野咲莉)は9 歳の時、亡き父の戦友だった柴田剛男(藤木直人)に引き取られて十勝にやってきた。妻・富士子(松嶋菜々子)は我が子としてなつを受け入れようする一方、富士子の父でガンコ者の泰樹(草刈正雄)は働き手にもならないとなつに冷たくあたる。しかし、子供ながらにここで生きると覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳搾りを必死に手伝い、次第に泰樹の心を溶かしていく。

登場人物とキャスト 登場順
奥原なつ 広瀬すず 幼少期 粟野咲莉…主人公。戦争で父母を亡くす。
佐々岡信哉 工藤阿須加 幼少期 三谷麟太郎…空襲のとき、なつを助ける。
柴田剛男 藤木直人…柴田家の婿養子。なつの父の戦友。なつを十勝に連れて来た。
        「ふじこちゃん」と呼ぶときがある。
柴田富士子 松嶋菜々子…剛男の妻。開拓で苦労している。
柴田照男 幼少期 岡島遼太郎…柴田家長男。
柴田夕見子 幼少期 荒川梨杏…柴田家長女。
柴田明美 幼少期 吉田萌果…柴田家次女。
柴田泰樹 草刈正雄…柴田家当主。頑固者。
奥原咲太郎 幼少期 渡邉蒼…なつの兄。
奥原千遥 幼少期 田中乃愛…なつの妹。

2話
焼け跡にいたおばあさん北林早苗…情にほだされなつたちに食べ物を分ける。演じているのは朝ドラ第1作め「娘と私」の娘・麻里の少女時代役を演じた。
戸村悠吉小林隆…柴田牧場で働いている。
戸村菊介音尾琢真…悠吉の息子。

脚本:大森寿美男
演出:木村隆文 田中正ほか
音楽:橋本由香利
キャスト:広瀬すず 松嶋菜々子 藤木直人 岡田将生 比嘉愛未 工藤阿須加 吉沢亮 安田顕 仙道敦子 音尾琢真 戸次重幸 山口智子 柄本佑 小林綾子 高畑淳子 草刈正雄ほか
語り:内村光良
主題歌:スピッツ「優しいあの子」
題字:刈谷仁美
タイトルバック:刈谷仁美  舘野仁美 藤野真里 秋山健太郎 今泉ひろみ 泉津井陽一
アニメーション時代考証:小田部羊一 
アニメーション監修:舘野仁美
アニメーション制作:ササユリ 東映アニメーション

制作統括:磯智明 福岡利武

(木俣冬)

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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