テレビ局に“家宅捜索”撮影させるも、自身の逮捕シーンも撮られ……「反逆スター・萩原健一逝く」~後編~

日刊サイゾー


(【前編】はこちら

「青春をショーケンと一緒に過ごしました。あんなかっこいい青年をあれからまだ見ていません。発想力すること、仕事への姿勢など確実に私達を変えた革命的な俳優でした。可愛くていけない魅力的生き者でした。同じ時代に生まれ、同じ時間を過ごせた偶然に、感謝。ありがと。海」(原文ママ)

3月26日に亡くなっていたことがわかった、ショーケンこと萩原健一さん。萩原さんの代表作の一つであるドラマ『前略おふくろ様』(日本テレビ系)シリーズなどで共演した、女優・桃井かおりは、29日になって自身のInstagramを更新し、萩原さんの死を悼んだ。

「可愛くていけない魅力的生き物」

桃井らしい独特の表現ながら、何の過不足もない、ありのままの萩原さん評といえるのではないだろうか。

4回の逮捕歴も、そんな萩原さんのキャラクターを決定づけた。

1回目の大麻所持、2回目の飲酒運転での接触事故については、前回に詳しいが、3回目の逮捕は04年の10月だった。自宅近くで交通事故を起こし、業務上過失致傷で現行犯逮捕されたのだ。

「罰金40万円の略式命令に終わりましたが、事故直後の様子がおかしいと、交通事故としては異例の10日間拘置。実況見分にも立ち会うこととなり、大麻での逮捕時以来の手錠姿を世間にさらすことになってしまいました」(ワイドショー関係者)

こうした扱いに、萩原さんもガマンがならなかったのだろう。

「会見を開き、『警察の方は(薬物が出て来なくて)ガッカリしたんじゃないですか』『なぜ検察に謝らなきゃいけないの? 反省するのは被害者に対してでしょ』と、警察や検察を挑発するような発言を繰り返しました」(同)

これによって当局の心証を著しく悪くした萩原さんは、翌05年に、今度は恐喝未遂容疑で逮捕されてしまう。前年に公開された映画『透光の樹』に主演が決まり、撮影も開始されたものの、スタッフやキャストとのいさかいが絶えず、暴言に加え暴行まで働く事態となり、クランクインから1カ月後に降板していた。

さらに、その後、プロデューサーのO氏に対して出演ギャラの1,500万円のうち、未払の750万円にDVDの権利料などを加えた計1,050万円の支払いを要求し、その交渉の電話の中で、暴力団の存在をちらつかせてしまったのだ。

「契約通り、きちんと払うものは払ってください。国税庁、警視庁、山口組、住吉、熱海の●●さんという若頭が全部協力してくれまして、『やったろうじゃないか』と言っております。必ずやっつけますから!」

というメッセージを、なんとO氏の携帯電話の留守番電話に自ら残していたのだから、これはもう言い逃れはできなかった。

「当局による逮捕の動きを察した萩原さんは、O氏への全面的な謝罪と、自分の要求している金額を上回る、1,500万円の慰謝料を提示して和解へと動きましたが、O氏はこれを拒否。最期は、開き直ったかのように、週刊誌やテレビの取材を受け入れ、逮捕当日にもTBSフジテレビのカメラを自宅に招き入れて自らの主張を世間にうったえ、家宅捜索に入る警察とのやり取りを内部から撮影させましたが、結局、手錠をかけられるまでの一部を公開することとなってしまいましたね」(同)

こんなことがあっても、抜群にカッコいいショーケンの記憶が損なわれることはなく、最後までスターであり続けた萩原さん。こんな男はもう出てこない。

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

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