深田恭子『はじこい』最終回はどうなった?大人女性が元気になる名ゼリフ続出

女子SPA!

2019/3/26 08:46



1月にスタートしたドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系、毎週火曜夜10時~)が3月19日に最終回をむかえました。

予備校で講師をしている、春見順子(深田恭子)が、ヤンキー高校生の由利匡平(横浜流星)を東大に合格させるという目標をたてて、夢も恋も奮闘するという話題作。いくつになってもかわいらしい深キョンと、深キョンを巡るイケメンたちとの四角関係に夢中になった人も多かったのではないでしょうか。

◆最後の最後まで報われなかった“いい人キャラ”

最終回では、作品のテーマでもある匡平の東大受験に焦点があたるのですが、なんと匡平の東大二次試験当日に順子は交通事故に遭い、入院をすることになります。

順子に片思い中でプロポーズもしている八雲雅志(永山絢斗)は順子の事故を知り、ロシア行きが決定する大事なレセプションを投げ出して順子の元へ駆けつけるのでした。最後の最後まで急展開が続きますが、ここまで『はじこい』を楽しんできた視聴者は、もはやこれしきのことで「御都合主義だ」と騒ぎたてることはありません。むしろ、順子も匡平も雅志もどうなってしまうの!? と手に汗を握るストーリーが続きます。

ロシア行きがなくなり、左遷までさせられた雅志ですが「これで順子からのプロポーズの返事をいつまでも待っていられる」とスッキリした心持ちでいます。しかし、順子は「雅志は大切な人だけど、結婚に繋がる好きではない」と雅志のプロポーズを断るのでした。20年以上に及ぶ片思いと、順子を巡りイケメンたちと死闘を繰り広げてきた雅志ですが、ここであっけなく玉砕。最後の最後まで報われないうえにいい人すぎて、涙なしには見られませんでした。

そして、生徒と教師との関係だからと自分の気持ちをごまかしてきた順子ですが、事故に遭ったときにまっさきに匡平が思い浮かんだことで、自分の心の中にいたのは匡平だったことに気がつきます。

しかし、匡平は順子が事故に遭った日に駆けつけることができず、東大受験を選んだ自分を責めており、順子に連絡をとることができずにいました。そして、順子もまた東大の試験が終わっても、自分から匡平に連絡をとることができずにもやもやとした日を過ごします。

◆「好きのその先はどうするの? 春見先生、34歳だよ?」と女子高生

そして、いよいよ東大の合格発表の日をむかえます。なんと、匡平は無事東大に合格。「ヤンキーが東大受験をする」というのがテーマでもあったこのドラマですが、この辺は実にあっさりと描かれていました。

そして、音信普通になっていた匡平と順子ですが、匡平は順子に直接合格したことを伝えに行きます。

ここで匡平は、合格発表とともに順子に改めて告白をします。しかし、教師と生徒という関係にけじめをつけたい順子は、「雅志と結婚する」という嘘を匡平につくのでした。

順子のことが大好きで「結婚なんかするな」という思いをぶつけた匡平ですが、以前、同級生に言われた「好きのその先はどうするの? 春見先生は34歳だよ? どうやって養うの? 4年も待たせるの?」というセリフを思い出し、それ以上なにも言えません。

結局、匡平は東大に進学するのですが、気持ちは晴れないまま毎日を過ごします。

「好きのその先はどうするの?」。アラサーに恋をした男子高校生に対し、女子高生が突きつける、なんとも切実なセリフです。

「結婚する、と嘘でもつかなければ匡平を断ることができなかった」という順子ですが、結局この嘘は匡平の担任である山下一真(中村倫也)によって匡平に「しねーぞ、結婚。順子は雅志を断った」とバラされてしまうのでした。

◆男子高校生のストレートな告白に胸キュン

順子が結婚しないことを知り、再び順子の元へむかった匡平でしたが、順子は匡平の思いをどこまでも拒絶しようとします。

「ゆりゆり(匡平)が私の歳になったときに、私は50歳だよ」「耐えられる自信がない。もし、5年後・10年後に振られたら東大落ちた時より落ちるし苦しいし、傷つく」と素直な胸のうちを話します。

年齢という壁を前に拒絶する順子に対して匡平は、「若いからって傷つかないわけじゃないよ。人生で一番好きな人に出会って、ずっと一緒にいたいのにダメなんだ」と泣きながら順子の元を去ります。クールな匡平が自分の思いをぶつけて、ポロポロ流す涙にグッとくる場面でした。

◆「大人は自由だ」という優しいメッセージとセリフにこめられた思い

匡平への思いを断ち切った順子に対し、予備校の同僚や仲間は「うちらの歳と女の幸せを考えればこれでよかった」「男子高校生に恋されただけでもすごい」と慰められます。順子自身も、「大人として常識を考えたらこうすべきだったんだ」と自分に言い聞かせます。

しかし、雅志の「成功も失敗も全部自分のせいだろ? 自由なんだから大人は」という言葉と、予備校の塾長である梅岡道真(生瀬勝久)の、「春見先生は普通の大人ではない」という言葉を聞いた順子は、以前、匡平が「変な大人になりたい」と言っていたことを思い出します。

順子はここで自分の気持ちを匡平に伝えることを決意し、匡平がいる東大へとむかいます。東大へ向かう途中、順子は改めて自分の気持ちを思い出します。以前、真っピンクの頭で勉強する匡平に対し「無敵ピンク」と言った順子ですが、今度は自分がピンク色のコートにピンク色の口紅を身につけて颯爽(さっそう)と匡平の元へむかいます。

「君みたいな無敵な時間はもうない。だけど、好きな色を選んで笑うのも、無茶な道を進んで泣くのも自由。全部自分のせいにできる歳だ」と確信するのでした。

そして、校内で匡平を見つけた順子は自分の思いをぶつけて「本当にわたしでいいの?」と問います。それに対し、匡平は「春見がいい。春見じゃなきゃダメだ。何回言わせんだ」とキスをするのでした。

他人や自分を「イタイ」と嘲笑(ちょうしょう)するのはとても簡単です。でも、年下の異性と恋に落ちるのも、自分の好きな服装を貫くのも、安定を捨てて結婚しないのも、全部自分の責任です。そしてそれは大人として当然の自由であり、素晴らしいことであると改めて気付かされます。

◆あり得ない設定の恋愛ドラマこそ、脚本家の腕の見せどころ

ドラマスタート時に見た「しくじりアラサー女子をめぐり、イケメンが四角関係を繰り広げる」というふれこみを見てやや食傷気味だったものの、脚本がとても丁寧でセリフが巧妙なため、知らないうちに見入ってしまうドラマでした。

横浜流星、中村倫也はこのドラマで確実に知名度をあげてブレイクしたといえるでしょう。アラサー・未婚という設定を無駄に揶揄(やゆ)することなく、最後にはそのシチュエーションを「失敗も成功も自分のせいにできる。大人は自由だ」というメッセージに変えた素敵なドラマだったように思います。

登場人物が全員イケメンだったのはもちろんですが、全員いい人だったので見ていて不快な気持ちになることもなく、最後まで楽しく視聴できる優しいドラマだったとも思います。

<文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】

ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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