英LCC機内でトイレにいたイスラム教徒の男性、CAにドアを開けられ「人種差別」と激怒

世界各地で相次ぐテロ事件により、ますます激化するイスラム教徒への偏見はイギリスでも大きな問題になっている。このほど英格安航空会社「イージージェット」に搭乗したパキスタン系英国人男性が、機内で「人種差別を受けた」と英メディア『Metro』などに不満をぶつけた。

英バーミンガム在住のアディル・カヤニさん(35歳)は3月5日、モロッコのマラケシュからイギリスのマンチェスター空港へ向かうイージージェット機内で離陸から2時間ほど経った頃、トイレに行くため席を立った。

アディルさんがトイレに15分以上こもっていると、突然ドアが激しくノックされたため、アディルさんは「すぐ出ます。ちょっと待って」とドア越しに答えた。しかしノックからわずか2、3秒後に外側からロックが解除され、ドアを開けた男性CA(客室乗務員)に中を覗き込まれた。

この時、アディルさんはズボンを足首まで下ろした状態で便座に座っており「出てってくれ!」と叫ぶと、男性CAは慌ててドアを閉めた。その後、アディルさんは別の女性CAに苦情を訴え、動画を録画し不満をカメラにぶつけた。「ドアをノックした際に返事がなかったと言っている」と返す女性CAに「返事はした。でも、相手は聞こえなかったんだろう」と主張するアディルさんは、後にメディアでもこのように怒りを露わにした。

「乗務員は、他の乗客にはまずこんなことはしないでしょう。いきなりトイレのドアを開けられて、自分の尊厳が台無しにされた感じがしました。私にとって尊厳というのはお金よりも大切なものです。彼は私の肌の色を見て、イスラム教徒に対する偏見でもって差別したに違いありません。トイレに15分以上いただけで、私はまるで犯罪者のような気分にさせられました。今までにこんな経験はしたことありません。侮辱されただけでなく、全くもって失礼で横暴な態度を取られたのですから、あの男性CA本人から謝罪してもらいたいですね。」

この件を知ったイージージェット側はアディルさんに謝罪したほか、お詫びの印として500ポンド(約74,000円)をオファーした。しかしアディルさんはこれを断わったという。同航空会社のスポークスマンは次のように述べている。

「この乗客が不満を感じていることを申し訳なく思うが、CAはあくまでも安全対策ルールに従ったまで。ドアをノックした際に応答がなかったということなので、トイレ内にいる時間も考慮し、ドアを外から解除して開けた。トイレの中の乗客だけに限らず、機内にいる全ての乗客の安全を確約するためにそのような対応をしただけであって、人種差別とは全く関係ない。」

このニュースを知った人からは、「トイレ内でもし失神して気付かれなかったら、その時も航空会社を非難するわけでしょう? 差別じゃなくて安全性のためにした常識行為だと思うけど」「普通なら機内トイレに15分もこもらないだろう」「謝罪云々より、機内の安全性を重視されるにこしたことはない」「CAはルールに従って仕事をしただけ」「人種とか関係ないよ。長時間トイレにいる乗客をチェックするのは当然の義務だろう」「他の乗客だって使用したくて待ってただろうに、よく15分も入ってられるな。この乗客が逆に訴えられてもおかしくないと思う」「CAはあんたの安全も考慮したんだろう? 何を文句言っているんだ」「メディアに公表して同情を得ようとしているのなら無駄だぞ」「機内のトイレはあんただけのものじゃない!」といった声があがっている。

画像は『Metro 2019年3月18日付「EasyJet passenger’s anger when steward opened toilet door after 15 minutes」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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