テイラー・スウィフトの怒り「『女性は永遠に若くあれ』なんてあり得ないスタンダードだ」

wezzy

2019/3/17 10:05


 テイラー・スウィフトは今年の12月13日の誕生日で30歳の節目を迎えるが、それを前にした彼女の言葉は、「女性が年齢を重ねること」に対して、世間の押し付ける“規範”をどんどん壊していくような痛快なものだった。

テイラー・スウィフトは、アメリカ版「ELLE」のインタビューに応え、「30歳になる前に私が学んだ30のこと」というテーマで話しているのだが、そのなかで彼女は、年齢を重ねることについて社会が強要してくる不条理な価値観に対する強い憤りを語っている。

<「年齢を重ねることは私たちに起こる出来事のなかでも最悪のものである」という非常にうるさいメッセージを社会は女性たちに送り続けています。それらのメッセージは、女性たちに対して年を重ねることはいけないことだと言っています。こんなことは到底受け入れられないスタンダードです>(筆者訳、以下すべて同じ)

これに続けてテイラーは、イギリス出身の女優・モデルのジャミーラ・ジャミルの名前を出して言葉を続ける。

ジャミーラ・ジャミルは「#I_Weigh」(私の体重)の流行をつくりだした人物としてよく知られている。彼女はインスタグラムに、<私の体重:美しい人間関係をもっているし、良い友だちもいる。毎日笑って暮らして、仕事を愛してる。堅気で生活してるし、経済的にも自立してる。私は女性の権利を声高に叫ぶ。私は自分自身の二の腕のお肉が大好き。自己嫌悪になりそうなことをメディアに書かれるけど、それでも自分のことが大好き。体重のことなんてくそったれだ>という文章を投稿して大きな話題を呼んだ。

彼女の訴えは多くの女性を突き動かし、様々な人が「#I_Weigh」というハッシュタグを用いてインスタグラムに自分自身について語る投稿をするムーブメントが起きている。

テイラーはこうしたジャミーラ・ジャミルの言葉を高く評価し、このように語っている。

<このテーマに関しては、ジャミーラ・ジャミルの率直な物言いが好きですね。彼女の言葉を読んでいると、永遠の若さを手に入れるというあり得ない目的のために、「女性たちは重力、時間といった自然界のすべてのものに抗うべきだ」という、男性にはまったく求められることのない口うるさいメッセージをくぐりぬけた代弁者の声を聞いたかのような気持ちになります>
綾瀬はるか、長澤まさみが向き合う「30代」
 年齢などただの数字でしかないのに、世間はとかく数字に重い意味を押し付けてくる。女性の「30歳」はそれが顕著だ。

普通の会社員でも女性が30代になれば、仕事での出世ではなく結婚出産を促されるなど、生き方に関する無用なプレッシャーを周囲からかけられる。人目にさらされる芸能人という立場であれば、そういった重圧はより過酷だろう。

そのポジションにいる女性が、上記のようなメッセージを発信し、新しい女性の生き方のロールモデルとして生きざまを見せてくれることは、社会を変える大きな力になる。

無論、そういった存在は日本にもいる。

たとえば、綾瀬はるかは、溌剌とした先輩の姿に勇気をもらって、それまでは否定的に考えていた年齢に対する考え方を改めたと語っている。

綾瀬は3年前の「VOCE」(講談社)のインタビューで、<実は怖かったんです、30歳になるのが>と語り、家族などから結婚や出産へのプレッシャーを受けて落ち込んだ過去があることを吐露した一方、周囲にいる先輩たちの姿を見たおかげで元気を取り戻したと語っている。

<だけど誕生日が過ぎて少し経つと、30代ってまだまだ若いし、私は楽しく生きてるんだから大丈夫、と前向きな気持ちに変わったんです。そして今は、歳を重ねることがすごく楽しみ。周りに素敵でキレイな40代、50代の方がたくさんいるから、より希望を持てるのかもしれません>

長澤まさみも「30代になること」への否定的な空気を蹴飛ばすような発言をしている。「ケトル」(太田出版)2018年4月号のインタビューで、30代に入った感慨を<今までは長い助走期間で、30歳になってやっと人生の本番が始まった。そういうふうに感じている>としたうえで、このように語っているのだ。

<30代になって、とにかくずっと楽しいんですよ(笑)。以前よりも広い視野で物事を見られるようになったし、心にもゆとりが出てきた。仕事と日常のバランスは今が一番いいですね。多分、20代の頃は余計なところにずっと力が入っていて、それでくたびれてしまっていたと思うんです。30歳、40歳を迎えた先輩方が『今が楽しい』と言っていた理由が、自分がなってみてわかりました>

30代に入るということは単なる人生の通過点に過ぎないし、しかもそれは、まだまだ「助走期間」が終わった程度のものだ──そうした考え方を語っていくことは周囲に前向きな力を与える。

ちなみに、テイラーは「ELLE」のインタビュー冒頭で、<私は人々が「あなたの30代は“一番楽しい!”というものになるよ」と言うのを聞いてきました。だから、これから確実に、それについての私の考えをお届けすることになるでしょう>と宣言している。

インタビューなのか、インスタグラムのポストなのか、はたまた楽曲の歌詞なのか、来年以降いずれかのかたちでテイラーから「30代になること」に関するメッセージが届けられるだろう。

その言葉が多くの人々に勇気を与え、さらに、「加齢は罪である」というあり得ない規範がまかり通っている社会を変えるものであってほしいと思う。

当記事はwezzyの提供記事です。

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