婚約者に裏切られた女性、ペットを「生涯のパートナー」に…寿命40年のペットって?

女子SPA!

2019/3/17 08:46



女性の生き方が多様化する昨今、結婚・出産をしないと決めているという方は少なからず存在します。その理由はもちろん様々。そして今回お話を聞かせてもらったA美さん(35歳)は、飼っているペットがその大きな要因となっているのだとか……。

歯科技工士をしているA美さんは、独身バツ無し彼氏無しで現在は都内で一人暮らしをしている女性です。見た目は、お笑いコンビ「北陽」の伊藤さおりのようなルックスでとても愛らしく、性格も朗らか。男女に限らず好感を持つ人が多いであろうと思わせる印象です。

「でも、もう彼氏は長いこといません。これからも作るつもりはないです」と語ります。

◆彼氏を作らない予想外の理由とは

当然、結婚願望も無ければ子どもを生む予定もないと彼女は語りました。そしてそれに近いものは全て、もう自分の手に入っているのだとも。それは一体何なのかと聞けば、5年前に購入した新築マンションで飼っているペットのこと。

「あの子さえいれば、他に何もいらないの。あの子が私の生涯のパートナーなの」

そう、きっぱりとした口調で言い切りました。とはいえ、犬や猫の平均寿命は15~16年ほど。「生涯」とまで腹をくくらなくても……と話を聞いている時は思いました。しかし、A美さんがスマホの写真で見せてくれたペットの姿は、犬でも猫でもありませんでした。鳥です。鮮やかなピンク色の羽をした、大きな鳥。これが、A美さんの生涯のパートナーでした。

「可愛いでしょう? モモイロインコっていう種類なの。名前はタオっていうの。男の子です」

◆なんと寿命は40年。まさに生涯のパートナー

タオは中国語で桃という意味だそう。3年前にペットショップで見かけて一目惚れし、勢いで迎えることにしてしまったのだとか。子どもの頃からセキセイインコを飼っていたA美さんは、もともと鳥が大好き。ですが、こんな大型の鳥と暮らしたことはなく、ペットショップの店員さんに飼い方について詳しくレクチャーを受けていたところ想像を超えたタオの寿命についてを聞かされたそうです。

「モモイロインコの平均寿命ってね……40年なんだって」

40年!!!!! A美さんはタオと40年の月日を供にすると言うのです。人間の夫婦で言ったらルビー婚。これは、正直なところ「生涯」という言葉を使わざるを得ない恐るべき年月です。A美さんも、それを聞いて一瞬怯んでしまったと言います。

「でも、籠の中のタオの目を見てたらいいやって思えちゃったの。あの子もきっと私に一目惚れしてくれたのよ。私たちは運命だったと思うの」

◆婚約破棄をされ失意のドン底で運命の出会い

運命だったと語るA美さんは至って真剣でした。というのも、A美さんはタオと出会う直前に結婚の約束までした彼氏と婚約破棄をしていたのです。原因は彼氏の浮気。会社の若い女に入れあげた揚げ句、A美さんが捨てられた形です。2人で暮らすために自分の名義で買った広いマンションだけが手元に残りました。

「タオが家に来てくれた日、私は婚約破棄して初めて泣きました。タオは籠の中からそんな私を優しく見ていてくれたんです」

失意のどん底にあったA美さんは、日に日に懐いていくタオのお陰で元気を取り戻していきました。ところが、そんなある日突然に浮気相手の元に去っていった彼氏が戻ってきたのです。

「合鍵を返してもらうのを忘れていて、彼は勝手に家に入り込んできました。どうやら浮気相手に振られたようで……ヨリを戻そうなんて言ってきてハラワタが煮えくり返るような怒りに震えていたその時、タオが助けてくれたんです」

◆寂しがり屋のインコのため、独身を貫くことを決意

ちょうど放鳥中だったため、タオは籠の外に出ていました。そして、図々しく居座ろうとしている彼氏に向かって飛び掛かったのです。成鳥であれば体長が40cmほどになるモモイロインコが本気で噛みつけば、人間もかなりのダメージを食らいます。彼氏はすぐに逃げて帰ったとか。

「タオは私の王子様だってその時に思いました。そして、私は結婚はせず、子どもも生まず、タオを生涯のパートナーにしようと決めたんです」

まるで少女マンガのような話です……助けに来るヒーローがインコで無ければ。その後、A美さんにも彼氏ができることがあったそうですが、タオは家に男の人が来るたびに威嚇をし、数日泊まらせればしょんぼりして羽を抜く始末(インコの本心は謎ですが)。こんなにタオを悲しませるなら……と、A美さんは彼氏を作ることすら止めてしまいました。

「タオの寿命が来る頃には、私も72歳。それまでにどうにかお金を貯めて、高級老人ホームで老いらくの恋を探そうかなって思ってます」

A美さんに次の彼氏ができるのは40年後……?!

―シリーズ「結婚・出産を“しない”と決めている人たち」―

<文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】

フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイント。

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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