R-1の“痛い客”問題――ネタよりも自分アピールに必死な女性ファンたち

日刊SPA!

2019/3/17 08:51

 先日、霜降り明星の粗品の優勝で幕を閉じた「R-1ぐらんぷり2019」。

芸人たちの熱いネタとは裏腹に、話題となったのが“痛い客の反応”だ。松本人志は大会後にツイッターで「R-1の客。。。」と投稿。優勝者の粗品をはじめ、芸人サイドからも客の反応を訝しがる声が続出した。

◆お笑いなのに、なぜ悲鳴があがるのか?

“お笑い”でありながら、悲鳴や歓声が上がる謎の空間。その空間の大多数を占めるのは女性ファンだ。お笑いライブの現場を知る放送作家は、こう語る。

「明らかに客の反応がおかしかったですね。生放送でしたけど、客の声をオンエアに足したのかと思ったくらい。ライブでもいるんですよ、ああいう『目立ちたい客』が。目立っていじられたいみたいな。本当に迷惑でしかありませんけど」

芸人のネタを楽しむというより、自らの存在をアピールする女性ファン。学生時代は熱烈なお笑いファンだったというグラドルのAさんは、こう語る。

「ライブ会場に直接足を運ぶのって、かなり熱量がいりますよね。だから、出待ちしたりする“追っかけ”みたいなファンは昔から多かったです。ネタがどうこうより、芸人さんと親密になって“お笑い界の一員”になりたい、みたいな。役者さんやミュージシャンにもそういう追っかけはいますけど、芸人さんはより身近な存在に感じられるから、勘違いする女性が増えているんだと思います」

とはいえ、バラエティ番組ですでに活躍する売れっ子芸人に近づくのは厳しい。だからこそ、「M-1」や「R-1」など賞レースの決勝に残るくらいの若手芸人が彼女たちにとって“ちょうどいい”のだという。ネット掲示板には「カキタレ(芸人用語で都合のよいセックスフレンド)専門」というスレッドが存在し、自ら芸人のカキタレになりたい女性ファンが情報交換を行っているほど。ちなみに、一番人気は「M-1」決勝の常連である「和牛」だ。

◆カキタレ志願を集めたコンパも

カキタレになりたい女性がライブ会場で芸人にいじられようと素っ頓狂な反応を繰り返す……、そんな現場に辟易してネタはYoutubeで見るようになったというAさん。だが、自身が芸能活動を行うことで、さらにえげつない現実を目の当たりにするようになったという。

「制作サイドのプロデューサーから『○○(若手芸人)が来るから』とコンパに呼ばれるんです。そんな大物じゃなくて、コンテストで準決勝・決勝に残るくらいの芸人さんですね。女性はモデルやアイドルの卵もいれば、一般の女子大生やアパレルショップのコなんかもいます。彼女たちはいわゆる“プロカキタレ”で、芸人なら誰でも大好きという人たち。

基本的には劇場に来る痛客と一緒で、カキタレになることでお笑い界の一員になりたい人たちです。それで、『○月○日@西麻布』なんてLINEグループが作られて、『あとはご自由に』って感じ。ひどい時なんか、女の子がそれぞれホテルの部屋で待機していて、芸人さんが部屋をローテーションしていくということもありました。

ただ、そこでカキタレになってしまうと、あっという間に噂が広がります。もちろん芸能界でのお仕事にも繋がらないので、わたしは早々に見切りをつけましたけど」

◆芸人さんも勘違いしたら痛い目に

そんな元プロカキタレのAさんから見て、R-1のような痛い女性ファンはどう映ったのだろうか?

「お笑いが好きなだけならネットでネタを見て満足できちゃうので、ライブに追っかけが来るというのは、ある程度、持ちつ持たれつの関係だと思います。ただ、カキタレなんかになっても空しいだけですから。それに、彼女たちの多くは見境がないので、芸人さんも勘違いしたら痛い目に遭うと思います」

さま~ずの三村マサカズがツイッターで粗品の優勝に対し、「へんな風になっちゃうよ」と心配を寄せたが、その背景には、こうした売り出し中の若手芸人をめぐるカキタレ問題が一端にあったのかもしれない。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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