北川景子「家売るオンナの逆襲」アイデンティティを「ドジ」と一蹴された留守堂の逆襲!今夜最終回

エキレビ!

2019/3/13 09:45

3月6日に『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)の第9話が放送された。

足立王子、完全復活!
やはり今回も、このドラマは“多様性”に焦点を当ててきた。

三軒家万智(北川景子)は、女手一つで育ててくれた母・静江(松金よね子)に親孝行するため母娘で住む家を探す馬場礼子(酒井若菜)を担当した。しかし、静江は「娘のお荷物になるなんて嫌」と礼子の申し出を拒否! 礼子は「お母さんと暮らすことが私の人生なの!」と訴えるが、静江は首を縦に振りそうにない。三軒家は持論を展開した。
「礼子様は女手一つで自分を育ててくれたお母様と暮らす家を買うため、15年間ずっと働き通しでした。今、その夢が叶うのです。娘の夢を叶えるのも親の仕事です!」(三軒家)

第8話は、母の夢に縛られる娘の話だった。今回は、母と暮らすことが夢の娘。前回の「親孝行なんてクソくらえ!」と今回の「子の夢を叶えるのは親の務め」が見事な対になっている。

「僭越ながら、静江様がこだわっておられるのはアパートでの暮らしを手放したくないということではないでしょうか?」(三軒家)
三軒家が勧める新居は静江が今住むアパートの2軒隣にある。新居に引っ越したとしても、今までの生活とは何も変わらない。それを三軒家から説明され、静江は娘との同居を決意した。そして、昔からの友人と、そして娘と、全員一緒で静江は買い物に出発した。幸せになるために親との同居を望む子もいるのだ。

足立聡(千葉雄大)は、できちゃった婚の新婚夫婦を担当した。ちょうどその頃、留守堂謙治(松田翔太)は夫と離婚寸前の迫田のぞみ(小野真弓)から家の売却を相談されていた。足立は新婚夫婦にのぞみの家を紹介した。しかし、内見中にのぞみの夫が帰宅! 「もう一度やり直したい」とのぞみに懇願し、迫田夫妻は復縁した。

迫田夫妻は不妊治療がきっかけで仲が険悪になり、離婚寸前まで追い込まれていた。この家は新興住宅街にあり、周囲は子を持つ家庭ばかりである。
「どの家も同じ形で、家の前には同じように子ども用の三輪車が置いてある。結婚して、家を持つ。そして、子どもができる。この光景を見てると、そうでない幸せが許されないような圧迫感を感じる」(足立)
今の家は2人にそぐわないと、足立は迫田夫妻に住み替えを提案した。

足立 この辺りのコミュニティは小さなお子さんを持つご家族ばかりで構成されており、お互いに仕事を持ち、お互いの世界で生きておられるご夫妻にはそぐわない環境だと思います。隣近所が干渉し合わない雰囲気の住宅にお住まいになるほうがよろしいのではないでしょうか?
のぞみ そうかも……。朝晩聞こえる子どもの声が、私、すごく疎ましかった。

当人でさえ気付いてない住みにくさを指摘し、より良い環境を提示した足立。家選びとは建物だけでなく、住環境にもお金を払う行いだ。人生は環境によって変わる。そこを三軒家も足立も汲み取っている。
やはり、『家売るオンナの逆襲』は多様性を受け入れるドラマだった。そして“足立王子”の完全復活が、誠に喜ばしい!


「山田和子」は実在の人物なのか?
屋代大(仲村トオル)の浮気疑惑は、第8話で完全終息。今、三軒家と屋代の夫婦仲は絶好調である。休日デートで三軒家は屋代に赤いスーツを見立て、しかも「ブラッド・ピットより素敵」とラブラブだ。
2人の仲と反比例するように、留守堂の顔が露骨に暗く、不穏である。三軒家が屋代に見立てたものと同じ赤スーツで2人を尾行するわ、毎日LINEで三軒家に挨拶するも既読スルーされてるわ……。

遂に留守堂は母校の小学校校舎に三軒家を呼び出し、想いをぶつけた。

留守堂 もう、パンパンなんです。
三軒家 迷惑です!

三軒家は「家に餃子を届けたのも、プールで溺れるあなたを人工呼吸したのも自分ではない」と、留守堂の想いを跳ね付けた。

留守堂 手品の上手なマンチッチは?
三軒家 それは私です。
留守堂 万国旗を口から出すマンチッチは?
三軒家 それも私。
留守堂 みんなの人気者のマンチッチ?
三軒家 私です。
留守堂 餃子を届けてくれたマンチッチ。
三軒家 それは違います!
留守堂 ウソだ!

めっちゃ確認する留守堂。人生を懸けていただけに必死だ。対する三軒家は、留守堂の家に餃子を届け、溺れた彼に人工呼吸をした本当の“女神”の存在を明かした。

三軒家 同じクラスの山田和子ちゃんです。盆踊りで「みどり町音頭」を歌っていた山田和子ちゃんです。出席番号28番の山田和子ちゃんです。卒業の前は、あなたのうしろの席に座っていました。
留守堂 覚えてない!

三軒家は山田和子ちゃんをこの場に連れて来た。留守堂は本当の“女神”の姿を見て、ショックで気を失った。今、彼のアイデンティティは崩壊した。名前を変えて顔も変え不動産業という仕事を選んだのは、全て三軒家に再会するためだったのに……。

しばらくして留守堂は意識を取り戻した。何を言うかと思えば、一言「許せない……」。
自分が悪い。でも、人生の拠りどころとしていたものが偽りだったと知り、受け止めきれないのもわかる。あんなに愛していた三軒家に対し、今までとは正反対の憎しみの感情が芽生えてしまった。留守堂は闇落ちした。

留守堂の心情を考察したい。「餃子を届けてくれ、人工呼吸もしてくれた」という事実を頼りに、彼は「マンチッチも自分に好意がある」という淡い期待にすがって生きてきた。また、「人気者のマンチッチが自分の運命の人ならいいのに」という願望も彼の中にはあったはずだ。だって、山田和子ちゃんのことはビタイチ覚えてなかったのだから。

もう1つ、こんな仮説も推測できる。三軒家は「山田和子」という架空の女性を呼び寄せ、留守堂を諦めさせようとしたのでは?
気絶から目を覚ましたとき、その場にいたのは三軒家だけだった。優しいはずの山田和子ちゃんなら、留守堂の意識の回復を待っていてもいいのではないか? そもそも「山田和子」という名前が、どこかにいそうなよくある響きだ。山田和子そのものが架空の人物ならば、留守堂が彼女を覚えていなかったことも説明がつく。三軒家がつけた段取りには細かい部分にツッコミどころがある。

三軒家の留守堂への態度がまた、極めてドライなのだ。第8話エンディングは、浮気疑惑がある屋代に三軒家が詰め寄った夫婦バトルだった。あのときの三軒家からは屋代への愛がほとばしっていた。対して、vs留守堂での三軒家の容赦の無さは異常。諦めさせるために一芝居打っていたとしてもおかしくない。

何にせよ、全ては屋代への愛ありきである。そして、あまりにも容赦のない留守堂への態度。留守堂の「逆襲」を呼び込むに十分な冷淡さだった。
(寺西ジャジューカ)

『家売るオンナの逆襲』
脚本:大石静
主題歌:斉藤和義「アレ」(スピードスターレコーズ)
音楽:得田真裕
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:小田玲奈、柳内久仁子(AXON)
協力プロデューサー:水野葉子
演出:猪股隆一、久保田充 他
制作協力:AXON
製作著作:日本テレビ
※各話、放送後にHuluにて配信中

当記事はエキレビ!の提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ