羽生結弦選手に人生を激変させられた人たちの凄まじいまでの幸福感

wezzy

2019/3/9 07:05


 ジャニーズ事務所所属タレント、BTSや東方神起などのK-POPアイドル、AKB48乃木坂46などの女性アイドルなど、熱狂的なファンを抱える人はたくさんいるが、いま現在そのなかでも特に熱狂的なファンを擁する存在がフィギュアスケートの羽生結弦選手である。

3月6日放送『ねほりんぱほりん』(NHK Eテレ)では、「羽生結弦に出会って人生が変わった人」と題して、その狂った(失礼!)実態に迫っていた。

ピョン落ち(2014年のソチオリンピックきっかけでハマった人を「ソチ落ち」、2018年のピョンチャンオリンピックきっかけでハマった人を「ピョン落ち」と呼ぶ)のユミコさんは、羽生結弦選手を「救世主」と呼び、さらに、羽生結弦選手という存在はもちろん、羽生結弦選手を生み出してくれた「宇宙の采配」に感謝するとまで述べる。

そんなユミコさんが羽生選手にハマッたきっかけは、たまたまYouTubeでピョンチャンオリンピックのエキシビションの演技を見たことだったという。

フリーランスのヘルスコンサルタントとして働く彼女は仕事がとても忙しく、テレビもまともに見られない日々が10年以上続いていた。当然、ソチオリンピックも見ておらず、この日パソコンを開いていたのも仕事のリサーチをするためだったのだが、羽生選手の滑りを見たことで号泣。

その後、ユミコさんはYouTubeの関連動画にある羽生選手の動画を貪るように見ていき、夜中の3時に始めたその作業は、気づいたら翌日の昼過ぎまで続いていたという。

一晩で完全に羽生選手に落ちてしまった彼女は、来る日も来る日も羽生選手の動画ばかり見てしまい、仕事がまったく手につかない状態に。羽生選手の動画を見ていたら、あっと言う間に時間が過ぎてしまい(その状態を彼女は<時空が歪んで異次元に迷い込む>と表現)、1日15時間見る日もあると語る。このままでは廃人になってしまうので真面目に仕事に取り組もうと思っても、どうにも我慢することができないのだという。

そんな彼女の日課は、朝食に栄養たっぷりのスムージーをつくること。その背景には「羽生選手のケガがよくなるように」という思いがある。地球上のものはすべてつながっているので、自分がスムージーを飲むことで羽生選手のケガも回復するのではないかと、抗炎症作用の高いフルーツを多めにしたスムージーをつくっているのだという。この発言に、番組MCの山里亮太(南海キャンディーズ)とYOUは絶句していた。

ちなみにこの間、1300万円以上あったユミコさんの年収は半減。港区にあったオフィスを引き払ったり、羽生選手にハマる前に趣味で集めていた美術品や骨董品を売りに出したりしているそうで、客観的に見るとまずそうな状況だが、それでも本人はいたって幸せそうである。
羽生結弦選手の応援のために500万円使った
 他の出演者もかなりの粒揃いだった。特に、お金の使い方は凄まじいものがある。

羽生選手を応援するために海外遠征について行ったりすると、公開練習、ショートプログラム、フリー演技、エキシビションと4日間滞在することになり、そうなると、チケット代、ホテル代、交通費などもろもろ合わせて35万円近くかかる。

介護職のメイさんは、これまで500万円近く羽生選手の応援のために使ったという。

社会問題となっている通り、介護職はあまり給与の高い職種ではない。そこでメイさんはサバの缶詰めだけで飢えをしのいだり、施設で出るご飯の残飯をタッパーに詰めて家に持ち帰るなどしているという。支出のなかで最も削りやすいのは食費だからだ。

しかしメイさんは、羽生選手の応援にかけるお金は<生命維持費>であり、決してなくすことはできないと宣言する。また、生で羽生選手が滑る姿を見ればそれだけで人生がハッピーになり、心も強くなり、肌ツヤも良くなってエステに通う必要もないし、羽生選手の応援にかけるお金は<実質タダみたいなもの>とまで宣言している。彼女もユミコさんに負けず劣らず狂い咲いている。
羽生結弦に導かれて「人生が変わった」ファンはたくさんいる
 素晴らしいのは、番組に出ている「羽生結弦に出会って人生が変わった人」の皆が、羽生選手の姿を見ることで人生を救われたり、新たな目標を見つけ出しているということだ。

たとえば、メイさんは、心のなかにオルターエゴとしての羽生選手がいると語る。<仕事終わって帰ってきて、メイクも落としたくないな、お風呂も入りたくないなって思っていても、『羽生結弦ならお風呂に入る!』って>と証言していた。落ち込んだり怠けたりしそうなときは、心のなかの羽生選手が発破をかけてくれるのだ。

また、マキさんは<世界の人に彼の素晴らしさを伝えるための英会話を習っているんですよ>と語っている。羽生選手を通して向学心が喚起されたということで、大変に結構なことである。

こういった日常生活のちょっとした変化のみならず、羽生選手の存在によって、人生の苦境から救われたという人も多い。

本稿冒頭に登場したヘルスコンサルタントのユミコさんは、羽生選手に出会う直前まで離婚問題を抱えていたという。

夫との関係が悪化して離婚を切り出していたが、相手がなかなか認めてくれず、離婚を諦めかけていたそうだ。しかし、羽生選手の姿を見ているうちに、彼女は「勇気」と「固い決意」を得ることができた。

<常に全力、常に純度100%の羽生選手を日々見ていたら、私自身もピュアでいたいという思いが溢れ出てきて。『結婚生活を続けていたら私の人生がウソになる』という感じになって、(元夫も)『そこまで言うならわかった』ってなったんですよね>

その結果、離婚は成立。しかも、勇気を出して元夫と対話をしたことで、むしろコミュニケーションは円滑になり、仲は良くなったのだという。

介護職のメイさんもそうだ。彼女が介護の仕事を選んだのにも羽生選手が関係している。

高校生の頃、彼女はかなり素行の悪いヤンキーだった。酒欲しさに閉店後のスーパーのシャッターを蹴り飛ばして暴れたことで警察に補導されたこともあるという。

そんな荒んでいたある日のこと、いつものように深夜2時頃になって帰宅すると、リビングで父親がテレビを付けっぱなしにして眠っていた。

その画面に映し出されていたのはソチオリンピックで滑る羽生選手だった。彼の滑りを見て<同年代でこんなにすごい人がいるんだ>という感動に震えた彼女は、真面目に生きることを誓う。

<そこからもう人生が変わりました。それで介護の専門学校に生きました。羽生さんに影響されて、やっぱり人の役に立ってみたいなっていうのがあったんですよね。テレビで見ていたら、震災とかで家を失ってしまったりとか、大切な人が亡くなってしまったりとか、そういう人に対しても元気を与えている存在だってわかったんですよね>

また、2人の子どもをもつ専業主婦のハルさんは、育児ノイローゼにかかり、「子どもを育てるだけで自分の人生は終わってしまうのか」「楽しいことがなにもない」という鬱屈に心が壊れそうになっていた。その状況から救い出してくれたのも羽生選手だったという。

<彼のことを考えるだけで、気持ちが落ち着くようになった。それで自分の人生の時間の使い方をいろいろ考えられるようになった。子どもの大切さも逆にわかったんです>

山里は彼女たちの話を聞きながら<ああいう感情になれるものが人生で見つかった人って、ムチャクチャ幸せですよ>とまとめる。

山里の言う通りだろう。そういったファンたちの熱い応援は力にもなり、また、時には過大なプレッシャーにもなるのかもしれないが、自分の滑りがファンの人生を劇的に明るい方向へと変えていると知れば羽生選手も嬉しいだろうし、これほどアスリート冥利に尽きることはないのではないだろうか。

当記事はwezzyの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ