衰退した恵方巻の風習……バレンタインやホワイトデーはどうなっていくのか?

日刊サイゾー

2019/3/5 01:30


 恵方巻に始まり、バレンタインデーにホワイトデーと食べ物に関連する奇習が続く季節である。かつては、この季節の妙な行事はバレンタインだけだったはずなのだが、今じゃホワイトデーも当たり前。バレンタインも「義理チョコ」が当たり前のことになり、そのお返しも含め職場などではチョコレートやクッキーを配るために無駄な出費を強いられる。

どの行事も、なんで行われているかは、まったく謎。謎のままに同調圧力で続いてきた。だが、ここにきて、その圧力も緩和されつつある。まず今年は恵方巻に対して否定的な見解を持つ人がグッと増えたのだ。

一説には市場規模は、240億円ともいわれている恵方巻。関西を起源とする風習が全国に広まったのは21世紀に入ってからのこと。

そもそもは、1973年に、海苔が大豊作だったために、海苔業者は消費拡大キャンペーンを実施。この時に「太巻き食べると幸せになる」と呼びかけたり、巻き寿司早食い競争などを仕掛けたことで、関西で行われたどマイナーな風習が、次第に知られるようになったという。

90年代に入ってからは、これがコンビニで商品化。セブンイレブンが、98年から恵方巻の販売を全国展開し始めたことで、よりメジャーな風習になったのである。

当初は、普通に巻き寿司を売っていただけだが、年を重ねることに内容は変わった。寿司のネタは豪華になり、ついには1,000円を超えるような巻き寿司が当たり前のようになった。

だが、今年は恵方巻を買わないという人も増えた。ここ数年、一部の店舗がノルマを達成するために店員やアルバイトに自爆営業を押しつけたこと。さらに、多くの売れ残りが廃棄されていることが白日の下に晒されてきたのだ。

こうして、商売目的の「つくられた文化」であったことを知る人が増えたことが決定打となり、恵方巻文化は衰退を始めようとしている。同様に「つくられた文化」であるバレンタインデーやホワイトデーはどうなるのか。

巻き寿司もチョコレートも美味しいけど、踊らされて高値で買うとかやめたいよな。
(文=是枝了以)

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

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