遊助が語る、10年という宝の地図。音楽の人生ゲーム。

UtaTen

2019/2/27 17:01

遊助は、応援してくださる人たちがあって生まれた存在


──ベスト盤のタイトルにも「あの・・あっとゆー間だったんですけど。」と記したように、遊助さんにとってこの10年間は、あっと言う間に過ぎ去った日々だったのでしょうか?

遊助:ここまでいろんなことをやってきたせいかあっと言う間という気持ちと、一個一個思い返すと「もう10年も経つんだ」という気持ちと、そこは半々です。

──シングル盤だって、この10年の間に26枚も発売。ここまでコンスタントにリリースし続けてきたことが、遊助さんが時代の中で泳ぎ続けてきたことの証明だなとも感じています。

遊助:そこに関しては、気がついたら…という感じかなぁ。

──10年という日々の中、自分の伝えたい想いや、表現してゆくスタイルにいろんな変化も現れています?

遊助: 基本的には変わってないです。自分の音楽制作へ向かうスタンスも、楽曲制作の仕方も変わってはいないけど、都度の作品ごとに出し方をちょいちょい変えてきた面はあるなとは思います。

──その時々の気持ちを作品に投影してきた形だ。

遊助:そうですね。自分の場合、音楽以外の活動もあるように、この想いはこのチャンネルで出したほうがいいと判断することもあれば、この葛藤はシングルの中に投影しようと思い、歌詞にぶつけたり。あと、前作がこうだったから、今回はこっちの方向性でなど、つねに点ではなく線としていろんな物事を考えては繋ぎ続けています。

──音楽/役者/バラエティなど、いろんな遊助(上地雄輔)さんの想いが一人の人間の中で絡み合っては、繋がり続けていますもんね。

遊助:そうなんです。いろんな感情の揺れが、いろんな形を通して出ているとは自分でも感じていますからね。

──改めてベスト盤『遊助BEST 2009-2019 ~あの・・あっとゆー間だったんですけど。~』を聞いて感じたのが、つねに遊助さんは、大切にしたい人や大事にしてくれる人へ想いを届けてゆくという姿勢でした。

遊助:遊助は、応援してくださる人たちがあって生まれた存在。自分で歌のオーディションを受けにいって歌い手になったわけでもなく、歌に自信があったから始めたわけでもない。もちろん、デビューのチャンスをいただいたときには「やってやるぞ!!」という気持ちはありましたけど。その舞台に上げてくれたのは、上地雄輔のことを応援してくれるファンたちや、身近な仲間やスタッフたち。

もともとデビュー曲の『ひまわり』自体が、いろんな人たちへの感謝の想いを届けようということで作った歌。これを形にして発売しようなんて、当時は1mmも思っていなかったこと。でも、いろんな人たちからの「作品にして欲しい」という声の後押しがあって遊助としてのデビューに繋がれば、気づいたら、こうやって10年も月日が経っていた。僕自身は、まさにそういう感覚なんですよ。

むしろ、気がついたらステージに立って歌っている自分でいたからこそ、そのぶん「誰よりも汗をかいて想いを伝えなきゃ」という気持ちでずっと走り続けているような。今の遊助を作ってくださったのは、間違いなく上地雄輔を応援してくださる人たちだからこそ、その想いへ全力で応えなきゃという想いのもと、今へ至っています。



聞いた人たちが身近に感じる物語を書いている歌が多い


──遊助さん、身近な人たちへの感謝の想いもけっこう歌にしていません?

遊助:身近な人たちへ向けてではなく、聞いた人たちが身近に感じる物語を書いている歌が多いということなんですよ。見えない先のことを書くよりも、痒いんだけど手が届きそうで届かない、そんな想いを歌詞に落とし込むというか。「曲を書きたいな」と思うと、そういう気持ちに引っ張られてしまう自分がいる。そこも、この10年間変わっていないスタイルです。

──そうだったんですね。

遊助:遊助の歌は、「聞く人ありき」のもの。自分の言いたいことを歌にするよりも、聞いた人たちが自分に置き換えて気持ちを動かしてくれる。そういう曲たちを僕は書きたいんです。『ひまわり』は、上地雄輔が応援してくれる人たちへの感謝の気持ちを届けたくて生まれていますけど。それ以降は、聞いた人の物語に、その人の日常になる歌を作り続けてきたし、その想いは、今も変わらずに持ち続けていることなんです。

──自分のプライベートな感情が歌詞に出てしまうことは、どうなんですか?

遊助:あまりないです。むしろ、そうならないように気をつけています。というのも、僕自身が音楽のみならず、役者やバラエティの世界でも活動をしていれば、むしろ、音楽以外の印象で遊助を捉える人たちが多いと思います。

──いわゆる、上地雄輔としての印象ですよね。

遊助:そうです。恋愛の歌一つを取っても、上地雄輔はこんな恋愛をしてたんだと直接自分と結びつけて聞かれてしまうことも多いからこそ、極力そことの距離を遠ざけると言いますか。その歌を聞いたときに、「あっ、この気持ち、俺が大好きなA子ちゃんに向けているのと一緒だ」とか、女の子だったら、「この歌に出てくる子、それってわたしじゃない?」と思えるくらい、聞いた人たちの気持ちや日常に当てはまる歌に僕はしていきたい。

だからこそ、自分の生活に結びつくことは歌詞に落とし込まないようにしています。
そうは言っても、自分で歌詞を書いているように何処かしら上地雄輔と繋がっている部分はあるんですけど。極力、近づけないようにとは心がけています。

「どういう第二章を迎えるのかが大事だな」ということ


──でも、自分のことを赤裸々に歌った『History』シリーズも出していますよね。

遊助:『History』シリーズは、まさに自分自身の物語を書いています。普通、アーティストさんって自分のことを物語として書くことが多いのに、自分だけそれを書かないのはなんか損だなと思ったことがきっかけなんですけど。

先の話にも重なることですが、その内容が出会いや別れであれ、恋愛のエピソードであれ、そもそも上地雄輔という印象が強いあまり、どの曲を歌っても「これ上地雄輔のことでしょ」と結びつけられてしまうのに抵抗があったし、そうなったら自分の歌い手としての人生は短命に終わるなと感じたことから、いろんな人たちの人生の物語に重なる曲たちを書くようになったんですけど。

やっぱし、そのスタイルで曲制作をしていると20曲に1曲は…10曲に1曲かな?…その頻度はどうであれ、たまに自分の体験も書きたくなるんですよね。そこで生まれたのが『History』シリーズでした。

──このシリーズ、どれも超リアルですからね。

遊助:自分の物語を書くというのは、自分がやってきたことを書けば良いわけだからめちゃくちゃ簡単で、書く速度も早いです。しかも『History』シリーズを書くときって、それまでに溜まっていたものを全部一気に吐き出すようなものだから、書き終えたときはとてもすっきりした気分にもなれますからね。

──今回、『History』曲ばかりを集めた『History』盤も制作しています(初回生産限定盤Bへ収録)。そちらには、新曲として『History 』を入れました。ここには、10周年を迎えたからこそ出てきた想いを記しましたよね。

遊助:10周年という振り返るきっかけを得たことで出てきた想いですからね。今回、10周年を祝ってもらえることから、こうやって10年間を振り返る取材の機会も、以前に発売した曲たちを聞く機会も増えました。そのうえで感じたのが、「どういう第二章を迎えるかが大事」ということ。

そこへ向けての想いも『History 』には書いています。10年という数字を通していろいろ聞かれることが増えたことによって、次へのステップをどう踏み出してゆくか。その期待も、自分の中で高まっていますからね。



今年は「デビュー10周年」と「40歳」を迎える年齢


──遊助さん自身、今回の10周年という区切りの良い数字の時期を迎えたことによって、まわりから改めて自分自身についていろいろ考えさせられることを求められたわけだ。

遊助:そうなんです。それまで「10周年がどうこう」と考えることもなかったし、自分の中では「10周年も一つの通過点」という気持ちや、「10年くらい続けられたら満足かな」など、いろんな気持ちをふんわりと思っていた程度でした。

だけど、この業界へ入って20周年のときにも役者としての20年ということを聞かれた時期もあれば、今年は「デビュー10周年」と「40歳」を迎える年齢と、ちょうど区切りのよい数字が並ぶ機会が訪れた。

それもあって、役者としての取材でも、バラエティ側の取材や、いわゆる業界系へ向けてのインタヴューでも、「周年」や「区切り」的なことを聞かれる機会が増えたことから、否が応にも…ではないですけど、10年や区切りというのを考えることは増えました。もっと言うなら、プライベートでも「40歳になるけど、どうよ」とも聞かれますからね(笑)。

──そういう時期ですもんね(笑)。

遊助:だから、そういう会話を通し、「あっ、こんなこともあったなぁ」「あっ、それすっかり忘れてた」など、いろいろ思い返す機会になっているのも事実です。

10年前の自分に言われているような気分


──アルバム(通常盤)には、新曲『もぉ10年 遊turing 10年前の俺』を収録しています。


遊助:デビュー曲の『ひまわり』を僕は、先の自分の姿も頭の片隅で想像しながら作っていたんだけど。10年前に作った『ひまわり』を久しぶりに聞いたときに、今と繋がる同じ景色が僕の中に見えました。同時に、ギラギラとした気持ちや、どこかガサガサとした歌声など、若さゆえのと言いますか、あの頃だからこそのパワーを持った自分と心の中で会話をしてゆく感覚も覚えていたんですね。

その気持ちがなんか嬉しかったことから、「10年前の自分と共演したい」と思い、そこから、10年前の自分の歌声を遊turingした楽曲を作ろうと、『ひまわり』を組み込んだ『もぉ10年 遊turing 10年前の俺』を作りました。

──10年前の自分からは、どんな姿が見えてきました?

遊助:10年前と今とを比べても変わらない部分がすごくあるのを感じれたのは良かったこと。それこそ10年前の自分に、「お前は間違ってないから、そのまま突き進め」と言われているような気分を感じていました。

でも、そう思わせてくれたのは、間違いなく応援してくれる人たちであり、今まで遊助を支え続けてくれたスタッフやパフォーマーたちのおかげ。だからこそ『もぉ10年 遊turing 10年前の俺』を通し、改めてみんなへ感謝の気持ちを届けたいなと思っています。

使命感を背負ってゆく面はあるかも知れないです


──『History 』の一節に、「ここらへんでやめようかなんて」と書いています。実際に、そう思った時期もあったということですよね。

遊助:本気で辞めたいと思ったわけではなくて、何が達成なのかは難しいですけど、自分の中に「もう十分やっただろ」「そのときに出来ることは少なからずやれたはず」と思える時期がありました。それでも続けてきたのは、音楽に携わったからこそ出会えた人や場所があれば、音楽があったからこそ余計に好きになった人たちがたくさんいたし、音楽を通して自分を好きになってくれた人たちも大勢いたからなんです。

しかも、みんなが遊助の歌に心救われたと言ってくれれば、ライブという場で出会うことをすごく楽しみにしてくれている。もちろん、自分もそう。そういう人や場所を大事に守り、育み続けたかったからこそ、こうやって活動を止めずに続けているし、その声や想いがある限りは辞めることはないです。

──求める声がある限り想いを返したい。その気持ちこそが、遊助さんらしさなんだろうなと感じました。

遊助:正直、5年後や10年後の姿なんてまだ何も見えないけど。それよりも、目の前の一つ一つを大事に歩み続けていくし、そうやっていくのが自分らしさなんだと思うからね。

──みんなの想いを背負いながら進み続ける使命感などもあるのでしょうか?

遊助:勝手に自分で使命感を背負い込んでゆくところはあるかも知れない。正直、「眠いし、大変だし、責任も重いし」という仕事は、いろんな現場であること。でも、ライブ会場でみんなと作りあげるあの景色こそ、自分にとって何よりも大切な場。だからこそ、中途半端なことをやって手放すことはしたくない。そのためにも、自分を励ます意味で使命感を背負ってゆく面はあるかも知れないですね。

応援してくれるみんなへ感謝の気持ち




──今回、Blu-ray盤(初回生産限定盤A収録)も作りました。中には44曲ものMVを収録しています。

遊助:ホント、いろんなことをやってきたなぁと思います。だからと言って、観て恥ずかしいという気持ちを覚えることは、僕自身はないですね。

──そうなんですね。

遊助:役者やバラエティとしての活動もやっていると、昔の映像を出されることも多々あるように、そういうのには慣れてしまっているんですよね。それこそ、テレビをつけたら昔の自分が出ていた映画やドラマが流れてて、「あっ、昔の俺が映ってる」みたいなこともよくありますし。

ゲストでバラエティ番組に出て、昔の珍回答の映像を取り上げられても、恥ずかしいではなく楽しんじゃうように、何処か感覚が麻痺しちゃっているのかも知れないですね(笑)。この映像集に関しては、その都度ごとに楽しんで撮影をしていたように、そんな遊助の姿を味わってもらえたらなと思います。

──2月28日には日本武道館を舞台に「10th Anniversary Live-偶然!?-」を。3月11日には大阪城ホールを舞台に「10th Anniversary Live-必然!!-」を行います。どちらも大切な日や場所での開催になります。

遊助:改めてこの2本のライブを通し、応援してくれるみんなへ感謝の気持ちと、これから始まる第二章へ向けての出陣というか、一緒に素敵なスタートを切りたいなと思っています。まさに、第二章遊助の旅立ちの場が、この2本のライブになりますからね。

──最期に、改めて『遊助BEST 2009-2019 ~あの・・あっとゆー間だったんですけど。~』についてメッセージをいただけますでしょうか?

遊助:これまでズーッと遊助を応援してくださってきた方には、今までの10年分の感謝の気持ちを詰め込んだ作品として受け止めて欲しいです。僕のことを知らない方は、この作品を聞くことで、遊助の10年間の奇跡を知っていただけると思います。何より、このアルバムがまた新たな素敵な出会いとなり、これから共に前へ進んでゆく。そんな関係性を築ける作品になれたら嬉しいなと思います。

どんなに距離が離れていようと、それを一瞬で近づけてくれるのが音楽。僕自身があきらめない限りは、これまでに築きあげた景色はこれからだって途切れることなく広がってゆく。それを上地雄輔に気づかせてくれたのが遊助だからこそ、僕はこれからも遊助と一緒に音楽面では歩み続けていくんだろうなと思います。

──その言葉、胸に届きました。

遊助:まぁ『遊助BEST 2009-2019 ~あの・・あっとゆー間だったんですけど。~』は、遊助の奇跡をわかりやすく辿れる宝の地図。別の言い方をするなら人生ゲームを歌の双六で進んでいく。そんな作品だなとも自分では感じていますからね。



Text 長澤智典
Photo 片山拓

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