童話「ピノキオ」が日本舞踊に、語りには坂東巳之助~日本舞踊未来座 =彩(SAI)=、松本幸四郎からコメント到着

SPICE

2019/2/16 16:25



日本舞踊の継承と革新をめざす日本舞踊の未来座がシリーズ第三弾「第3回日本舞踊未来座=彩(SAI)=」を2019年6月に東京・半蔵門の国立劇場小劇場で上演する。今回は二本立て。その1作目は誰もが知るピノキオの物語を新たに舞踊化した「檜男=ぴのきお=」、語りを坂東巳之助が勤める。もう1作は四季をテーマに、舞と踊りで綴る舞踊絵巻「春夏秋冬」。

「檜男=ぴのきお=」は。メルヘンチックな世界と奇想天外なストーリーで子供から大人まで楽しめる舞踊ファンタジー。歌舞伎俳優としても活躍する坂東巳之助の語りとともに、若手花形から熟練のベテランまで個性豊かな舞踊家たちが、ほし組とつき組のダブルキャストで、新たなピノキオに命を吹き込む。一方「春夏秋冬」は、人間国宝の井上八千代が初出演、日本舞踊の持つ華麗さ、力強さ、荘厳さを、新進気鋭の舞踊家たちも加え、群舞と京舞で見せる。

未来座 立ち上げメンバーの一人である松本幸四郎から届いたコメントを以下に紹介しよう。

松本幸四郎コメント

今年で3回目になる新作舞踊公演「未来座 SAI」は、ピノキオを題材とした舞踊劇「檜男(ぴのきお)」と四季を艶やかに踊る「春夏秋冬」の二作品を上演します。
今年は「SAI」を「彩」という漢字を当てました。
優しい心の彩を描いた舞踊劇「檜男(ぴのきお)」
四季がある日本の豊かな彩を踊る「春夏秋冬」
新たな年号になる2019年、新たな日本舞踊の誕生を多くの方にご覧いただけるようご協力をお願いいたします。
私は、本公演の担当理事として一座を支えます。
いつもは舞台に立つ人間として関わっていますが、舞台に立つ方々を盛り上げ、激励し、プレッシャーをかけて刺激的な公演になるように頑張ります。
また、今回は、坂東巳之助さんが、初の未来座出演、初の語りで参加されます。
そして、人間国宝でもある井上八千代先生の初出演が叶ったことは、嬉しい限りです。
この公演でないとありえない組み合わせでの日本舞踊新作公演です。
心よりお願いいたします。
松本幸四郎
松本幸四郎

新作舞踊公演「日本舞踊未来座=彩(SAI)=」の背景を説明しよう。日本舞踊は歌舞伎や能・狂言に比べ、まだまだ限られた世界の中で行われている。そんな中、2017年、日本舞踊への固定概念を打破すべく、十世 坂東三津五郎の遺志を継いだ日本舞踊協会のメンバーが立ち上げたのが、本シリーズだった。

2017年の第一回公演では“水”をテーマに4つの演目を上演。古典楽器による音楽に、現代語の唄で〈永遠の愛〉を問う「水ものがたり」、女流舞踊家五人衆が艶やかな俚奏楽にのせて、名舞台の一瞬を日本舞踊独特の素踊り形式の新演出で作られた「女人角田~たゆたふ~」、踊り手たちが猫に扮し、津軽三味線・上妻宏光の音楽で踊った「当世うき世猫」、市川染五郎が演出・振付・出演という一人で三役担い、“はにわオールスターズ”の仙波清彦氏による音楽で激しく踊った「擽-くすぐり-」。それぞれ水の流れと、過去・現在・未来という時の流れに愛、女性、共感、命などを重ね合わせ、大きな反響を得た。

2018年の第二回公演では“裁”をテーマに、世界的オペラ「カルメン」を題材に、様々な運命に裁かれながら生きる女と男を描いた。実力派の花柳寿楽、水木佑歌に、若くして注目を集める四代目 中村橋之助、市川ぼたんがダブルキャストを務め、日本舞踊の伝統をつなぎながら、“いま”こそ輝き、そして“未来”へと光を放つ継承と革新を現す、ファムファタルの妖艶な世界を表現した。

そして第三回となる2019年は、“彩”をテーマとして掲げ、心の彩を描いた舞踊劇「檜男」と日本の豊かな彩を踊る「春夏秋冬」を上演する運びとなった。

◆「檜男=ぴのきお=」あらすじ
誰もが寝静まった星空の夜…人形作りのおじいさんが丹精込めて作った人形たちが動き出す。人の言葉を話す不思議なコオロギに導かれた檜の人形「檜男」は様々なトラブルを乗り越えて本物の人間になれるのか!? 親子の情、淡い恋心、苦難と成長を描く「知恵と勇気」の物語。

◆「春夏秋冬」あらすじ
様々に移ろいゆく四季の情景を、舞と踊りで綴る舞踊抄。桜舞い散る華やかな春景色に始まり、やがて聞こえる太鼓の音。躍動感溢れる夏祭。そして月の光が辺りを照らし、静謐なる秋の野辺。季節は深まり、白雪舞う銀世界。白鷺たちが舞い踊り大空へと飛翔していく。

当記事はSPICEの提供記事です。

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