性欲の衰えを放っておくと危険!? 男性ホルモンの低下がもたらす症状5つ

日刊SPA!

2019/2/13 15:50



50代の男性会社員を対象としたアンケート「負け組3000人の共通点」では、「自分は人生の負け組である」と考えている50代男性の三大共通点が「低収入」「低所得」「低貯蓄」であることが明らかになった。一方で、性生活においても「人生の敗北感」を生み出している要因は存在するのではないか……そんな仮定のもとに、40代当時のセックスに関するアンケートの回答を分析していったところ、ある共通点が編集部の目をひいた。それは「セックスの回数が著しく少ない」ということだ。

◆負け組SEXは万病のもと!

負け組50代のアンケートによると、53.8%の人が、40代のときに「30代と比べて性欲の衰えを感じた」という。年齢を考えれば当たり前のことのように思われるが、「これを“当たり前”で済ませてしまうかどうかで、勝ち組と負け組が分かれる」と言うのは、アンチエイジングに詳しい和田秀樹氏。

「性欲の減退は、男性更年期障害の一症状である可能性があります。男性更年期障害とは、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が低下したことで発生するさまざまな症状を指しますが、その範囲はきわめて広い。ED(勃起障害)はもちろん、前立腺がんなどの原因にもなりますし、何よりメンタルへの影響が甚大なんです。意欲、社交能力、競争心、認知機能などは、すべて男性ホルモンと関係していることがわかっています」

言わば、男性ホルモンは“総合人間力”を司るホルモン。しかし日本では、まだまだ男性ホルモン補充療法が普及しているとは言いがたい状況だ。なぜなら、日本人の間では「中高年はセックスから卒業するもの」という思い込みが根強くあるために、性欲が衰えても深刻に捉える人が少ないからだと和田氏は指摘する。

「皆、心の底では、40~50代にもなればセックスしなくなって当たり前だと思っている。オヤジ向け週刊誌が盛んに『死ぬまでセックス』を謳うのはその裏返しですよね。一方、欧米では奥さんを性的に満足させられなければ離婚も当たり前なので、ホルモン療法はすごく盛んなのです」

◆性欲の衰えを放置するとリストラ対象に!?

たかがセックスのためだけにわざわざ治療に通うなんて……と思うかもしれないが、前述のとおり、男性ホルモンの低下はさまざまな不調に繋がるため「たかがセックス」で話は済まない。

「儲かっている株式トレーダーは男性ホルモン値が非常に高いという研究結果がありますが、テストステロンは、ヤル気や判断力や決断力などにも大きく影響を与えます。一般的に、テストステロンの本格的な減少は40代の半ばから始まるため、この年頃になると、活力やクリエイティビティがぷつりと途切れることがある。これは、現代のビジネスパーソンにとっては命取りになりかねません」

生涯ヒラ社員で終わることも珍しくない昨今、40代に入ってから役職に就く人も多い。男性ホルモンがまさに減少を始めた局面で、もっともストレスフルで、もっとも活力が必要とされる状況に放り込まれるわけだ。

「これでうつ病になって、診断書を提出できれば会社に守ってもらうこともできますが、ヘタに更年期の症状を我慢して働いていると、かえって不幸なことになってしまいます。男性ホルモンはストレスによって低下するので、さらなる悪循環に巻き込まれてしまう」

いまや、40歳以上の男性で男性更年期障害を患っている人は推計で600万人にもなるという。それを「おれも老けたなあ」などとのんきに放置していれば、「負け組50代」まっしぐら。性欲の衰えはクライシスを未然に防ぐバロメーターと心得たい。

<男性ホルモンの低下がもたらす諸症状>

・性欲の減退

・勃起障害ヤル気や競争力の低下

・社交力の低下

・記憶力、判断力の低下

・不眠・うつ状態

【和田秀樹】

精神科医。医療はもとより教育問題、アンチエイジングまで広範囲なテーマの縦横無尽な語り手。映画監督作品に『私は絶対許さない』など

― 負け組SEXは人生を蝕む! ―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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