ジャニーズ権力の弱体化と見るか、テレビの健全化と見るか。元ジャニーズでも地上波で活躍できる日は近い?

wezzy

2019/2/13 12:15


 2018年11月に解散したジャニーズJr.の人気ユニット「Love-tune」。解散と同時にメンバー7人全員が退所したことで、ジャニーズ事務所との確執が囁かれていた。しかし、元Love-tuneメンバーの阿部顕嵐と真田佑馬がテレビ番組に生出演を果たし、ファンの間で大いに話題になっている。

元Love-tuneメンバーの阿部顕嵐と真田佑馬は、田中みな実がMCを務める帯番組『ひるキュン!』(TOKYO MX)の2月11日放送に出演。番組では「追う恋と追われる恋、どっちが好き?」というテーマで恋愛トークを繰り広げ、阿部は「僕は男らしいのに憧れがあるので、自分から追いたいなと思ってます」、真田は「僕は追われる恋ですね。愛されたいタイプなんですよ」と恋愛観を明かし、スタジオに駆けつけたファンを熱狂させていた。

昨年11月にジャニーズ事務所を退所後、初のテレビ露出となった阿部と真田。3月31日に行なわれる「TOKYO MX FES.2019」では「真田佑馬&阿部顕嵐スペシャルイベント」を開催することも発表された。ふたりがジャニーズを離れてからも芸能活動を続けていることに、ファンは大いに安堵したことだろう。
Love-tuneとジャニーズ事務所の確執
 昨年のLove-tune解散騒動は、ジャニーズ事務所の異常性をにおわせていた。2016年に結成したジャニーズJr.のユニットLove-tuneは、従来のジャニーズアイドルらしい歌やダンスのほか、バンドスタイルのパフォーマンスも行う実力派グループとして人気を獲得していた。しかし、2018年早春頃からコンサートや歌番組への露出が激減し、不穏な空気が漂い始める。8月発売のアイドル誌「Myojo」(集英社)では、前号で予告されていたにも関わらずユニット名が消されるという決定的な事件が起こり、ファンには動揺が広がっていた。

そして11月30日、Love-tuneはついに解散を発表。さらにメンバー7人全員が退所することまで報じられ、大きな衝撃を与えた。しかしこの解散劇の背景には、デビューを控えたLove-tuneが事務所から「専属契約」を求められ、契約書へのサインを拒否したことで、ジャニーズ事務所の不興を買い、仕事を“干された”という確執があったと見られている。

こうした経緯から、Love-tuneのファンが彼らの今後を心配するのは無理もないだろう。これまでにもジャニーズ事務所を辞めたタレントは多数いたが、その後、芸能界で大成したケースは1975年にバーニングプロダクションへ移籍した郷ひろみ、1988年に解散したシブがき隊、1989年退社の川崎麻世くらいではないだろうか。

KAT-TUNの赤西仁や田口淳之介も、アーティストとして活躍しているが、テレビ出演は滅多にない。もっとも最近の例では、元SMAP稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾新しい地図)がSMAPから独立後、地上波のテレビ番組から忽然と姿を消したことが挙げられる。これにはジャニーズ事務所からの圧力がある、もしくはテレビ局側がジャニーズ事務所の強大な権力に忖度している、というのが定説だ。

SMAP解散から3年が経とうとする現在も、この不自然な状態は続いているらしい。「週刊文春」(文藝春秋)2019年1月31日号によれば、中居正広があるテレビプロデューサーに<新しい地図の三人に、地上波の番組を持たせてほしい>と頼み込み、NHKで実現に向けて動き出したという。しかし、2020年の東京オリンピックをテーマにした特番にジャニーズの看板グループ・嵐を起用したいNHK上層部は、ジャニーズ事務所の機嫌を損ねないよう、新しい地図の番組企画を握りつぶしたとされる。

前述した元KAT-TUNの赤西仁、田口淳之介はそれぞれ2014年、2016年に退所し、現在も音楽活動を続けている。音楽番組でお目にかかる機会があっても良さそうなものだが、地上波のテレビをはじめとするメディアにはめっきりご無沙汰だ。赤西と田口も、“元ジャニーズ”という経歴が、芸能活動の足かせになっているようである。

このような歪な“慣習”を鑑みれば、元Love-tuneの阿部顕嵐と真田佑馬のテレビ出演は異例といえる。TOKYO MXは、退所後の稲垣吾郎が登場したこともあり、キー局と比べれば自由にキャスティングできるという事情もあるだろうが、阿部や真田を引き取り育成していこうという芸能事務所があること自体、ジャニーズが牛耳る業界の体制や構造に、少しずつ変化が訪れているとも捉えられる。

SMAP解散を皮切りに、元TOKIO山口達也NEWS小山慶一郎・加藤シゲアキらのスキャンダル続きでジャニーズ事務所が弱体化していると見る向きもあるが、だとすればこれは、特定の芸能事務所のご機嫌取りに走るという異常なテレビ局のあり方が、健全性を取り戻そうとしていると見ることもできる。

いずれにせよ、元ジャニーズタレントをはじめ、大手事務所を円満でない形で離れたタレントであっても、そのキャスティングにおいて不平等な扱いを受けることのないよう、“テレビ村”の独自ルールが改められることを願う。

当記事はwezzyの提供記事です。

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