「壊し屋」小沢一郎が仕掛ける野党再編 国民・自由が統一会派へ

しらべぇ

2019/1/29 09:00




23日、国民民主党の玉木雄一郎代表と自由党の小沢一郎代表が都内ホテルで会談を行った。翌日、玉木代表は定例会見で以下のように述べた。

「昨日、自由党の小沢代表と面会をいたしました。先般の党大会でも私から、協力が得られる政党や会派とは大きな固まりをつくるための協議に入っていきたいということを申し上げましたので、このことに沿った動きだということでご理解をいただきたいと思います。

その中で、きのうは連携を強化していこうということで一致をいたしました。協力・連携強化のあり方については、本日この後あります総務会など党内での議論を深めていきたいと思っております。

いずれにしても、やはり自民党にかわって政権を担い得る『もう一つの選択肢』をつくるということが今の野党が果たさなければいけない責任だと思っておりますので、できるだけ大きく野党をまとめていく、その第一歩となるような、そうした連携強化ができればと思っております」

■交渉は玉木代表に一任




記者からは「合併するのか」「統一会派を組むのか」と質問が出たが、玉木氏は明言を避けた。その後に行われた両院議員総会で玉木代表は、両院議員総会を開き自由党との協議の経過報告を開いて、

(1)通常国会の開会を控え、衆参両院で自由党との統一会派を結成する

(2)自由党とさらなる連携強化を進めるために政策等の協議を行う

という2点の執行部提案を全会一致で承認した。交渉は玉木代表に一任された。

■元々は枝野代表と会談




それにしても、この段階で、何故、小沢氏は国民民主党に近づいたのか。全国紙の野党担当記者が語る。

「小沢代表は初め枝野幸男代表と繰り返し会談して、合流を模索したが枝野氏が煮え切らず合流を拒否。あまりの非礼に小沢氏の秘書が席を立ったほどです。

立憲民主党は支持率が10%を超えているため、その維持ばかりを考え、岡田克也氏が代表を務めた『無所属の会』との統一会派も、あくまで個人での参加となった。野合と国民に批判されるのが怖いのです。

そのため、小沢氏は政界再編をしかけるために、玉木代表に近づいたのです。国民民主党は支持率が1%と低迷しており、小沢氏の『豪腕』に期待が集まっているのです」

■小沢氏が狙う国民民主党の資金


では、自由党と国民民主党が統一会派を組むことでどうなるのか。先の全国紙記者によれば、

「国民民主党には、旧民進党時代から蓄えたカネが少なくとも50億円~100億円は眠っていると言われています。また、今年、国民民主党に支払われる予定の政党交付金は54億600万円。『小沢氏がカネを持てば手強い』というのが自民党の反応です。

統一地方選挙・参院選挙に向けて、何をしかけてくるか分からないというのが実感でしょう。また、自由党と国民民主党が統一会派を組んだ翌日に、立憲民主党と社民党が参議院で統一会派を組むことになりました。野党再編が一気に進む可能性が出てきた。

小沢氏が目指すのは参院選で自民・公明両党を過半数割れに追い込み、政権を不安定にして、一気に政権交代へと持ち込むことです」

「壊し屋」ともいわれる小沢一郎氏の去就に、今後も要注目だ。

・合わせて読みたい→5割が「自民に対抗できる野党が必要」 今回の衆院選でその座に近づく党は…

(取材・文/しらべぇ編集部・及川健二

当記事はしらべぇの提供記事です。

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